Lofree Liteの分割スペースモデルが出るのに対して、
Twitterで見た意見。
> 分割スペースバーってどういう利点があるのだろう? 親指シフトキーとかかな?
利点しかないので、
説明しておくぞ。
何を設定するかは人によるが、
たとえばこのように使う。
スペース、BS(左右は逆にしてもよい。以下同)
スペース、エンター
スペース、シフト
スペース、ctrl
スペース兼シフト、BS
スペース兼シフト、エンター兼ctrl
スペース、レイヤーキー
スペース兼レイヤーキー1、BS兼レイヤーキー2
上の設定に加えて、
左キーを押しながら右キーだとIMEオン、
右キーを押しながら左キーだとIMEオフにする
などなどなどだ。
レイヤーキーというのは、
「それを押している間、
設定した面にキーボードが切り替わる」
というものだ。
たとえば中段に数字キーが来たり、
数字キーをテンキーのように並べたり、
カーソルをHJKLに並べたりすればよい。
レイヤーキーはfnキーとしてノートPCにある場合もあるが、
大抵端っこの押しにくい位置にある。
一番押しやすい親指ホームにあれば、
ホームポジションを崩さずに、
いい位置にいいキーを持ってこれるでしょ、
という自作キーボードでは常識の考え方だ。
スペース兼シフトなどのようなものは、
「単に押して離せばスペースキー、
押しっぱなしで他のキーを押せばシフトキーとして機能する」
のように設定して使う。
ホールド専用キーとタップ専用キーは、
兼用できると考えれば良い。
いくらでもいくらでもアイデアはある。
その概念を知ったら、
なんでスペースキーは分割されてないんだ?
と、既存のキーボードがバカみたいに見える。
あるいは、2個しかないの?ってなるよな。
安心してください。
自作キーボードでは、親指キーは左右3個ずつが、
よくあるやつだぞ。
えー、じゃあめっちゃ便利じゃん、
と思ったら自作キーボードへどうぞ。
親指キーが1Uなら、3個でもブラインドタッチできるよな。
デカい親指キーはほんとうにいるのか?
ちなみに親指シフトは1980年に富士通が開発したカナ配列で、
分割された親指2キーをレイヤーキーのように使って、
30キー範囲に90種のカナを置いた配列だ。
(清音50音だけではなく、濁音や半濁音、小書きや記号も数える)
大きくは分割スペースの利便性を使ってる配列だね。
なんで廃れたのか理由がわからないくらいだ。
分割スペースの利便性をみんなが知らないからだろう。
こうした「使い方」ごと啓蒙する義務が、メーカーにはあるように思う。
2025年04月03日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック