2025年05月27日

【薙刀式】配列沼の淵の人のリアル

大西配列のことを知って、触ってみた人のメモ。
とても典型的な反応。
https://kakuyomu.jp/works/16818093077473868571/episodes/16818622175917503909


> 僕も、QWERTY配列で20年以上慣らされている人間だから、基本的にはQWERTY配列に疑問を抱いたことはなかった。
> とはいえ、選択肢が無かったからというのがあるだろう。

選択肢に出会うことが大事だ、とよくわかる。
ないものはないからなあ。

YouTubeやブログで跳ねて、
ようやく触れることができる。
知らないものは一生知らないよなあ。

> 日本語を入力しやすいように、そして英語も入力できるように考えて作られているらしい。

日英共用は、
これまでqwertyローマ字でやってきた人には、
安心材料になると思う。
突き詰めて考えれば、
日本語は日本語専用、英語は英語専用で、
都度切り替えるべきだ。

ただし、切り替えが全角半角キーではクソだから、
切り替えシステムごと配列に入るべきだと僕は思う。
(それもDYIでやれ、というのもわかる。
ただアイデアは提供するべきだね。
薙刀式は、F+GでIMEオフ、H+JでIMEオン、
を提供しているが、まんまパクっても僕は怒らない)

ここまで用意できないなら、
日英共用でもまあ悪くない。


> ただ、これを使うにはキーキャップに直筆のシールを貼る必要があると思う。
> この刻印のキーボードがないからね。
> 無刻印のキーキャップに、大西配列用のシールを覚えるまでは張り続けないと覚えようがないなこれ。

刻印を見ながら打ち、そのうちブラインドタッチできるようになる、
という先入観を打ち砕かないと、
いつまでもこの発想だろうね。
だから20年も親しんだ、などのように、
コンコルド効果を持ってしまう。

ブラインドタッチは二週間でマスターできるぞ。
「目に一切頼らない」から、ぼくはブラインドタッチを強調する。
無刻印の方が効率が良い。
qwertyのブラインドタッチが時間がかかったのは、
qwertyのブラインドタッチの難易度そのものが高く、
かつ刻印も見るという効率の悪いことをしてたからだ。


> あと、これを覚えてこれに慣れてしまったらきっと、外でキーボードが打てなくなるんじゃないかな。図書館で調べたいときとか、QWERTYってどうやるんだっけってなりそう。

qwertyを見ながら打てば良い。
それこそ刻印はあるでしょ。
また、「併用する」を練習すれば、
数ヶ月でブラインドタッチで一定レベルになる。


> また、大西配列をじっくり眺めて気がついたけど、ショートカットは打ちにくくなるんじゃないかなと思う。

いいところに気づいたね。
これが日英共用の弱点だ。
ctrlを押してる間だけqwertyに戻る、
などのオプションが用意されてる場合もあるが、
それにしてもqwerty前提で、
あらゆるショートカット群は組み立てられている。

なので、僕は日本語は日本語専用配列、
ショートカットと英語はqwertyがいいと思っている。
僕は英語はあまり打たないので。

とても打つ人は、
日本語専用配列、英語専用配列、
ショートカット専用qwerty(最悪刻印を見ながら使う)の、
三つを同時に使えばいいんじゃないかな。

それくらい、
「自分を生まれ変わらせる」をやらないと、
新配列はうまく使い切れないと思う。



> 隣り合ってて、同じ手だけど違う指だからタタンッと打てる。英語のYOUもそうだよね。こういうところが、QWERTYの強み。
> 大西配列はここらへんを捨てていて、タイピングの楽さに重きを置いている。開発者いわく、「トップスピードを上げる目的ではない」「速さの概念も人によっては一定速度で疲れずに打てることや覚えやすさだったりする」とのこと。

qwertyは部分的なトップスピードが高いから、
勘違いするんだろうな。
「速い」は刹那の剣のようではなく、
トータルで速くならないと意味がないので、
素人ほど一瞬の手さばきに騙されそうだな。

ちなみに薙刀式は、そのタタンッを積極的に取り込んだ配列だ。
専門用語でアルペジオ打鍵とよぶ。


> 仕事が遅くなるとはいえ、自宅でしか仕事をしない僕のような人間のほうが、習得はしやすいだろう。変態配列キーボードの習得も基本的にそうだけど、使い続けられるかどうかで習得難度と期間は変わる。
> それだけを使い続けることが、変態配列習得の近道だ。
> ま、会社員やってたら無理な話だね。

これもそうだね。
でも会社員でも夜に練習すればいいと思う。
二週間ガッツリ練習して、
ゆっくりと一ヶ月〜二ヶ月かけて、
併用を練習すれば、できる。


問題は、そのコストをかけるほどのリターンが、
あるかどうか分からないことだと思う。

「ラーメンを食べたことない人がラーメンを食べてみて、
うまいとわかる」ほど、
簡単なことではないからね。

理屈は効率ができてよさげだが、
それが自分にとってどれほどのものか、
事前に実感できないのは、
もどかしいことだ。


なので、我々新配列普及者は、
「こんなに便利ですよー」を、発信し続けるしかないのだろう。

動画でだらだら打つのが、
僕はいいんじゃないかと考えている。
「どうぞ観察してください」と、
いくらでも情報の取れる動画を、
公開するのがいいと思うな。

僕は、疲れなさそうなのか、
ずっと使えるのか、
ショートカットは何を使ってるのか、
英語との切り替え、記号類はどうするのか、
ただ打つだけじゃなくて、修正したり編集はどうするのか、
左右のバランス、
力の抜け加減、
そもそも書いてる速度と思考速度はどんなもんか、
まず書いたやつをどう修正していくのかの思考の手順、
なんかを、
動画から観察していた。

最初と最後で速度が変わるかも見てたな。
つまり、
「使えるのか?」という問いには、
いくつものチェックポイントがあるわけ。

上で出た論点が全てじゃなくて、
まだまだ気になる人には沢山あると思う。

僕はロウスタッガードの人の、
左手のねじれも気になってみてしまう。
突き刺し打ちなのか、撫で打ちかも観察する。

それで長いこと使えるのか、
が一番知りたいことだからね。



それが一番わかるのは肉眼なんだけど、
レアゆえに会えないし、
一時間打鍵を観察するわけにもいかないので、
動画が次善かな。
(天キーでの直接触るインストラクター体験は、
よかったのだろうか。またやるつもりだけど)



配列について心配することが、
大体網羅されている記事でおもしろかった。

これらに全部反論できるし、
導くこともできる。

大西配列は100%いいぞと言えない(使ってないから)が、
だいぶいいぞまでは言える。
薙刀式はいいぞ、は胸を張って言える。
posted by おおおかとしひこ at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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