集計、分析結果です。
まずリアル台紙。
母集団がおかしいのはいつものこと。笑
うで体14、あし体16、計30名。
世間はうで体が多いのにあし体やや多め、
新配列使いが多すぎ(まあキーボード配列沼にくる人だから)、
分割派ばかり、
脳内発声ない人多すぎ、
という偏り具合。
とはいえ、
「天キーに来るような、
キーボード関心層は、あし体が多い
(うで体は腕が器用なので既存キーボードで適応してしまう。
あし体は腕が不器用なので既存キーボードではつらく、
キーボードの改良という概念に目覚めやすい)」
という仮説は結構もっともらしいかな。
うで体/あし体の鴻江理論を知ってた人は0。
タイピングの各項目
(手首をつけるとか、撫で打ちかどうかとか)は、
ほとんど自覚的ではなく、
自分で打ってみて確認している感じ。
そもそもそうした項目に違いがあると認識してるわけではなく、
すべてが無意識下にあるので、
「改めて言われると」って戸惑っている人がほとんどでした。
また、すべての項目を試した上で自分のベストを見つけた、
強者ばかりではなく、
「タクタイルってなんですか?」って人もいたので、
そういう面では自覚的にすべての項目をチェックしてる人は、
少ない母集団だったかもしれない。
ということで各項目を見ていこう。
手首はどこにつける?
ベタ付け 机のヘリ 浮かせる
うで体 12 1 1
あし体 11.5 4.5 0
手首ベタ付け派が多く、ヘリ、浮かせ派は少数。
あし体=ベタ付けという仮説はそれほど強力ではなさそう。
ただ「キーボードを奥に置いて肘をテーブルに乗せ、
結果手首はやや浮き」という人もいたので、
これを身体固定側にすると話は変わってくるかもしれない。
これ、絵を描いたほうがわかりやすかったかも。
テンティング
しない する すごくする
うで体 8 4 1
あし体 7 5 4
これもバラけた。鬼テントはあし体派?
次の質問と関連づけると、
あし体は分割するならテントしがちってことかな。
左右分割
分割 一体
うで体 9 4
あし体 11 5
これもあまり変わらない。
あし体分割説は微妙になってきたな。
ただし両方試したわけでない人もいそう。
スイッチストローク
MX MXショート ロープロ
うで体 8 3 2
あし体 12 2 2
うで体がやや浅め好み。
スイッチのタイプ
リニア タクタイル クリッキー
うで体 7 6
あし体 11.5 3.5 1
あし体のリニア好き説、うで体タクタイル好き説。
スイッチの重さ
軽め ノーマル 重め
うで体 3 9.5 0.5
あし体 7 7.5 1.5
軽めのスイッチに辿り着く人は、
色々試した上で辿り着くはずなので、
あし体は軽めを好む説はありそう。
打鍵法
撫で打ち 突き刺し その他
うで体 3 9 1
あし体 4.5 12.5
あまり差がないかな。
親指の打鍵法
側面が当たる 指先が当たる
うで体 11 2
あし体 13.5 3.5
同じくらいかな。
きちんと開発した上でこうとは限らないかも?
足の付け方
ベタ足 浮かせたい
うで体 10 3
あし体 15 2
あし体はベタ足、うで体は浮かせてもかまわん、
という傾向は見て取れる。
脳内発声(読み)
ある ない
うで体 11 2
あし体 12 5
脳内発声ない人はあし体多いのは確実。
ただ以下の書きでは逆転して「?」となる。
脳内発声(書き)
ある ない
うで体 6 7
あし体 13 4
統計からすると異常値だなー。
使用配列がqwertyのとき、
アルファベットは脳内発声しないよ、
という回答になった可能性はある。
カナが発声ありとか、喋るように発声すると書けばまだわかりやすかったかな。
反省。
また、そもそも喋るほど速く打ててない人もいるかも?
使用配列
qwerty その他
うで体 6.5 5.5
あし体 10 8
うで体のその他 大西2、薙刀式1.5、フタワフタバ1、Dvorak1
あし体のその他 大西3、薙刀式2、薙刀式&Dvorak1、NICOLA1、
Dvo-mak(自作)
キーボード配列沼に来た人だから異常値。笑
ATC動画の影響は大きく、
それ見て大西配列に変えた、という人と何人か話した。
あし体には薙刀式が人気。
親指シフトはうで体かと思いきやそうでもない。
ローマ字/カナも統計的有意差が出るほどでもない。
あし体のほうが配列変更にやや興味がある、
という傾向はいえるかな。
我々の仮説の描像では、
うで体は足腰を固定して、
腕だけを自由に動かすため、
大体どんなキーボードでも扱えて、
あし体は腕がそこまで器用ではなく、
ゆえに傾向が固定しやすい、
というものがある。
両者でばらけたものだけピックアップすると、
うで体: 手首を基本ベタ付けだが柔軟に対応
タクタイル好き多め、
脳内発声ない(書き)人が結構いる
あし体: 手首が浮くのはダメ、足はベタ足傾向、
分割するならテントする、リニア好き、軽め好み、
脳内発声ない(読み)人が結構いる、
配列変えがち
うで体のほうが柔軟性が高く、
あし体のほうがこだわりが強く、
ゆえに研究してこれでないとダメにたどりつきやすいのでは。
前回のアンケート調査を振り返ってみよう。
http://oookaworks.seesaa.net/article/507182205.html?1746403609#gsc.tab=0
傾向は以下のようであった。
【うで体の人】
脳内発声がある状態で、
軽めスイッチを突き刺し打ちしたくて、
ホールドは屈筋を使い、テンティングしたい。
足は浮かせている。
【あし体の人】
足をベタ足、手首をベタ付けし、
ホールドに伸筋を使う。
その他は好み。
ただクリッキーは避ける。
うーむ、共通項もあるし違う項もある。
うで体…手首の置き方、足の置き方は柔軟性あり
あし体…共通して固定しがち、脳内発声なしは多め
って感じかなー。
左右分割やらスイッチやら打鍵法は、
「全部を試してここに落ち着いた」
というわけでもなく、
体験に差があるから難しいのかもしれない。
「脳内発声ってなんですか?」って質問がかなり多かったので、
そもそも脳内発声がある/ないのデフォルトが人によって違う、
というのは認知すらされてないんだなー、
というのはよくわかりました。
みなさんご協力ありがとうございました。
きれいに分かれるわけではないが、
なんだか傾向はありそうだぞ、
という感じはある。
引き続きうまく分離できたら、
なんか面白いことがわかるかもしれないですね。
2025年05月05日
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あざす!
なんかいまいちパリッとしない分かれ方だったので、
設問変えるかなーなどと考え中です