2025年04月12日

【自キ】OPPテープでカチャ感が取れる

スイッチの戻り。
ステム+キーキャップが上に戻って、収まる時にぶつかる振動。

おそらくだけど、真っ直ぐ戻らなくて、
やや斜めに戻った時(撫で打ちのあととか)に、
どこかの隅がトップハウジングに戻り、
ステムとしてはすばやく不規則な回転をしながら収まるのだろう。

その時に不快な「カチャ感」が起こることが、
なんとなくわかってきた。
それをOPPテープで取れるくさい。


カチャ感が起こりやすいスイッチかどうかは、
0からアクチュエーションぎりまで軽く押し込み、
やや斜めに傾かせてリリースさせた時の、
戻りの振動を見ると良い。

なんなら戻りぎわにキーを弾いて、
ビイイインとなりながら戻しても良い。
この時に、不快な高周波の振動が出ると、
カチャ感になると考えられる。


で、これを止めるのに色々な手段がありえる。

昔はトップハウジングの裏に何か貼ったり、
表に鉛シートを貼ったり、
3Dプリントしたブツで埋めたりしていた。

今回わりと最小限で効果があったので、
OPPテープMODとして紹介する。



OPPテープは百均で買った透明テープ。
OPPとはオリエンテッドポリプロピレンの略らしく、
半透明のポリプロピレンに方向性をつけた分子で、
透明になったものらしい。
なので柔らかさはポリプロピレンに似ている。
セロテープにくらべてパキッとしてる感じがある。

で、これを5mm×7mm程度の短冊2枚重ねに切り、
トップハウジングの南北面に貼ったらカチャ感が消えたのだ。

南北はPCB設計によって前後するが、
リーフスペースの側面と、
LED透過する予定の空白部分、
ステムの背面が摂動する裏側、である。

PCBのテープMODと同じことだろうか?
平面で一番面積があるところに貼ったので、
トップハウジングの高周波振動が吸収されたのだと思われる。

透明テープなので、
貼ったかどうかはぱっと見分からないのも、
なかなかよいです。


カチャ感がなくなることで、
コトコト感が増す。
まあそりゃそうか。
高周波が消えたら低周波が目立つよね。

ずっと打鍵後の高周波の感じが、
カチャ感とかシャリ感に感じていたのだが、
それが1/10くらいには消失したので、
ピンポイント簡単改造にしては効果があるので記録しておく。


特に僕はずっと「純粋な真鍮の響き」を追求してて、
余計な高周波(共振?)を取りたいと思ってたので、
これは相当効果が高いです。

なんとなくやってわかってきたことは、

同じ素材で揃える→斉一性が増して鋭くなるが、欠点も増幅される
柔らかさの違う素材を組み合わせる
→振動が打ち消しあって丸くなる、やりすぎると個性が消える

って感じかなー。
posted by おおおかとしひこ at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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