スターウォーズは映画興行を考える上で歴史的な作品だ。
ジョージルーカスが大金持ちになった理由は、
映画入場料金の何%かをもらったからではなく、
グッズ(フィギュアやポスターなど)のマージンをもらったからだ。
つまり、
興行的傑作とは、作品が直接稼ぐ金ではなく、
グッズの売り上げで決まる、と証明した?作品であるわけ。
TVにおける視聴率と、
グッズ売り上げはどのように関係するだろう?
フジテレビがお台場冒険なんとかとか、
日テレが日テレショップとかをつくりはじめた、
90年代末から2000年代にかけて、
「グッズは儲かる」というビジネスモデルが出来てきたのだろうか?
フジテレビが踊る大捜査線を当ててから、
映画とグッズの関係はできただろうか?
Twitterから。
> 『「はじめの一歩」は本来アニメ化になる予定はなかった』なぜか?もうすでにテレビ局は、DVDやゲーム化さらにパンチコ化で売れそうにない漫画をアニメ化する気は2000年ぐらいからなかった。視聴率より2次的商品の権利収入なのだ。ところが制作会社の人の情熱が凄かった。実現したが、深夜枠。
> 「はじめの一歩」が深夜枠というのは本来あり得ない。テレビ局の対応がわかるだろう。ところがいきなり深夜枠で視聴率5%。最高視聴率6・1%。これはゴールデン枠の30%に相当するらしい。「はじめの一歩」ような漫画はアニメ化が一番いい。2次的産品の大きな利益は望めなくても視聴率は稼げる。
作品の質の評価=視聴率ではないだろうが、
それにしても、
「なんのために番組を流すのか?」だよね。
ヒーローものやアニメが、
バンダイのオモチャのプロモーションビデオである、
というのは昔から言われてる批判ではあるが、
ガンダムはそれを縫って名作を作ってしまった。
名作をつくるのが仕事だろうか?
グッズのプロモーションビデオをつくるのが仕事だろうか?
一人の客として、
僕はグッズの売り上げなどどうでもよい。
名作か否か、拍手できるかどうかだけが、
唯一の指標だ。
にもかかわらず、
それと関係ないことが指標になるって、
仕事として歪んでないか?
幸い、映画ではそこまでグッズの話は言われないだろう。
でもスターウォーズのビジネスモデルのせいで、
Ep123、56789はぜんぶうんこだぞ。
4は映画として認めるよ。それ以外はうんこだ。
それ以外の映画はどうだろう?
興行だけで皆が幸せになれる仕組みを、
つくれないのなら、
商売人としておかしいよな。
ジャニーズは、CDの売り上げよりも、
コンサート会場で売るグッズの売り上げのほうが、
はるかに勝るらしい。
だからジャニーズは、楽曲なんか適当で、
写真とかを売り上げるだけなのだ。
だけどジャニーさんがいた頃は、
「それじゃ舐められるから、楽曲も踊りもちゃんとせえ」
だった気がする。
だから僕らジャニーズ関係ない人でも、
あいつらは単に顔がいいだけじゃないぞ、
って知ってたもの。
ストームトルーパーやダースベイダーの人形を売りたいのか?
行き場のなかった若者が居場所を見つける物語を作りたいのか?
僕は後者であるべきだと思う。
前者がやりたい人は、
物語をつくるのはやめて、グッズ開発者になりなはれ。
それで物語が儲からないなら、
プロデューサーが新しい仕組みを考えつくべきだ。
僕にはアイデアはひとつある。
脚本を事前にオープンにする仕組み。
競売できる脚本をオープンにして、
それを公開入札する仕組み。
みんなが事前に脚本を読み比べて、
スコップする仕組みだ。
今の脚本家は報われてなさすぎる。
そして競争もしてなさすぎる。
競争に参加もさせてもらわなすぎる。
(追記)
エピソード1の公開時、
たまたまロスで仕事があった。
SWファンの丹羽プロデューサーと、
「チャイニーズシアターでエピソード1」という、
最高の体験をしたときの話。
僕は「ダースベイダーになる子供は、
どんな素養があったのか」が興味だった
(そしてそれはどこにもなく、
退屈な映画で、ラストはベンハーのパクリだった)のに、
大のファンという丹羽さんは、
「どれだけグッズを買えるか」って、
楽しみにしてたんだってさ。
マグカップ、Tシャツ、バインダー、クリアファイル入れ、
あと何があったかな。
劇場はグッズショップになってた。
昼間興行だから5$で見れたから、
そのあと100$くらい丹羽さんはグッズに使ってたと思う。
この数字のバランスが、おかしいと思うのよね。
偶像崇拝を宗教が禁止するの、よくわかるわ。
ご本尊の価値が下がるんだわ。
2025年04月03日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック