競技者はゴリラである。
初めからゴリラだったか、
ゴリラになるまで鍛えた人たちだ。
我々はもやしである。
道具をつくって、
もやしのままゴリラの足元に絡む人々である。
qwertyローマ字は糞だ。
ゴリラにならなければ使えないからだ。
競技者は鍛えることで、
この糞配列をねじ伏せた人々だ。
だからゴリラばかりだ。
自衛隊の集団が、
「鍛えれば強くなるよ、ワッハッハ」
といって筋肉自慢してるようなものだ。
そりゃそうだが、俺にはできない。
だってもやしだもの。
日本人は全員ゴリラではない。
ほとんどがもやしである。
ゴリラの才能がある人が1%以下いて、
その人たちがゴリラになる。
もやしにqwertyローマ字を与えてはいけない。
ゴリラの負荷がかかり、
すぐに死ぬ。
もやしはそれを本能的に察知し、
ブラインドタッチなどやらない。
もやしの7割は苦役を避ける。
残りの3割は、嫌々ゴリラの負荷をねじ伏せながら、
ゴリラ並みのことはやらないようにしている。
だが一部のもやしは、
ゴリラ並みの負荷がかかり、
弱い順から腱鞘炎になって死ぬ。
ゴリラは鍛えてないからだと笑う。
もやしはゴリラの才能がない。
笑われても何もできない。
いいキーボードを買うとか、パームレストを買うとか、
リストバンドを買うとかしかできない。
新配列は、ゴリラの負荷がないように作られた道具だ。
だからもやしでも使える。
ブラインドタッチのマスターは、
qwertyローマ字より簡単だ。
そんなバカなと思われるかもしれないが、
合理的に文字が配置されてるからだ。
qwertyローマ字のゴリラ負荷は、
合理的に文字が配置されてないことにある。
だからゴリラ負荷がもやし負荷になっているのが、
新配列という夢の道具だ。
だから僕は、
新配列の条件は、
qwertyローマ字よりもブラインドタッチのマスター
(秒3カナ程度)よりも簡単なこと、
だと言っても良いと思う。
薙刀式はそれに合致している。
新下駄や飛鳥はマスターが難しいが、
qwertyローマ字の高速化までの難しさより、
小さいのではと最近考えている。
それほど、qwertyローマ字のゴリラ負荷はでかい。
ゴリラたちは富士山に素手で登る。
我々もやしどもはそんなことしない。
道具を使って迂回するのみだ。
新配列の目標は実用であり競技ではない。
競技は実用の2〜3倍速い。
新配列の設計理論は実用速度で楽をすることにあり、
競技速度を上げる理論ではない。
そもそも初手のヒートマップ理論、
「強い指に良く使う文字を、弱い指にマイナー文字を」が、
もやしの発想だ。楽をしようとしている。
ゴリラは全指を鍛えてバッチ来いとなるだけだ。
ランダム文字列?
そんなのやったらもやしは死ぬ。
そんなゴリラの所業を避けるのが、もやしの生き方である。
新下駄のkouyさんは、
楽なことと速さは一致するといった。
それは、楽して速くなろうぜということだ。
決して自分の速さを鍛えることなく、
道具だけで下駄を履こうということだ。
「下駄」の名はその意味である。
(下駄配列の命名記事では、ニノ字ニノ字を描くように、
左右同時打鍵をするから、となっているが、
ご本人は「下駄を履く」とのダブルミーニングを書き忘れたと、
のちにツイートしている)
だけどゴリラたちは、
新配列は俺たちを脅かしてないから、
qwertyローマ字は最強であるという。
いや、あなたたちが最強にすぎないのですよ。
ゴリラたちにとって、
速さと楽さは一致しなくても良い。
しんどかろうが、筋肉で超えれば良い。
最新のRTC出場者が発表されたが、
メンバーが半分入れ替わってるのに驚いた。
https://x.com/TOPRE_REALFORCE/status/1912694711288279372
miriさんもテルさんもたのんさんも出てない。
彼らが予選落ちしたのか、そもそも不出場かはわからない。
選手生命というものが競技者にはある。
タイピング競技は比較的長命だと思ってたが、
競技が限界に近づけば近づくほど、
わずかな差で選手生命は短くなってゆくのかもしれない。
筋肉と反射の競技であればあるほど、
そうなってゆく。
もやし達は、
道具の発明でゴリラになることをやめた人たちだ。
引退したゴリラたちは、
まだqwertyローマ字を使い続けるだろうか。
それを使える筋力がなくなったら、
もやしが発明した道具を使えばいいよ。
楽だぞ。
新配列は、もやしをゴリラの足元まで到達させる。
楽さで速さを得られる。
だけど、ゴリラの速さを得るのは、
qwertyローマ字のような単純なパワー配列でなければならない。
楽してる分打鍵は繊細で、
ゴリラに粉砕されるのだ。
qwertyローマ字が競技に向いてたのは、
パワー配列だからだ。
全て単打なことでロールオーバーが無限に詰められ、
指がかなり散らばってることからロールオーバーがしやすい。
(同指部分のみ最適化すればよい)
この単純さが、いかようにも鍛える余地を生んだ。
新配列は複雑な打鍵原理をもつがゆえに、
理論上限界値がある。
それは実用レベルではまったく気にならないが、
競技レベルだとその3倍必要なだけだ。
ゴリラの領域では、
楽かどうかは関係ない。
速さだけが速さだ。
もちろん、だからqwertyローマ字は人を壊す。
僕がqwertyローマ字を批判するのは、
速さに関してではない。
人を壊す点についてだ。
ゴリラたちは速さを求める。
もやしたちは壊されずに速いことを求める。
議論がすれ違うのも当然だ。
逆に新下駄が競技の足元に絡んだのは、
快挙まである。
よほどkouyさんは鍛えたのだと思う。
僕は一切鍛えないもやしのままで、
ゴリラに参加せずに文章をたくさん書きたい。
タイプウェルSSの肉体で、
薙刀式という楽な道具を使いながらたくさん書くよ。
それは、一般もやしのqwertyローマ字より、
結果的に遥かに速い。
ざっと俯瞰するとこんな感じ。
ゴリラ: 秒間10カナ qwertyローマ字
引退ゴリラ: 上より劣る qwertyローマ字
ゴリラともやしの間:
秒間7カナ 新下駄、月、いろは坂
----超えられない壁----
速いもやし: 秒間3〜5カナ 新配列
壊れたもやし: 秒間3〜5カナ qwertyローマ字
一般もやし: 秒間1〜2カナ qwertyローマ字
大体こんな感じじゃない?
新配列のポジショニング。
そしてもやし側に、自作キーボードが流行ってる。
新配列はまだ流行ってない。
自作キーボードは金を出せば買えるが、
新配列はトレーニングが必要で、
金では買えないからだね。
その意味で、ちょっとゴリラ要素があるんだよな。
真のゴリラから見たら鼻で笑うレベルだけど。
2025年04月22日
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