2025年04月24日

【薙刀式】親指は縮めるのか伸ばすのか

僕は指の腹で撫で打ちしたいので、
すべての指を伸ばし気味にしている。

なので親指も伸ばしてるので、
普通のキーボードの親指キーを押すときは、
親指の側面で押すことになる。だから痛い。

でもこれは、間違った押し方かも知れないとよく思う。


maltronのキーボードの写真を見てたら気づいたこと。

maltronはキネシス同様お椀型のキーボードで、
12万円するらしい。
まあ自キやってたらそんくらいかかるのは理解するけど、
自分で作った方がマシだなーとか思っちゃう。

で、この写真。
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パーム部分は凹んでいて、
ここに丸みのある掌をスポッと入れる想定。
キネシスの凸になってて掌を転がす想定とは、
真逆の考えだね。

本題の親指部をよくみると、
どう考えても親指の第一関節を鉤爪のように曲げて、
親指の指先でキーに垂直に入れないと、
打てないような形をしてない?

親指を伸ばしたまま側面で打つことを想定してないよね?

そもそもキートップの形も凹だし、
指先を垂直に当てないと、
キートップのヘリに当たって痛いよな。


なるほど、これは無前提で、
「親指は鉤爪のように曲げて、
指先を垂直に押し込むもの」
のように作られている。

それが真のエルゴノミクスなのかなあ?

だとすると、
卵を持った手のようにして、
にぎにぎと打つスタイルのほうが、
このキーボードを使うのに相応しい打ち方になる。

ちなみにそうだとすると、
アルペジオは斜め方向ではなく、
ホーム段のみが良さげだ。

飛鳥配列はホーム段の横アルペジオばかりを気にしていたから、
作者のRayさんはこの打ち方であったことが推測される。
よく「パンタグラフはすぐ指が痛くなって打ちにくい」
という人がいるけど、
この打ち方だからだと思う。
パンタグラフは指を伸ばして指の腹で滑らせる方が打ちやすい。
(親指を除く)

僕はいまだにスペースバー以外の親指キーの、
キートップが凹んでるのが痛い。
親指を伸ばして側面で打とうとするからだと思う。
これ、みんな鉤爪みたいにして指先でグニっと押すのが、
「ただしい」使い方なのだろうか?

そういえば昔そうじゃね?
と思って、
親指を曲げて打とうとしたら、
「親指だけ曲げて他の指は伸ばし」
が不可能なことに気づき、
全指を曲げて打たないと無理だと気づき、
それは無理と諦めた記憶がある。


凹型のキートップには2種類ある。
スフェリカル型(球型に凹んでいる)と、
シリンドリカル型(円筒型に凹んでいる)だ。

前者は明らかに指先で、
鉛直上下ピストン運動することを想定したものだ。
maltronはこちらを採用している。

後者は、上下ピストンを想定しつつ、
前後運動を許容して、
標準運指の助けにしようとしているものだ。
ただ、中指〜小指はホーム段から前後しかしないが、
人差し指は伸ばし部もあるので左右運動がある。
シリンドリカルはこれを妨げるから、
球を裏返して凸型にしよう、
と僕は思いつき、
指の腹方式に統一したのであった。
そもそもゲーセン育ちだから、
コンベックスに抵抗がなかったし。


スフェリカル系のキーキャップは、
親指もスフェリカル型になっている。
シリンドリカル系は、
親指に1Uはなくて、1.5Uとか広めになってることが多い。
だから伸ばした親指をまだ置きやすい。

なので、キーキャップを自前で作る前は、
スフェリカル系、SA、DSA系は、
僕は使ってなかったんよね。
シリンドリカル系のチェリーやOEMばかり使ってた。

そもそもMacのパンタグラフ出身だから、
フラットキーキャップでいいじゃんとすら思っていた。
一度3Dプリントで作ってみたが、
なんかピンと来なくて以来試してない。
たぶんストロークが長すぎて、
次のキーへの撫でがうまくいかなかったのだと思う。
これもあって、オールコンベックスへの発想に繋がったのだろう。



で。

「親指鉤型にするのが前提なの???」
ということを、maltronで気づいてしまったのだ。


ピアノは親指をどう指導してるのか?
について調べると、
以下のブログでは僕の打鍵法だった。
動画がわかりやすい。
https://ameblo.jp/crescentmusic/entry-12575911959.html
でもこれだと親指側面痛くなるよな?

逆にロシアピアニズムでは、
親指を曲げるのだそうだ。
どっちやねん。
どっちの流派もあるってことか。

以前調べたピアノの打鍵法では、
指先で打つのがデフォで
(腕の重さを使うため。
ピアノは打鍵力が音の大きさに比例するから)、
弱い繊細なメロディーのときは、
より繊細な指遣いができる、
指の腹を使うのだそうだ。


で?
キーボードはどっち?

ピアノと同じ55〜65gのスイッチ荷重では、
指を立てて指先で、
それより軽い30g前後では、
寝かせて指の腹で、
ということでいいのかな?

ということは、
少なくともmaltronキーボードのスイッチは、
重めの55〜65gなのかしらね。



自作キーボード界隈では、
親指は逆付けせよ、できれば親指はコンベックス、
というのが一般的になりかかっている。
これは親指は伸ばす派が多い、
ということを示している。

一方、パームレストを高めにする派閥もいる。
手首の面をキートップ面にしたい人たちだ。
これ、親指を曲げた状態で構えて、
指先で打たないと無理よね。

あー、これ、アンケート取りてえな。
みんなどうやってんだ???



サリチル酸さんが、
オールコンベックスキーキャップを設計しよう、
なんて目論んでいるみたいだ。
打鍵法について喋ったことないな。
今度聞いてみよ。
親指は伸ばしてる話は聞いたから、
他の指も伸ばし気味なんじゃないかなー。

指を曲げて指先を下ろすピアノ派は、
屈筋打鍵で、
指を伸ばして指の腹で打つ撫で派は、
伸筋打鍵。
使う筋肉も違う。
これと親指の関係性を探ってみたい。


ドームrev2は、
気持ちテントした球形になっているため、
親指キーが斜めからやや水平に戻り、
自然に外旋した親指で取りやすくなった気がする。

大きく二つの流派があるのだとして、
それって自覚的にみんな考えてるかな?
そしてうで体/あし体と関係するかな?

この辺の理論を確立させないと、
エルゴノミクスとか言ってる場合ではないのでは?
posted by おおおかとしひこ at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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