めんめんつさんが昔分類してたけど、
現状を踏まえてやってみるか。
一般人、
競技タイパー、
執筆者、
自作キーボード、
の4カテゴリかな。
競技タイパーは実用を考えない、
秒10カナあたりで打ってる人。
執筆者は日産数千字、時には一日一万字以上書く人。
自作キーボードは、
物理キーボードをつくる人。
物理キーボードをつくってるうちに、
論理配列も考えるべきだ、
と流入し始めている。
一般人:
qwertyローマ字が95%、JISカナが5%、
ブラインドタッチ率は30%。
スマホだとフリックが30%、qwertyが70%。
調査によって数字は前後する。
いまだにフリック30%ってのが信じられないが、
これが現実だね。
ほとんどの人は、秒2カナくらいじゃないか。
速くて秒3カナ?
競技タイパー:
qwertyローマ字、JISカナのみ。
なぜならそれが競技ルールだから。
なんでもあり大会やればいいのにな。
秒10〜7カナあたりに棲息し、
一般人とはかけはなれすぎている。
いろは坂、月配列、新下駄がここに食い込む。
かつてワープロコンテスト優勝の親指シフトは、
今では見る影もない。
せいぜい当時秒5カナくらいだったのでは。
80年代のコンテストでは920字(変換後)/10分の記録があるが、
令和では2000前後でバトられているぞ。
執筆者:
秒3〜5カナあたりがボリュームゾーンか。
ライター、小説家、記者、脚本家あたり。
(裁判などの速記者もかつては重要だったが、
最近何も聞かない。qwertyローマ字に統一されたのかしら)
文系だからか、一番使うくせに、
一番キーボードや論理配列に関心がない。
ゆえに、勝手に指を痛めて腱鞘炎になる。
在宅勤務でキーボードの重要性がだいぶ知られてきたから、
今後は変わるかも。
ただqwertyを何も知らず使ってる人が、
97%くらいじゃないか。
残りの3%では、
親指シフトが伝統的に幅を効かせる。
だが新規流入はほぼなく、
新興勢で、新下駄、飛鳥、シン蜂蜜小梅、薙刀式
あたりをTwitterでたまに見る。
大西配列がここに食い込もうとしている。
まあ、大体ものづくりの人が多いので、
自作配列しちゃう人もいる。
(それを何年も使い続けてるかは、
記録がないため不明。
「できた!」「改良した」まではあるが、
その後使い続けたかを確認できない。
いつか○○配列消息確認みたいな企画やってもいいかも?)
なぜかこのカテゴリに月配列系はいないんよね。
同時打鍵のほうが楽だからだと思われる。
自作キーボード:
秒2〜5カナあたりと、人によってバラバラ。
プログラマーが多いが、
フルでコードを書かずに補完することが多いので、
必ずしもタイピング技能が秀でてる人ばかりではない。
平均だと執筆者のほうが速いと思う。
Dvorak、Astarte、Eucalynが細々と流行ってたが、
大西配列が爆発的に流入中。
定着は不明。
Tomisuke勢もいるかな。
日英共用の需要は一番多そう。
Vimmerがqwertyを手放せない
(キーバインドがqwerty前提)ので、
このせいで新配列普及が遅れている。
効率化に最も理解のある層のはずなのだが。
自作界隈だけに自作配列勢もちょいちょいいる。
ATC出場者だけに限らず、
知られてない配列はたくさんありそう。
執筆者が使う配列をqmkやzmkで実現して、
使ってる人もいる。
また、自作キーボードまでやらないものの、
プログラマー達には月配列系が生きているような。
(これも追跡がしにくいので不明)
高速打鍵の感覚が英語と似てるからだろうか。
その他:
なぜか漢直がいたり、変な自作をしてたりする好事家は、
時々いておもしろい。日本に100〜1000人はいそう。
そんな人も自作キーボード界隈に来てみるとおもしろいのに。
設計しなくてもキット作るだけで面白いのになあ。
ざっくりしたイメージだけど、
こんな風に、界隈と新配列が、
グラデーションで住み分けている。
もっと配列の話をすればいいのに、
と思うんだけど、
見た目で伝える手段がないから難しい。
たとえば美しい印字キーキャップがあれば、
「私は○○配列です」と映え写真を乗っけられるのだが、
そうなってないのがね。
そもそも印字キーキャップがあると、
ブラインドタッチ習得の邪魔になるから、
僕は否定派なのだが、
そうすると○○配列かどうかの写真がないので、
このSNS時代に観測できないという…
(じゃあ薙刀式v16の印字キーキャップつくるかなー。
需要あるのかしら)
僕は気軽に新配列触ってみればいいと思っている。
それで現在の配列が遅くなることを恐れてるけど、
大丈夫、元に戻れば元に戻る。
それどころか、別の配列を練習すると、
なぜか元の配列が速くなることが知られている。
(クロストレーニング効果)
薙刀式やったらqwertyローマ字が速くなったとか、
変な効果が出る。
tkenさんの証言によると、
> 自分はここのところずっとQwertyで英単語ばっか打ってるんだよなぁ。それでいざローマ字入力しようとすると案外出来ちゃう。普段全く打ってないのに。これが面白くてわざとローマ字入力をまったく使わないまである。
競技タイピングの世界では休眠効果として知られるが、
別の配列で更に速くなることもあるんよね。
神経系、まだ完全にはわかってないのだ。
ということで、
別の配列をやったから、
今の配列の速度が落ちることはない。
もちろん一ヶ月単位では落ちるけど、
数ヶ月で元に戻る。
それを短いと思うか長いと思うかは人による。
僕はクラスタに分かれてないで、
色々横断すればいいのにと思っている。
仲良く喧嘩すればたのしいのに。
ヴォルテールの、
「私はあなたの意見には反対だが、それを主張する権利は命がけで守る」
を守る限り、紳士的に喧嘩できるはずなのよね。
まあそれができない議論の初心者が多いのが現状だけど。
自作キーボード界隈は、
案外それがちゃんとできてる。
理系の教育が行き届いてる感じがあるね。
「その主張の裏にある原理を知りたい」
という探究心がある人が多いもんね。
2025年04月20日
この記事へのトラックバック
> あたりをTwitterでたまに見る。
このあたりの手前くらいにはk-codeが食い込めたらなあなんて思ったりしてます。
(今は自分さえ使えればいいし、環境も自分で用意できてるから問題ないけど、環境用意するのが面倒だと思う時が来たとき、食い込めてれば誰かが環境用意してくれそうという邪(?)な気持ちで。)
継続した発信じゃないですかねー。