正直40%のキーボードにJISもUSもないのだが、
昨日キーケットでJIS配列モデルも作ってる人に、
聞いた話。
「JISはないんですか?」という質問があまりにも多いから、
「ありますよ」と誘導するためにISOエンターモデルを、
つくったのだそう。
まあ、そういう現実的対応もあるのか…
JISは、
・ISOエンターがデカい
・右小指外に一列余分に増える
(右シフトまで一列遠くなる)
・親指部分に無変換、変換、ひらがなカタカナキーの3が増えている
・Capsが英数キーになっている
・1の左は全角半角キー
が、USからの差分である。
USは、この差分部分で見ると、
・エンターは横長、その上に\キーがある
・小指外は一列
右シフトは/の右と、Zの左の左シフトキーと対称関係
・親指部分はクソ長スペースバーで潰されている
・CapsLock
・1の左は`(アクサングラーブ、グレイブ)。
全角半角切り替えは、Alt+`
という違いがある。
また、物理キーや印字がどうあろうと、
JISかUSかは、OS側の設定で読み取りが変わる。
shift(2)を押すと、
OSがJIS設定されてるなら"が出るし、
USなら@が出る。
右小指の一個外のキーを押すと、
OSがJIS設定されてれば:が出るし、
US設定されてれば'が出るにすぎない。
そしてQMKでは、
どのキーに何を割り当てるかも自分で決められて、
なおかつフルキーボードじゃないから、
そもそもキー数は足りないので、
自分でレイヤーに再配置することになっている。
(自分でやらなくても、
デフォルトキーマップはある。
しかしそれが自分にとって最適配置とは限らないため、
自分でキーマップを再配置し直すことが、
自作キーボードの醍醐味である)
でね、
こういった細かいことを知らない人が、
あまりにも多い(初心者は全員といってよい)から、
「JISエンターがついてればJISで、それだけで安心」だから、
「JIS(日本語配列)はないですか?」って聞いてくるんだってさ。
で、
いちいち初心者に上の話を説明してると、
嫌になってくるので、
「ありますよ、そこに」というためだけに、
JISモデルをつくったんだそう。
あー、無知の闇ですなー。
JISモデルは、要するにバカにされてるわけよ。
知識を得ようとしない、調べ物をしない、
ただ買って文句を言う人を、
そこに閉じ込めとけ、とね。
どうせこの世界に長いこといない一見さんでしょ、と。
その、リトマス試験紙に使われてるんだね。
京都人みたいなやり方だね。
「ええ時計してはりますな」と言って、
「でしょ?/まあまあの値段です、安物ですよ」と言う人は、
この世界に長いこといない人。
「おっともうこんな時間か、長居しました」と返せる人は、
わかってる人。
その観測気球がわりに、JISモデルを出してるんだよ。
はー、初心者を相手にするって大変、
啓蒙って大変、というのが身に染みる。
こういうぶっちゃけ話を聞くと、
俺は商売に向いてないなーと思う。
俺なら、「あなたのいうJISは何を指してますか?」と、
問い詰めてから解説するだろう。
ただし一日2回までしかできないな。
一日数10を捌くなんてとても無理だ。
対群れには対群れの対処法があるってことだろう。
そういうわけで、
自作キーボードはJISでもUSでもない。
JISエンターはかわいいけど、
あんな遠くにエンターキー入れてる自キなんてない。
ホームポジションに入れるものだからだ。
(右親指をよく見かける)
そのことひとつとっても、
ISOエンターは100%意味がないという。
日本語配列はありますか?
と聞く人は、自作キーボード出入り禁止。
なぜなら、と上のことを貼り紙として出しておけ。
というのは厳しすぎて誰もついてこないのだろう。
今はワイワイやってぬるま湯の味を覚えさせる段階だ。
僕は、全員が40%のオリジナルキーマップになる世界が、
理想だと思う。
遠いなー…
2025年03月23日
この記事へのトラックバック
> ホームポジションに入れるものだからだ。
> (右親指をよく見かける)
ギクっ。自作キーボードではないものの、左小指に、しかも普通のキー配列でいえば「a」の隣(外側「caps lock」とか「ctrl」(?)に「Enter key」を割り当ててる。
(私は右手の小指でホームポジション(と上段と下段でも)の一つ外側を使うことは気にならないので、左手の小指のホームポジションの一つ外側を右手と同じくらいの頻度で使わないとなると、なんか心地が良くなかったりするんですよね。)
もちろんctrlは右親指の対称位置の左親指がおおいですね。
A横のctrlは頻度的に厳しいと思うのですが、
英文やコードメインならそうでもないかもです。
qwertyローマ字がエンターを使いすぎると考えます。