2025年05月05日

【薙刀式】水面を跳ねる石

俗に「水切り」と言われる、
川や池に平たくて丸い石を投げて、
何度も跳ねさせるやつ。

僕の打鍵、文字を書く感覚はこんな感じ。


だからそうなってない物理キーボードや、
そういう指の動きにならないqwertyローマ字は、
強い違和感があった。

なので、
アルペジオで文字が繋がりやすい薙刀式の運指構造や、
キートップが凹んでない、
凸型になっているキーキャップをつくった。

そもそも水切りのようにしたいので、
丸く平たい石のように指を使いたい。
つまり指先ではなく、
指の腹で撫でるように水平にこする(かすめる?)スタイルだ。

で、
当然なのだが文字はいろんなものと繋がる。
その前の文字、後の文字、
前後の流れによって打つ場所や打ち方が異なる。

なのでそれの自由度の高いのが、
オールコンベックスの特性なのだ。


ラクダエンさん:
> ドームキーキャップの「中指手前」、突き指みたくならねえ?という疑問がついに解けた。単打だと確かに打ちづらいけど、「次に行きやすい」んだ。これは強いのに活用しづらい中指の、手前を「経由地」として捉える薙刀式の設計が反映されたものでもある

そうそう、ずっと「中指下段ってどうやって打ってるの?
(突き指するのでは?)」と質問されてたんだけど、
「どうやっても、と言われても色々」
と代表的ないくつかを答えていた。

だけど、そうじゃなかったのだ。
中指下段を点で捉えてたら、
「そこをどうやって打つのか」しか考えられなくなるが、
そもそも文字というのは一文字で成立するものではなく、
文章なので、前後の流れの中の一部でしかないのだ。

「石」の第一画はどう書くの?
と言われても、前後によって書き方変わるでしょ、
としか言いようがないわけだ。

つまり答えとしては、
「前後によって打ち方のパターン
(指の向き、入射角、強さ)を変えるので、
毎回打ち方が変わる(ので毎回突き指してるわけではない)」
が正しい答え方だったのだろう。


ちなみに右中指下段には「ん」が入っている。
1gram頻度で考えると3位のカナであり、
一般的に打ちづらいと言われる中指下段には負荷が重すぎるように思われる。

でも「ん」単独で打つことはほとんどない。
「新幹線」などの漢字熟語や、
「そんなことない」みたいな和語の一部として使われるなど、
必ず前後を伴った流れがある。

1gram頻度だけで配列を考えるのは、
言葉をカナ1個の点で考えているわけだ。
それはあまりにも近似として荒いよな。

また、頻度の高いカナほど、
様々なカナと連接を結びやすい、
ハブになりやすいカナであることが知られている。
なので、「ん」の前後は打つたびに千変万化するため、
打ち方が一定しないがよく使うところ、
という感じだ。
なので突き指はしないのだろう。

一方、
たとえばqwertyローマ字では「、」が入っている。
これはブロックの間で小休止をするわけだから、
一文字単独で打つことになり、
必ず同じような打ち方になるに違いない。

この感覚で中指下段を考えていたら、
そりゃ突き指もしかねないだろうなー。

「A、B」という打ち方をしないこともないだろうが、
薙刀式での、
「AんB」の連続的なシークエンスにはかなわないと思われる。


これは左中指下段もそうで、
「は」が入っている。助詞の「は」で一番使い、
そしてそこで止めずたいてい次も書くので、
ほとんどが「AはB」と、止めずに経由することになる。

一番立ち止まりそうなのは「は、」だろうが、
これはアルペジオC【V】で打てる。ようできとるわ。

(ちなみに「できません。」なんて「ん。」の形も、
,【M】とアルペジオになっています。ようできとるわ)



qwertyローマ字の運指の考え方と、
薙刀式の運指の考え方は、
ひょっとしたら全然違うのかもしれない。

僕は筆のように書くことしか考えてなくて、
qwertyは筆のように使えないので不満があり、
筆のように考えてきた結果、
現在地点にいる。

水面を跳ねる石のように、
点線でしか文字を繋げないのは、
実は僕は不満だったりする。
線でつなげねえのか、なんて考えてるが、
どうすればいいのかはわからない。
(ジョイスティック入れて、CharaChoderにするしかない?)



というわけで、
ドームキーキャップ×薙刀式は最強コンビ。
他の配列は…やってみないとわからない。
posted by おおおかとしひこ at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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