2025年05月06日

【薙刀式】速度均衡点は存在するか

Twitterで見かけた例。
> 新下駄で疲れないように打ってそれなりの速度はでるし楽に続くけど、速さだけならqwertyで必死に打っていた方が速度は出るもんなあ。

こういう「速度」の解像度について考えたい。


新下駄=それなりに速度は出るし疲れないことから、
そこそこの分量の文章を創作打鍵していることが想像される。

ところがqwertyになると速さは逆転することから、
少なくとも短期的速度はqwertyの方が上だ。

だが文脈から、qwertyは疲れるわけだ。
ということは、一日に書ける量は、
どちらが多いのだろう?
明日に持ち越さないギリギリまで書けるとしても、
新下駄の方が疲れないなら、
たくさん書けるのでは?

つまりこの人は、
疲労限界までqwertyで書いたことがないか、
ちょろっとqwertyに打ち替えただけの短期的印象で語っているか
(実測ではなく単位あたりの打鍵数でqwertyが速いと、
錯覚している可能性も潜在する)、
同じ条件で定量的に測定してないかの、
どれかまたは全部である。

まあ、新配列の価値を、
疲れないことにおき、速度は忘れるという手もある。
それによって結果たくさん書ければ、
長期速度は勝るわけだからね。

でもそれらの解像度を高めないと、
「そうか新下駄はqwertyより遅いんだ」
と知らない人が思いがち、
という危険性を指摘しておきたい。

世の中の人(よく知らない人)は解像度が低いので、
速い/遅いの一次元でしかものを見ることができない。

速いのかよ?遅いのかよ?という問いに対して、
「楽なのだ」と答えたら、質問に答えていないわけ。
だから「なーんだ遅いのか」で思考停止してしまう。

僕は、質問に対して、
その言葉と別の言葉で答えるべきではないと考えていて、
その言葉を含めた解像度をあげる答え方がよいと思う。

つまり、新下駄は楽なので長期的な速度が出ると。

qwertyは短期的には速いかもしれないが、
疲労するので結局どこかで新下駄に追い抜かれる、
という全体を「速さ」で括って議論した方がいいと思う。


こうなると疑問になるのは、
qwerty=新下駄となるのは、一日何文字か?
という問いだ。

どこかで追い抜くのであれば、
イコールになる点が存在するので、
その数値を知りたいところだ。

もちろん個人差があるだろうけどさ、
それが一日5000文字なら、よほど書く人じゃない限り意味ないし、
2000文字ならかなりの人はqwertyを捨てていいよね。


僕は残念ながら、
短期も長期も薙刀式>qwertyなので、
誰か新配列使いの人、測定してみてください。

同じ疲労度が機械測定できればいいのだが、
それは困難なので主観に頼るしかない。

僕の予想だと、2000〜3000字くらいまでがqwertyで、
それ以上は新配列だと思うんだよな。




左右分割キーボードか、一体型か、
という自作キーボードの問題がある。

左右分割はセッティングが面倒だし、
撤収も面倒だし、ケーブルが2本いるし、
モビリティもよくない。
一体型はサッと出せてサッとしまえる。
しかし長文は左右分割が楽で、
一体型はしんどい。

これは新配列とqwertyの関係と同じだと思う。
だからどこかで釣り合うところがあるはずなのよね。

僕はブログ一記事、2000字を境目に、
それ以上書くと予感したときは左右分割を出す。
さっとメールだけ書くときはノートPCの一体型でいいや、
と判断する。
(配列は同じ薙刀式です)

もちろん、短くしか使わないと予感したのに、
たくさん思いついて書きたくなってしまって、
左右分割出すタイミングがないまま、
肩が凝って手が痛くなってしまう失敗もよくある。

とはいえ、体感的に2000字あたりが境目かな。



同様に、
短期的にはqwertyが速いが、
それ以上は新下駄が楽で、結果速い、
という文字数が存在するはずだ。

これをqw-新配列長期速度均衡点とよぼう。
この均衡点は、それぞれの個人の能力に関係して、
配列の客観的性能だけから計算できるものではなさそうだ。


それぞれの作文を長時間録画しても良い。
ウサギとカメの競争のように、
最初はウサギが飛び出すだろうが、
そのうち疲れて遅くなり、
○文字/10分の数値が一致するところがあるはずだ。

そこから以降はカメが逆転するはず。
その時までに何文字書いてるかで、割り出せるのでは。

これは単純なレースのイメージだけど、
実は抜きつ抜かれつするかもしれない。
何事もやってみないとわからないので、
どなたかそこそこqwertyが速い人、
測定してみてください。
(僕のqw-薙刀式長期速度均衡点は0文字です。笑)

もちろん書く内容が揃わないので厳密な測定は無理だけど、
5回ずつくらい測定すれば、
まあ平均で何かわかると思う。


楽さの差が実は、
一ヶ月使ってギリ新下駄の方が楽、
くらい均衡してるかもしれない。
その辺も込みで、知りたいものだ…
posted by おおおかとしひこ at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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