noteでフラフラしてたら、
映画監督が俳優向けにオーディションのコツを書いてて、
書類審査までは無料なのに、
実際の演技のところで1980円取ってて、
高杉なので僕の例を無料でさらす。
参考にされたい。
僕が見るのは3つ。
1. 写真
2. 年齢と身長と体重、特技
3. 芝居
1. 写真
役を求めてるので、役に合ってるかどうかを見る。
あと大事なのは、
「作り込んだらその役になれそう」も見る。
メガネをかけたらどうか、外したらどうか、
髪型を変えたらどうか、髪色を変えたらどうか、など。
メイクもプロがやるので、
この素体にプロが絵を描いたらいけるか、いけないか、
を見ている。
つまり写真は凝ったやつじゃなくて、
素体として提出してる方が良い。
すっぴんに近いナチュラルな感じの方が、
こちらが想像して書き込みやすいよ。
キメ顔一つの写真でもいいけど、
複数の表情の構成だとさらに線でつなげやすいな。
もちろん男子なので可愛い子の写真は残すけど、
結局芝居で落とすのであまり意味はない。
可愛い子ちゃんが書類を通ったら、
監督の好みの確率が10%くらいあるのはたしか。
女監督だとイケメン通り率結構高いよね。
2. 年齢と身長と体重、特技
これは、役に合わないのを弾くためにチェックする程度。
デブを探してるのに50kgは取らない。
ヒロインが背が高ければ身長を見る。
相手役との身長差も見る。
おじさんを探してるときに30才が来たら迷う。
そんな感じ。
年齢はプラマイ10くらいは幅を見る。
60以上はプラマイ20しても関係ないこともあるね。
あと特技は、それありきで探すこともあるので、
あるに越したことはない。
ダンス、歌、格闘技や武術経験、馬術、運転免許、
水泳、料理、楽器、スポーツ、
あたりは役によって必要なことがある。
それができないから落とすことはないけど、
あったら書類を通りやすいね。
料理人の役なのに調理経験がないのは、
通すかどうか悩むよね。
たとえば僕は絵描きだから、
筆の使い方は気になっちゃう。
絵を描いてるところまでは芝居だからいいけど、
筆を洗うときとか、穂先の整え方とか、
道具の何気ない掴み方とかで、
この人普段からやってんな、みたいなのが出ちゃうからね。
たとえば浪人生の役なら、
ペン回しを無意識にやれるだろうとかだ。
泳ぐ場面、踊る場面などがあるときには、
出来なかったら事故が起こるので、
そういうところは要チェック。
本番まで時間があれば、
芝居がどうしても良いのでスクールに通ってもらう、
なんてこともやったりするので、
今できないです、はマイナスにはならないけど。
オーディションなんて大概急で、
「明日行ける?」みたいな感じで、
内容すら事前に見てないものが多かったりするので、
特技はまあたまたまあればラッキーくらいに思うけど、
それも役への要求次第よね。
3. 芝居
ここから先は無料です。笑
僕が見るのは、セリフを覚えてるとかじゃない。
「ヨーイスタートからカットまで、
その役として生きてるか」だな。
「なぜこの役はこの場面でこのセリフを言いたくなるのか」
「なぜその言葉を選び、別の言葉を選ばないのか」
には、脚本家が死ぬほど考えて決めた理由がある。
その理由を理解しているかを見る。
自然にそれが出てくるには、
それまでの文脈を生きていることが大事で、
それを事前に考えられるかに尽きるかな。
もちろん、考えずにスッと出せるタイプもいるので、
各自得意なやり方でやってもらって構わない。
「ああ、○○がその文脈でそこにいるわ」
となったら合格。
僕は主に目と声を見る。
芝居を理解してるかが一番出やすいので。
あと、実は自己紹介タイムを僕はちゃんと見てて、
自己紹介と芝居の差を見ている。
芝居になると人が変わるようになるのか、
自分のキャラでそのままやってるのかを見る。
どっちがいいとかではなくて、
その人の方法論を見ている。
前者の人には、自分に近くやってみてとか、
後者の人には、○○っぽくやってみてとか、
わざと違うことをやらせて、
得意不得意を見ている。
それは、未来に仕事をする上で、
自分が把握しておきたいからだ。
得意なことをやらせたいし、
もしやらせたいことが苦手なら、
腰を据えてやらんとなあ、と覚悟するためだ。
出来たから合格とか、出来なかったから不合格とかではない。
昔、男女ペアで見てて、
男があまりに下手で女の方が可哀想になったのだが、
男は諦めて女の方メインで色々やらせて、
良かったので採用させてもらったことがある。
本番の現場では「絶対落ちたと思ってた」と笑ってた。
で、これは「○○に相応しい人」を求めてる時の方法論。
逆に、「この役にこの人を当てるの?」
という当て方もある。
この人がやる○○役を見てみたい、という期待だね。
風魔でいえば、壬生役の藤田は、
藤田が面白かったので採用した。
原作、アニメと異なった、実写なりの壬生は、
藤田だからできたと思う。
跳ね返りの役になるから、制御が難しいけど、
予測のできないボールの跳ね方は、
作品に良い緊張感をもたらすので。
それらのバランスは作品によって異なる。
ぴったりだ、という人が多い時は安牌で、
どうなるかわからん、という時は攻めだね。
作品の方向性で変わるだろう。
役に対する解釈違いもある。
あまりにも違う場合は、異なる解釈を与えて、
どの程度幅があるのかを見ることもある。
合ってれば良いというものでもないのは、
上と同じ。
合ってないけどこの解釈はありだな、
という採用の仕方もあるので、
自分なりの解釈がある場合は、
是非見せてほしい。
あと興行上の理由もあるよな。
イケメンや可愛い子のほうが客を呼ぶ。
個性的な人の方が僕は好きだけど、
万人受けする美人はやっぱり受ける。
このバランスを取る必要があるので、
芝居100%で決まるわけではないのが、
映像の哀しみよね。
ただ、完璧美人でなくても、
プロのヘアメイクと衣装がいるので、
馬子にも衣装状態はある程度つくれます。
あとはネコ系入れたらイヌ系入れるとか、
そういうバランスで、不採用になる人もいる。
オーディションは、
落ちたのが悔しかったら、
是非出来上がったものを見てほしい。
その役を演じた俳優と、何が違うのかを、
自分の言葉で理解してみてほしい。
時間があれば僕は答えるよ。最近オーディションしてないけど。
たぶん、あなたにできなかったことができてたから、
その人はその役になったんだと思う。
経験がないから合格しない、ということはない。
これも跳ね返りと同じで、
ケアをたくさんすれば行けそう、
と監督が思えるかどうかだ。
つまり、「俺がこいつを引き受けるよ」ってなったら、
経験がなくても次に進めるよ。
プロデューサーは、
経験があって実績があって、
知名度があって美形を選びたがる。
それは出目が読めるからだね。
僕は読めない方を好む。
なので協議の結果、最終まで残った人が落ちることもある。
逆に僕はこれまでの実績は見ない。
ヨーイスタートからカットまでしか見ないね。
まあその前後も見てるか。普段のキャラも見てる。
つまりプロデューサーは過去と現在を見てて、
僕は現在と未来を見ているといえる。
オーディションはつまり、
企業の面接と大体おなじだ。
見る人が、おまえとこれからやっていこう、
おまえに賭けるよ、というときに合格だ。
見る人はいろいろいる。
だから、そもそも合わない監督に合格させられても、
あなたは幸せでないだろう。
(事務所は仕事ゲットで喜ぶだろうが)
まあ、それも経験だ。
合わない部長の部署で、輝けないけど淡々とやる仕事もあるさ。
そこで腐らずにきちんとやってれば、
誰かがどこかで見てる。
露出度の高い仕事をしておくことは、
だから重要だね。
会社員は露出しないからつらいけどね。
あと、苦労は所作や顔に出る。
味がある芝居になるからいいけれど、
役者ならそれを出したり引っ込めたりできるようになってくれ。
「この人バイトしたことないのかな」
と心配になる芝居から、
「この人バイト慣れしてるなー」
としみじみしてしまう芝居まで、
コントロールしてくれ。
僕が普段のキャラを見るのは、
この出たり引っ込めたりを見るためでもある。
タバコスパスパ吸ってるヤリマンでも、
本番中だけ処女のアイドルになれればヨシだ。
処女であってもダルダルのはすっぱになれればヨシだ。
役になれればそれでよい。
あと、酒やタバコは皮膚に出るから、
ヘビーユーザーは見ればわかる。
それが役にあってれば選ぶし、
違う役で、メイクで隠せないなーと思ったら選ばない。
これも身長とかと同じ要素かな。
意外とゲイかどうかも僕はわかっちゃう方。
これも上に同じ。レズはわかったことない。
まず一番得意なやつを見せて。
必殺技から入ってくれ。
それからこっちの要求に対して、
色々変化してみてくれ。
僕だけでなく、相手役でも芝居は変わってくるからね。
そのプロレスを僕は観察していて、
未来のプロレスに賭けられると思った人を選ぶ。
僕は大体そんなところを見てるかな。
違う監督は、違うところを見ると思う。
(聞いた話では、頭の形を見るとか、
歩き方を見るとか、背筋を見るとか、
体のコントロールの細かさを見るとか、
リズム感を見るとか、人生を背負ってるかを見るとか、
何回も同じことができるかを見るとか。
全部僕の見ないところだ)
ではどこかで会ったら対戦よろしくお願いします。
2025年05月01日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック

