について、短くてすぐれた考察。
ちゃんとERの例で「ジャム説は嘘」だと見抜いている。
https://x.com/uchujin17/status/1912201621087612993
ただASの件は、話をごっちゃにしてる。
左小指薬指の弱い指に、
頻度の高いASを当てることは、
「大量使用において問題が出る」
ということなのだ。
「私はそれでも使えてるが?」
と反論する人は、
「私は長文を書いたことがない」
と告白してることに等しい。
大量長文にASは不合理だ、と限定的に批判したい。
さて、
本題の、なぜ普及しなかったか、
という話だが、
MS-WORDのUIを例に出しているね。
仮にそれがとても改善になっているとしよう。
(WORDは改悪の方が多いと思うがここでは問わない)
その改善を「しつこいほど誘導しなかったこと」が、
敗因だと思う。
誘導というのは、ただこれをやれということではなくて、
「懇切丁寧な説明」だと思う。
使ったことがない人も記憶してしまうほどの、
「納得」である。
たとえば多くのローマ字系新配列は、
「子音と母音を、左右の手に分離している」
ことが楽に繋がるのだが、
僕はこれだけを一生言い続けてもいいと思う。
そうすると、それを使ったことない人でもそれを覚えてて、
どこかの節で思い出して触ることになると思う。
そして、配列習得時に起こる苦痛を、
その理想で耐えられるのではと考える。
qwertyを捨てる勇気、乗り換える苦痛を、
信条で乗り越えようということだ。
ブラインドタッチは運動と一緒
(逆上がり、自転車、ドリブルなどと一緒)で、
出来るまでやるしかなくて、
一旦出来るようになったら自動でうまくなっていく。
その閾値を超えるまで苦痛があるものである。
多くの優れたシステムが、
その閾値を超えるほどの夢を見させていない、
というのが僕の批判だ。
ただ単に「すごいぞ、あとはさわればわかるから説明不要」
じゃダメなんだよ。
「どういいか、解説しよう、そして覚えておいてね」
をうまくやらないと、
人は苦痛を超えられない。
つまり、良い宣伝をしてないから、
というのが僕の答えである。
僕は広告業界にいるので、
ただ単にモノを売るだけでも様々な戦略があることを知っている。
いいものでもそれだけでは売れないし、
クソでも広告をうまくやれば売れることも知っている。
でもそれよりも難しいことを、
新配列普及ではしなくちゃいけないのだ。
それが、「継続的に良さを解説する」なんだよね。
たとえばクルマのCMは、
「初めてそれを買う人」向けではなく、
「すでにそれを買った人」向けといわれる。
自分の何百万の買い物が間違いじゃなかったことを、
高級なCMを見て満足するんだって。
そういう広告の打ち方もあるんだよ。
一年二年じゃ信用されない。
ああ昔流行ったやつね、みたいな捉え方で忘れられてしまう。
たとえば英会話に似ている。
英会話は必要なことはいつも宣伝してるし、
英会話教室は永遠にある。
だからいつでも行ける。
そして英会話教室がある日店を畳んでいなくなることはない。
この「信用」が大事だと思っている。
1000円出せば受動的に幸せになるというものではない。
能動的にマスターしなければならない「技」なのだ。
習得の苦労をやり続けさせる、
最終的なモチベーションは、
信用や信念しかないと思うんよな。
憧れや期待だけだと、苦痛に耐えられない気がする。
信念クラスの憧れや期待なら別だけど、
それはもはや信者であり、一般の人ではない。
数々の新配列が提案されて、そして消えていった。
親指シフトは2000年代まで継続していたが、
普及のための宣伝などしていなかったので、
90年代で死んだと思われているので意味がない。
つまり親指シフトは10年しか持たなかった。
親指シフトキーボードは販売し続けたがそれだけだった。
今から親指シフトを始める人のために、
「親指と同時打鍵するとこんなにべんり!」
というチュートリアルビデオをつくるべきだった。
そして何回も何回もリニューアルして、
NHKの英語が毎回新録するのと同様、
新鮮味を更新しながら、
同じことを継続するべきだった。
新規参入がない世界は、いずれ閉じて終わる。
それを継続しないものは、
普及には至らないと思う。
Tomisuke配列は第一歩はよかったが、
特にその後宣伝を継続していないため、
普及のルートには乗っていない。
大西配列の第一歩は比較的爆発的であったが、
これからどうなるかは予断を許さない。
(おさかなキーボードの更新でしばらくは持つだろう)
公開と最初の信者獲得までは出来ても、
その後しぼむ。
しぼまずに継続するためには、
普及という第二フェーズが必要だ。
ほとんどの新配列は、そのフェーズをしなかった。
まあ、作者としては公開で満足しちゃうものね。
たまたま完成に時間がかかり、
長い間議論することが宣伝になるケースもある。
飛鳥配列や薙刀式はそうだね。
ただv16でもう改訂するところがなくなった?ので、
ここから第二フェーズかなーとなんとなく想像している。
まあv14あたりからそんな感じではあるけど。
ちょうど次の天キーで、
普及の何かを考える機会もある。
初めての方、対戦よろしくおねがいします。
初めての人が何を考えるのか、
直接知りたい。
継続して普及せよ。
毎回新しい生徒を迎えて卒業させて世に送り出せ。
そうした「学校システム」を作れなかったことが、
配列普及に至らなかった原因では?
それが唯一成功してるのは、
字幕専用キーボード、ステノワードだ。
大東さんの親指シフトキャンプってまだやってんのかな。
数年じゃ普及じゃないよね。
ただの副業バイトみたいなものだ。
でも本業にするには、事業として成功しなければならない。
つまり、
新配列が事業化しないかぎり、
普及は難しいんじゃない?って僕は考えている。
でも薙刀式事業って難しそうなので、
僕は死ぬまで毎日初心者向けに教えるブログを書けばいいのかね?
どんなものでもそうだけど、
作者が書き表しているうちに、
どんどん先にいってしまい、
初心者お断りになるのはよくあると思う。
ヒット曲を長いこと歌った歌手が、
アレンジしまくった歌い方を見て、
みんな残念がってる。
もっとウブなやつが欲しいのに。
新配列は、初心者お断りになってはならない。
一番簡単にできることは、
「薙刀式はいいぞ。なぜなら、」
を飽きずに定期的にアップすることかな。
しかも現役使用者がね。
なるべく初心者に向けて語ると、
新規が興味を持つと思う。
余談だけど、学校の教師って何十年もやって飽きないのかな。
毎年4月から同じこと教えるループなんだよな…。
以下、薙刀式の広告です。
薙刀式は、拗音につよい!
左手の「し」と右手の「や」「ゆ」「よ」の同時押しで、
「しゃ」「しゅ」「しょ」が出る!
右手のJ(濁点)を加えた3キー同時押しで、
「じゃ」「じゅ」「じょ」が出る!
「使う音を同時押し」して1音2文字
(しゃしゅしょなどの拗音、ファティドゥなどの外来音)
を出せるのは薙刀式だけ!
薙刀式のいいところは、
「ある」「ない」「する」「てき」「して」「こと」
など、よく使う日本語のフレーズが、
片手でタランと打てるアルペジオ入力になってること!
薙刀式はJに第一の音「あ」があり、
その上のUに「BS」がある。
書くことと修正することを執筆の両輪と考えるからだ!
薙刀式は編集モードを持つ。
カーソル移動、選択、再変換、記号などを、
30キーの範囲内に収めていて、
そこから指を外に伸ばす必要がない。
つまり31キーのキーボードで、
入力から変換から修正から編集まで、
シームレスに行えるのだ!
実装はWin、Mac、qmk、zmkで!
日本語の中核にさわろう!
2025年04月20日
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