僕は、ブラインドタッチできる範囲は36説を出している。
でもこれはあくまで標準運指できる、
というだけの話で、
「36の場所をすべて把握して空間を感じているわけではない」
と思う。
自分を中心として前後左右上下、
くらいじゃないかな。
ホームキーが5というのもその程度。
それが左右にあり、上下段ある、
くらいの感じであり、
たとえば「Oキーがどこにある」という空間感覚はない。
「O(薙刀式では「す」)を打ちたい」
と思うと、
空間感覚のここを取る、という感覚ではなく、
自分が空間感覚を感じる前に指が飛び、
自分が空間感覚のここを取った自覚がないまま、
「O(す)」が印字されるだけである。
「神経衰弱や下駄箱みたいな空間があり、
それを取っている」自覚はないんよね。
それは、僕の空間感覚が弱いのかな。
自分の空間には限界があり、30よりも圧倒的に少なさそうだ。
たとえば5や6だろう。
逆に、「文字」が、その空間感覚の代替になってる気がする。
空間のラベリングがわりなのかしら。
たとえばBlenderでは、
アルファベット単押しでコマンドになる。
Rで回転、Xで消去、みたいなことだ。
だけど左人差し指の上の方で回転、
左薬指の下段で消去、とはなっていない。
空間位置と意味は無関係だからだ。
R、Xという文字と紐づけていて、
頭の中では「R」「X」と指示を出して、
指がそれを取りに行っているようだ。
文字化することで、空間感覚を拡張している、
ともいえるかもね。
ラクダエンさん:
> hjklをhjklと思って押さんやん。
小川謙三さん:
> hjklだと思って押します(真顔)
前者は空間感覚、
後者は文字による指示(Hが左という意味に対応するラベル)、
ということだろうか。
HJKLくらいなら空間感覚で行けそうだけど、
30キーになると無理っぽいので、
人によって空間感覚の数?があるんじゃないか、
と思った。
タイパーの話を聞いてると、
ロウスタッガードの空間が脳内で出来ていて、
そこを取りに行くための、
最適戦略(標準運指を崩してまで速く行けるか)を、
組む話がよく出てくる。
あと、たのんさんに聞いてびっくりしたんだけど、
カーソルやその上の島までブラインドタッチで取れる理由を聞いたら、
「そこまで空間感覚があるから正確に取れる」
と言っていた。
つまり、熟練訓練者は、
70〜100キーの空間関係と、自分の位置を把握しながら打っている。
もちろんミリ単位ではなく、
1Uの精度でいいわけだが。
小川さんは0(極論)、ラクダエンさんは4以上、
僕は6くらい、タイパーは最低30、JISカナタイパーは最低48、
熟練者は最大109、
ということだと思われる。
これはスポーツの技能と関係しそうだ。
空間感覚、たとえばバク転ができるとか、
球を投げるコントロールがうまいとかは、
こうしたことと関係してるような気がする。
タイピングとはつまり身体行為であるから、
身体行為だけを取り出すとこうなる。
競技タイピングはスポーツである、というのは、
この身体技能を競っていると思われる。
で、当然スポーツであるから、
体育1から体育5まであると思う。
平均3ってどれくらいなのかな。
1と5の開きはどれくらいあり、
どういう分布をしてるのだろう。
そんなことを大局的に調査した例はないよなー。
薙刀式に話を戻すと、
僕はタイピングスポーツの成績が2とか1だと思っている。
それを5にする訓練を避けたい。才能もないし。
だから、
その指の技能、空間感覚で、
スポーツマンなみに日常文を書ける仕組みが薙刀式だ。
空間感覚をカナのラベリングに置き換えて、
カナ1文字1文字にメモリを振るよりも、
連接にして、さらに圧縮してる感じだなー。
2025年05月24日
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