あることがどのような価値があるかは、
登場人物のリアクションで決まる。
だけど、同じ反応を複数の人がする場合は少ない。
それぞれの人の立場や性格や哲学が違うからだ。
そのようなものを描き分けることが大事だ。
イケメン転校生がやってきた。
女子はキャーキャー言う、
男子はふん、とおもしろくない、
なんてことはよくあることだ。
その中でも男子の一人が話しかけて、
友達になるとしよう。
話せば案外いいやつじゃん、となれば、
その転校生は、
「いろんな反応を受けたものの、
おおむねクラスに好印象を与えた」となる。
これが、「好印象を与えた」だけだと、
個別の反応がなくて、
なんとなくみんなが同じようにイケメンーと反応した、
ということになってしまうわけだ。
そうじゃなくて、
「いろいろな違いはあるものの、おおむね」
という全体と個別の感覚が大事だと思う。
賛否両論は難しい。
賛の部分をいくつか考えないといけないし、
否の部分をいくつか考えなといけない。
だけど、それが出来るようになると、
賛のみの場合でも、
いろいろな色の賛がある、のようにかき分けられるだろう。
否のときも同様だ。
つまり、
いろいろな色のリアクションを考えたければ、
賛否両論の練習をするのが手っ取り早いのかもしれない。
全員がまったく同じリアクションを取ることは、
現実にはほぼない。
そのことを加味して、
あることがあったとしても、受け入れられ方はそれぞれで異なる、
ということをきちんと描きたいものだ。
そこが不自然だと、
ご都合(ストーリーの都合で、自然な反応を曲げている)になってしまう。
あることがある。
こう考える人はこう反応するだろう、
こう考える人はこう反応するだろう、
のようにやってみたまえ。
常に3のパターンを考えよう。
2025年07月05日
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