2025年06月06日

ポール・グレアムの文章の書き方

一理ある。
https://x.com/taro_f/status/1929687222137266428


名調子だけが単独で存在するのではない。
正しい論理だけが単独で存在するのではない。
それらは実は必要十分なのだ、
という極論。

これはとてもわかる。
そもそも読みやすくないものは読まれないから、
書く意味などない、
のように単純に僕は考えていたが、
よく書けたものは、
名調子ですっと入ってくるものばかりになるものだ。

これは「俺が上手いからだ」などのように自惚れていたのだが、
そもそも必要十分なのだとしたら、
収まるべきところに収まったからだ、
のように説明できるかもね。


第一稿でスッキリ書けたものが、
あれもこれもと要求して、
ごにゃごにゃになっていくことがよくある。

これを、これしか出来ないからと放置すると、
大抵ろくなことにならない。

これを名調子まで洗練させないとダメなのだが、
それには余計なパーツがありすぎる。
つまりごにゃごにゃしている。
これを削ぎ落して、
初めて名調子になり、かつ論理も正しくなる、
ということである。

経験的に、とてもわかる。


これらを練習する方法はあるだろうか?
僕はひたすら書け、としか言えない。

一個あるとしたら、
「カラオケにたくさん行け」かな。
70年代〜80年代の「歌謡曲」を歌うと良い。

曲調がゆっくりで、だから込められる意味が少なく
(ということは整理されている)、
かつ75調で名調子だからだ。

2000年代以降のJpopは、
破調を狙ったり、長すぎる意味を込めようとしたりしていて、
美しくすっきりした文体になってないと思う。

確率でいえば、歌謡曲のほうが、
アイデアと文体の関係に関しては、
当たりがあるように思えるね。

自分のレパートリーにないなら、
「あの年に流行った曲」なんかがリスト化されてたりするので、
それらを片っ端から歌ってみるとよい。
見るだけじゃなくて実際に歌うべきだと思う。
その方が体を通せるので、
理解が早いと思うよ。

あと、英語歌詞を入れてカッコつけてるのはやめとき。
純日本語歌詞がいいね。
80年代ならブルーハーツがおすすめだ。


アイデアはシンプルな日本語で書けるべき、
だと僕は考えている。
同じことを言ってるかもしれない。
posted by おおおかとしひこ at 07:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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