たのんさんが競技勢がqwertyでやってることを、
整理してくれてる(もちろん全部ではないだろう)
ので一読の価値がある。
タイパーの見ている世界について(その2) 〜なぜQwertyを使い続けるのか?〜
https://note.com/tanon_710/n/nad9013b36b8d
打鍵単位(チャンク)を、ものによって柔軟に変えやすいかどうか、
スコアを上げるための水増し打鍵がしやすいかどうか、
秒間20〜30打鍵(これはチャンクとも関わりがある)、
あたりを設計してるのか?って話よね。
そんな話、
第二世代(2000〜2015ごろ)でも、
第三世代(2015〜最近)でも、
配列設計としてそこをがんばりました、
なんて聞いたことない気がする。
とくに水増し打鍵対応なんて、
誰も考えたことないんじゃね?
打鍵数が少ないに越したことないってところで、
思考停止している気がする。
とはいえ、じゃあどんなんがいいのよ、
ってのはよく分からないから、
打ちながら実験していくしかないような気がするな、
まず秒間15打以上じゃないと、
速度感、区切り感すら分からないんじゃないか。
たとえば左右母音分離で思い出すのは、
安岡さんの推定したqwerty以前にあった配列。
AE,. IOUY
BCDFG HJKLM
ZXWVT SRQPN
母音をアルファベット順に、半母音と句読点こみで上段、
残りをアルファベット順に置いて単に折り返したもの。
実はこんな原始的なものでも、
競技者ならそこそこ出せちゃう気がする。
同指縦連が生まれそうなので、
ちょっと動かせばもっと良くなりそう。
なので、
配列だけで優劣が決まるほどじゃないんじゃない?
って気がするな。
最初にあげたたのんさんが出した条件を、
qwerty以上にやりやすいか、
そうじゃない別の原理が発明されれば、
競技用新配列が爆誕する。
そのモチベは僕にはないので、
やりたい人はやってみてはどうか。
要件定義ができたようなものだから。
たのんさんの左右母子分離型での上限見積もり、
秒15〜17打(9〜10カナ)は、
左右同時打鍵カナ配列の経験的上限値、秒10カナに、
ほぼ一致する。
トップスピードではもう少し行くと思うけど、
左右を同期させて同時的に打つことが入ると、
この辺を突破することが難しくなりそうだ。
なので競技用配列は、
片手連続アルペジオがメインに、
左右交互はほどほどに、があり得る姿になりそう。
以下余談。
そもそも、
「今日は雨が降っていた」は、
意味的には「今日は/雨が/降っていた」としか分解できない。
そこを、
「kyo/u/ha/ameg/ah/ut/tei/ta」にするか、
「kyo/uha/ameg/ahut/tei/ta」にするか、
なんてことは日本人として不自然だ。
不自然だけどそれがローマ字競技タイピングなんだからしょうがない。
逆に、
創作打鍵では普通に、
「今日は/雨が/降っていた」と自然文節でチャンク化するから、
タイパー独自のチャンク化を使えず、
打鍵速度が競技時より落ちてるのかもしれないと、
これをみて気づいた。
(もちろん慣れてる定型句は意味的チャンクを無視して、
競技打鍵的チャンク化ができるとは思う)
これまでは思考や漢字変換がボトルネックだ、
とアプリオリに考えられていたように思うが、
実はそうじゃない可能性もあるなと。
日常で文章を書くときもahutなんてチャンクを使ってたら、
それこそ別の言語の使い手だよなー。
僕のqwertyローマ字への実用配列としての批判は、
そこに集約される。
「今日は/雨が/降っていた」に、
チャンク化しやすい配列が僕はほしいわけだ。
薙刀式はそれに応えている。
競技レベルではなく、実用速度秒5カナでだが。
2025年05月03日
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