2025年04月29日

【薙刀式】JISカナのブラインドタッチ狂気すぎる

アホやろこれ。


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エタイから拾ってきた画像なんだけど、
これ小指担当なんだぜ。

FJ(はま)に構えて、
1に左小指届かせて戻さないといけないんだぜ。
0の右もブラインドで正確に押して戻すんだって。
拷問でしょ。
これを作った人、性格悪いかドMでしょ。

僕はQPを小指で打つことすらできない。
だから薬指で代替している。
そして左薬指苦手なのでQ不使用の配列をつくったくらいだ。


JISカナはそもそもこのように打たれる前提で設計されていない。

ブラインドで打ちやすいべき
vs 目で見て探しやすいべき
で後者の意見が勝ち、
とはいえ多少ブラインドで打ちやすく、
という玉虫色(中途半端に行が固まっている)が、
現在のJISカナの成立過程だ。

つまり東京五輪や大阪万博と同じような、
「多方面の意見を中途半端に採用して、
それぞれの意見を採用したよというメンツを保たせた、
総合でいうとめちゃくちゃなもの」
と同じ、
日本人の悪い民主主義になっているのだ。
鵺、キメラである。

1が最もマイナーなカナ「ぬ」になってるのは、
ブラインドタッチの配慮かもしれないが、
「ー」の位置は右小指最上段一番端。
コーヒーメーカーとかスーパーチャージャーとか打って死ね。
カタカナ語で一番出るのが「ー」だと知らなかった人の設計だ。
(このため、初期のPC用語では語末の「ー」を省略する言い方が流行った。
プリンタ、メモリ、モニタ、ドライバ、レジスタ、ローダ、
コンパイラ、エディタなどはまだ生きてるね)


qwertyローマ字への批判で、
左小指を使いすぎる(Aで12%)、
というのは一番に言われることだけど、
そんなの超越しすぎてて椅子から転げ落ちるわ。

ちなみに薙刀式は、
AZ位置、;/位置の2キーずつしか小指担当がなく、
いずれも2%ずつに下げている。
これがゆえに、長い文章を書き続けることが可能だ。
JISカナでペラ5(2000字。このブログの1記事程度)なんて、
絶対無理でしょ。



そもそもJISカナは、
電電公社の電報用のキーボード設計だ。

ちなみに現在1320円!!!で300字だそう。たっか。
2ツイートカタカナオンリーでやぞ。

昔は文字数で料金が決まってたため、
比較的短い文言が使われた。
「チチキトクスクカエレ」「サクラサク」「トラトラトラ」
「コケツコンオメテトウコサイマス」
(゛も一文字分の料金なので省略が多かった)
あたりが有名だろう。

(当時の相場を調べた。
明治初期: そば一杯1〜2銭。
電報: 10文字まで15銭、以降10文字ごと10銭。
基本料金そば7〜15杯。やすい富士そばで600円として、
4000〜9000円相当。たっかー。
まともな蕎麦屋なら今一杯1200〜1500円なので目が飛び出るな
https://coin-walk.site/J068.htm


これくらいの量を打つためのキーボードなんだぜ?
これで文章なんて書けるわけないじゃん。
しかも設計上にない、ブラインドタッチで。

JISカナ使う人、よほどのど変態だ。
(僕は変態を褒め言葉で使うけど、
この文脈では嫌悪用語として使っている)
頭の悪い井戸に落ちて、
そこで蠱毒で成長した人みたいな感じだ。



僕は筆記用具が思考を決めると考えている。

靴が発達して人は遠くまで歩けるようになり、
人の交際範囲は増えた。
馬、車、飛行機、ネットで、移動によって、
人の思考は明らかに伸びて変化している。

それと同様、「自分の書ける文章の範囲」で、
人の思考が決まってしまうと僕は考える。

ほとんどの人が文章が下手なのは、書いてないからで、
書くより言ったほうが速いのは、
書くのが困難だからだ。
もし書く方が言うより楽になるなら、
人は書き続けるだろう。(作家とはそうした人種のこと)

で、JISカナは、
電報を打つための道具でしかなく、
文章を書くための道具ではない。

だから今誰も使ってないし、
あえて使う人はかなり愚かだと思う。
無理でしょあの小指。
曲芸師とかそういうジャンルでしょ。
母国語を書くという基本的人権に、
なぜ曲芸師免許が必要なのか。


残念ながら設計者は生きてない。
賽の河原で永遠にスーパーチャージャーを打って、
打ち終えたらまた崩されると良い。
そのうちキーごと鬼にバラバラにされて、
組み上げてるうちに新配列になって、
地獄から甦る話でも書くか。笑



JISカナは歴史的経緯があるからしばらくは生きてるだろうけど、
そろそろ廃止していいんじゃないか?
その代わり、
いくつかの新配列(10個くらい)を使えるモードを搭載して、
新新JISと定めればいいのに。
(10に限らず100でもよい。日本的には48か108がキリがいいか。
また、キー配列エディタつきがよい。
そのエンジンに紅皿を採用すればいいよ。
ついでに漢直も対応して漢直WSをそのエンジンに組み込めばいいよ。
お二方の功績は天下国家の背骨に関わるくらいだ)

日本語はそれくらい複雑な言語だ。
アルファベット26文字単打で打てるような、
シンプルな体系ではないのだ。

つまりWindowsは、日本語ローカライズに失敗したのだ。
(わざと失敗させて日本の失墜をさせた陰謀論があり、
おっと誰かきたようだ…)


JISカナタイパーを僕が尊敬するのは、
中国雑技団をすごいと思うのと同じ目線だ。
書き手としてすごいとは全く思わない。

それって文房具としてどうなん。
高価な万年筆をたくさんもって一文字も書かない人と、
何が違うのだろう。
posted by おおおかとしひこ at 10:37| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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