アイデアというのは芽のようなものだ。
とても小さいものだ。
これを最終的に大樹に育てる方法を俯瞰してみよう。
まず、アイデアをたくさん出すことだ。
アイデアいうのは常にとても小さいということを自覚すること。
ビッグアイデアなんてよくいうけど、そんなものは滅多にない。
のちのちビッグに育ったものを、
結果的にビッグアイデアと呼んでいるに過ぎない、と僕は思っている。
だから、アイデアというのは単位あたり常に小さいと思っている。
小さなものであれば、沢山考えることができるだろう。
また、よくあるのは、
現状がアイデアが不足しているなあ、と思ってアイデア出しをすると、
現状のものとは異なる関係の小さいアイデアばかりになり、
アイデアが沢山溢れてはいるが、芯のない状態になることがよくある。
あるものが足りないからアイデアを出して埋めたのだが、
結局欲しい方向性のアイデアではなく、
なんか面白いから採用しよう、ってなって、
結局小さいアイデアばかり、
ということがまれに良くある。
こういう時は、植物の成長を想像するとよい。
大地を想像する。
あなたの書いたものは、何本かの小さな木であり、
一本の大きな大樹ではなく、
地面にまた別の小さな芽が沢山生えている状態のものだ。
これを最終的に一本の大きな大樹に育てることを考えるわけ。
容易に考えられるのは、
いくつかの芽吹きを育て、
小さな木まで成長させることだ。
そして木から林をつくればよい。
林が出来たら、いくつかの芽は採用しなくなるだろう。
芽は殺せた。
そして次に、林から間引く。
小さな木で育ちそうにないやつは切る。
その分、他の木が枝を伸ばせるはずだ。
ある木は必ず一つの芽から出来上がっているもののはずだ。
そうして、何本かの大き目の木の林が出来たはず。
さて、これらを接ぎ木して一本の木にしてもよいし、
いらない小さな木を切っていってもよい。
いずれにせよ、出来上がったものは、
大きな一本の木になっていればよい。
木を育てたいときに、他の大地に芽を生やしてしまうことはよくある。
そういう時は芽から木になるまで待って、それから間引くか検討することだ。
木までならずに枯れる芽もたくさんある。
で、最終的に、大地は芽がない状態の、
一本の大きな木にまとまるはずだ。
まとめようとしてまた別の芽をはやすことはよくあるので、
とりあえず育ててみて、一本の木として融合できるか、
という間引き時期に来るまで、
しばらく育ててみるとよい。
ああ、困った、リライトしなければ、
と思ってアイデアを出したとしても、
常に小さなアイデアしか出ず、
これを解決するビッグアイデアが出ればいいのに、
なんて思うことがよくある。
しかしそんなものはない。
アイデアというのはいつも小さなものだ。
それを育てたときにしか、ビッグアイデアにはならないのだ。
そもそも「ビッグアイデア」なんてないよ。
結果論だからね。
あるものを見たときに「これはビッグアイデアだ!」
なんて思えるものはないと思うよ。
そこから発展させて、双葉をつけて木まで成長させたときに、
わりと中くらいのアイデアだね、
となるだけのこと。
それを大樹まで育てられたときに、
その芽だったものは、結果的にビッグアイデアと呼ばれるだけだ。
それが太い幹になるかどうかまで、
芽の段階じゃわからない。
育て方次第じゃないかな。
ということで、アイデアは沢山出したほうがよい。
それがそのうち育ってくるだろう。
100あるアイデアから、使えそうなもの、育ちそうなものに、
水をやればよい。
意外なものが育つこともあるよ。
出来上がったものは、
まるでたった一つのビッグアイデアから、
きれいに枝葉が伸びて、きれいに成長したかのように見えている。
そのように枝刈りしたからだね。
まだ伸び切っていない木たちから、ここに成長させる方法論を、
誰も教えてくれない。
アイデアを出して、たくさん芽を出して、
育てて、間引きして、接ぎ木したり枝刈りするしかないと思うな。
2025年05月03日
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