2025年05月24日

【薙刀式】人の空間感覚は30個もないと思われる

僕は、ブラインドタッチできる範囲は36説を出している。
でもこれはあくまで標準運指できる、
というだけの話で、
「36の場所をすべて把握して空間を感じているわけではない」
と思う。


自分を中心として前後左右上下、
くらいじゃないかな。

ホームキーが5というのもその程度。
それが左右にあり、上下段ある、
くらいの感じであり、
たとえば「Oキーがどこにある」という空間感覚はない。

「O(薙刀式では「す」)を打ちたい」
と思うと、
空間感覚のここを取る、という感覚ではなく、
自分が空間感覚を感じる前に指が飛び、
自分が空間感覚のここを取った自覚がないまま、
「O(す)」が印字されるだけである。

「神経衰弱や下駄箱みたいな空間があり、
それを取っている」自覚はないんよね。

それは、僕の空間感覚が弱いのかな。
自分の空間には限界があり、30よりも圧倒的に少なさそうだ。
たとえば5や6だろう。

逆に、「文字」が、その空間感覚の代替になってる気がする。
空間のラベリングがわりなのかしら。

たとえばBlenderでは、
アルファベット単押しでコマンドになる。
Rで回転、Xで消去、みたいなことだ。
だけど左人差し指の上の方で回転、
左薬指の下段で消去、とはなっていない。
空間位置と意味は無関係だからだ。
R、Xという文字と紐づけていて、
頭の中では「R」「X」と指示を出して、
指がそれを取りに行っているようだ。

文字化することで、空間感覚を拡張している、
ともいえるかもね。



ラクダエンさん:
> hjklをhjklと思って押さんやん。
小川謙三さん:
> hjklだと思って押します(真顔)

前者は空間感覚、
後者は文字による指示(Hが左という意味に対応するラベル)、
ということだろうか。

HJKLくらいなら空間感覚で行けそうだけど、
30キーになると無理っぽいので、
人によって空間感覚の数?があるんじゃないか、
と思った。


タイパーの話を聞いてると、
ロウスタッガードの空間が脳内で出来ていて、
そこを取りに行くための、
最適戦略(標準運指を崩してまで速く行けるか)を、
組む話がよく出てくる。

あと、たのんさんに聞いてびっくりしたんだけど、
カーソルやその上の島までブラインドタッチで取れる理由を聞いたら、
「そこまで空間感覚があるから正確に取れる」
と言っていた。
つまり、熟練訓練者は、
70〜100キーの空間関係と、自分の位置を把握しながら打っている。
もちろんミリ単位ではなく、
1Uの精度でいいわけだが。

小川さんは0(極論)、ラクダエンさんは4以上、
僕は6くらい、タイパーは最低30、JISカナタイパーは最低48、
熟練者は最大109、
ということだと思われる。

これはスポーツの技能と関係しそうだ。
空間感覚、たとえばバク転ができるとか、
球を投げるコントロールがうまいとかは、
こうしたことと関係してるような気がする。


タイピングとはつまり身体行為であるから、
身体行為だけを取り出すとこうなる。
競技タイピングはスポーツである、というのは、
この身体技能を競っていると思われる。

で、当然スポーツであるから、
体育1から体育5まであると思う。

平均3ってどれくらいなのかな。
1と5の開きはどれくらいあり、
どういう分布をしてるのだろう。
そんなことを大局的に調査した例はないよなー。



薙刀式に話を戻すと、
僕はタイピングスポーツの成績が2とか1だと思っている。
それを5にする訓練を避けたい。才能もないし。
だから、
その指の技能、空間感覚で、
スポーツマンなみに日常文を書ける仕組みが薙刀式だ。

空間感覚をカナのラベリングに置き換えて、
カナ1文字1文字にメモリを振るよりも、
連接にして、さらに圧縮してる感じだなー。
posted by おおおかとしひこ at 09:27| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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