女子の方たちは学ランの構造をあまり知らない。
僕ら男子もセーラー服の構造をよく知らない。
(ジッパーが前にあるやつと横にあるやつがあるのは知ってる。
ジッパーがないのは上から被るのかしら)
で、
「武蔵の長刀袋の持ち方が、原作と実写で違う」
というツイートを見かけて、
これは学ラン構造の違いなんですよ、
という男子には常識の話をしてみる。(なんのために?笑)
原作は、
右手一本でささげ持ち。
袋の口は天地でいうと天側。
切先が天側で、石突(持ち手側)が地側になる。
後方にかっこよく袋の口があるのは、
原作武蔵のかっこよさを際立たせている。
で、左手はどうしてるかというと、
上着のポケットに突っ込んでいる。
さて実写だ。
実写版は予算がなかったことはみなさんご存知であろう。
だから、「上着にポケットがなかった」のだ。
そのぶん切り返したり、中に布を当てる余裕がなかったんだね。
しかも10着分つくらないといけない。
なので武蔵のやつだけポーズ再現のためだけに、
ポケットを作る手もあったのだが。
というわけで、
実写は腕組みの中に長刀を入れる形式で持っている。
仮に右手一本で持ったとしても、
左手があそんでしまうので、
見栄えが悪いのよね。
ズボンの方にはポケットがあったかなー。
たしか陽炎が裏返して出してたりしたから、
あったかもしれない。
(既製品の型紙と加工過程のほうが、
特注より安いはず)
学ランの構造でいうと、
上着のポケットに手を入れると、
シルエットがめっちゃふくらむんですよ。
スーツの上着と同じことになる。
なのでここには膨らむ系の財布や何かを丸めたものは、
カッコつけ男子は入れないのが普通。
精々定期券とかだろう。
(あ、今の学生ってスマホ決済だから、
定期入れとか持ってないのかな。
定期入れの裏にあの子の写真を入れたりしないのかしら)
僕は定期券と生徒手帳入れてたな。
上着のポケットに手を突っ込むと、
背を丸めるチンピラみたいになっちゃう。
で、カッコつけてポケットに手を入れるときは、
ズボンのポケットだ。
この方がシルエットが決まるからだ。
ただ長ランの場合、
ロングコートみたいなものだから、
ズボンのポケットに手を入れると、
コートの裾がわしゃわしゃしてしまう。
ということで、
長ランの場合のみ上着ポケットに手を突っ込むスタイルになる。
ただコートみたいなブカブカなポケットの構造ではないので、
たぶん武蔵の左手部がふくらんで、
カッコ悪いポーズになってることは、
想像に難くない。
(漫画だけに許される、漫符みたいなものですよ)
仮に実写の衣装で上着にポケットがあって、
左手を突っ込んで原作再現ポーズをしようにも、
手が膨らんでカッコ悪かったと予想する。
なかったけど。笑
というわけでコスプレイヤーのみなさん、
仮に上着にポケットをつけて、
手を突っ込んでみてください。
カッコ悪くなること必至。
…というのを、我々男子は学ランの構造を知ってるものだから、
体感覚でわかってるんだけど、
多分女子は知らないだろうなーと思って書いてみました。
ちなみに、
長刀でも薙刀でも、石突(持ち手側の端っこ)を、
地面につけるとすぐに痛むので、
袋の石突を地面につけるのは、
道具を大事にしない人です。
なので確か川久保には、
「地面につけるぐらいなら足の甲に乗せろ」
と指導した記憶がある。
お金は全部医療費に使うからね。
(長刀は支給ではないはず)
壬生は道具に振り回されてるから、
すぐに切先や石突を地面に立てちゃう、
みたいな裏設定をつくってて、
一話の地下駐車場では、
壬生はカッコつけるために杖のようにする。
思えばこの時から壬生の敗北は決まっていたのだ。
(追記)
原作をよく見たら、
先生、そこはズボンのポケットと同じ位置です…
上着のポケット位置とは違います…
上着のポケットは水平についてて、斜めについてないです…
ということで、
そもそも車田時空ポケットが存在する、
ということが判明した。
2025年03月15日
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