記念にメモしておく。
1. まずスイッチ。30g+キメラタイプ。
Spring: Sprit Desings 30g(アクチュエーション15g)
Stem, Bottom housing: Tecsee RAW(HPE, Nylon)
Top hosing: Tecsee Honey Peach(PC)
軽さを求めて30gが基本。
35gは重すぎ、20gは軽すぎた。適度に反発力が欲しいので30gが基本。
Tecsee RAWのステムが、
HPEというウムピエより摩擦係数が少ない素材のため、
押す時は実質10g程度軽く感じるのがよいです。
また、Tecsee RAWは戻り時に暴れが強く不安定なので、
安定するPC製のトップハウジングに交換。
これで、軽くてツルツル系のスイッチになる。
ただし、軽いバネのキーボードは、
全体に安っぽいカタカタになる。
これはプラスチックを叩いてる安さになるから。
なので、
高級な真鍮を叩いている感じにしていく。
2. ボトムプレートとスイッチの下部分の間に真鍮ブロックを挟む
厚み3mmの真鍮ブロック
(スペーサーや手芸用のブロックを接着剤で貼り付けて質量を確保したもの)を、
スイッチの真下に両面テープでボトムプレートに貼り付ける。
このことによって、
スイッチのステムが、ボトムハウジングのプラスチック越しに、
真鍮を叩いている感触になる。
あとは、この振動を気持ち良くしていく改造をする。
3. PCBの振動を止めつつ、いい塩梅に響かせる
PCBが振動しないように重くするため、
真鍮ブロックを貼る。
ブロックの貼り方で振動の癖が変わるのか、
かなり打鍵感が変わるね。
縦横に貼ると振動が止まり気味に、
横方向だけ貼ると残響が響く(定常波が起こりやすい)感じになる。
また、端の方だけニトリルゴム0.5mmを貼ると、
端点振動が抑えられて、
自由端振動から固定端振動になるため、
PCBの暴れノイズが減ります。
最初は端をぐるり一周ゴムを貼ってたけど、
マイルドになりすぎるので、「型のものを隅に貼る感じにすると、
いい感じに真ん中が響くようになる。
4. ケースの振動制御
MiniAxeはもともとサンドイッチ構造だが、
トッププレートとケースを一体化した、
ケースマウント構造にした。
3DプリントケースはMJFのナイロンPA11。
これは柔らかいのだが、コトコト感が強くなるため、
トッププレート裏に真鍮ブロックを敷き詰めて、
質量を増し、戻り振動を金属的にしている。
5. バーガーマウント
ケースとPCBの間に、
ステンレス製バネ座金ワッシャーを入れる。
ケースをねじ止めするねじを1mmほど長いものにして、
M2真鍮ワッシャー3枚とニトリルゴム(硬度70)のOリングをかます。
このことによって、戻り振動を気持ち良くできる。
スイッチの打鍵は、
底打ちの時(PCB+ボトムの真鍮)と、
ステムがトップハウジングに戻った時の、
2回ある。
後者は、トッププレートのマウントで決まるようだ。
バネ座金ワッシャーは底打ちと戻り振動を分離するっぽい。
真鍮ワッシャーは戻り振動が柔らかい金属的になる。
ステンレスワッシャーだと固すぎて手が痛くなるので、
真鍮ワッシャーオススメ。
枚数で硬さを変えられる。3枚入れると僕好み。
ゴムOリングはそれらをマイルドにして、
全体をまとめる効果がある。
シリコンOリング(硬度50)も試したけど、
柔らかすぎてフニャフニャなので、
硬めのニトリルゴムOリングがオススメかな。
以上をやることで、
全体的に柔らかい金属の真鍮の感じになりました。
真鍮はブラスバンドに使われるような、
甲高くて柔らかい感じの金属。
カタカタ、コトコト、ではなく、
キンキン、カリカリを目指した結果現在の打鍵感に。
クラッキー、麻雀音、ハイレゾといわれる、
高めの硬質プラスチックの打鍵感よりも、
一歩踏み出たブラスバンド的な甲高さが、
打ってて気持ち良いです。
結局、軽いスイッチは、
カタカタな安っぽい打鍵感にしかならず、
疲れないんだけど打ってて面白くないのよ。
それをカバーするために、
ふんだんに真鍮を使った感じかな。
やったけどやめたもの。
0.8mm厚みの分厚い真鍮ワッシャーの真ん中に、
同じ高さのゴム足を入れて脚にする:
机との接触点も金属的にするアイデア。
机の質によって打鍵感がモロに変わるので、
好みじゃない机の時のダメさが最悪
(薄い机だと安っぽくなる)で、
モバイル用キーボードとしてよくないので、
ふつうのゴム脚に戻した。
ボトムプレートの端点振動制御:
PCBの端点振動を止める方が効果があった。
厚0.3mmの真鍮板を貼ったりしてたけど、
細かい振動ノイズの増幅しかしてなかったかも。
PCBとボトムプレートの間のバーガーマウント:
シリコン0.5mmシートに穴を開けたり、
シリコンOリングを挟んだら、
フニャフニャになるくらい打鍵感が変わる。
それを目指してる人はいいよ。
0.5mm厚のニトリルゴムシートを1mm角に切り、
スイッチのボトム穴に入れる:
かなり簡単な改造で、サイレントスイッチになります。
ただこれでもグニュ感が嫌い。
ちなみに、親指キーはホールドで疲れないように、
12gのバネを採用。
好みでスピードスイッチの、Kailh CP pinkを使っております。
ようやく打鍵感がまとまったので、
レジンの割れが気になるドームキーキャップ作り直すかなー。
ステム太い版を再設計中なのだ…
2025年04月01日
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