2025年03月21日

【薙刀式】また武ヲタ的な話ですが

ペンと発勁と、打鍵の話。


ラクダエンさん:
> ペン先を抜く、ちょっとわかってきたかもしんねえ……
これ要するに、指じゃなくて手の付け根のとこで発勁するってことじゃね? 手の重心を落としてペン先を最低限押し付けながら引く、だから指は引く運動しかしない。負けながら引くっていうか。震脚ってこういうことなのかな……?

大体そういうことです。
僕は無意識にそれが最初からできたので、
ペンで指が痛くなることの意味がわからない。
主に手首で動かして、指先は微調整のみ。
結果、強い筋肉を使って動かして、
繊細な筋肉で微調整する役割分担ができてる感じ。


で、震脚の話でもするかー。


八極拳で有名になった震脚は、
八極拳だけでなく、少林拳や太極拳など、
中国武術に伝承するものが多い。
表に見せる震脚はレベル1のやつで、
明勁のやつ。
「わかりやすく見せる」用。
大きく動いてズドーンとやる。
これで支えるだけの脚力を鍛錬する。

実用段階になると暗勁といって、
「外から見えにくい」形になる。
スッと踏み込んで突いただけなのだが、
威力があるように見える。

これが抜重と関係している。
重心は水平に進むのだけど、
膝を抜いて上にも下にも釣り合ってる0状態で前に進むのよね。
(滑歩ともいう)
で、震脚と同じ力で床を踏み締めて剛体を作って、
その運動量を相手に叩き込むのが、
暗勁の八極拳です。

最近菊野さんがナイハンチの突きで、
剛体術をやってるけど、
それと大体同じことをやってます。

だから八極拳では、ここが出来てれば、
拳でも肘でも肩でも威力は変わらない、
とよく主張する。
体の進む重さが伝わるから、その辺は枝葉末節であると。

その、暗勁の震脚に、
たしかにこのペンの手首の感覚は近いと思われる。

八極拳といえばダーンという震脚だけど、
それはあくまで暗勁の震脚のための足づくりなんだよなー。



で、だ。

僕の打鍵はこのペンの手の使い方をするのが理想なので、
手首を中心とした横へのスライド、
撫で打ちになるわけだ。

この時真横の連続がいいか(オールコンベックス)、
手首を中心とした球の一部の軌跡がいいか(ドーム)は、
まだよく分かっていないけど、
とりあえずドームはそんな意味合いで使っている。

だからあんまり「下に押す」感覚じゃなくて、
「抜重して横に滑らせたら勝手にキーが下がる」みたいなのが理想。
そのためには、滑るスイッチ、軽いスイッチがいいね、
ということだと思われる。


そして最近、
レジンの根本が割れやすくなってきた。
マステを巻いて誤魔化してるけど、
太く強化したステムrev2はできてるので、
全面プリントし直しかなー。(高い…)
posted by おおおかとしひこ at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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