武術でもスポーツでも脱力は大事だといわれる。
力を入れて固まると、その瞬間はパワーが出ていいのだが、
次への動作が遅くなるからだ。
とくにタイピングでパワーが出てもしょうがないよね。
スピードを出すには次への移行がスムーズに行くべきだ。
無意識に強打してしまうことがある。
なぜかを考えよう。
意識の上で強調したいときは、
強打することがある。
「〜だ」とか、濁音は強調したくなりがち。
薙刀式はとくに濁音同時押しだから、
ドンッてやりたくなる。
ゴジラとかギガとかだがとかの、
濁音が連続するのは強打したくなる。
無理をして速度を出したい時にも、
無意識に強打したくなる。
言いたいことがあって、指がついていかないときも、
強打というもどかしさになることがある。
折り返し運指のときも、強打したくなる。
指が外側に流れたときに内側へ折り返す時、
またはその逆。
ターンで力を込めて反力を使いたがるのだろう。
苦手な単語、運指の苦手なやつの時も力を込めがち。
僕は左薬指が苦手だが、
苦手であるほど力が入ってしまい、
倍疲れるということがよくある。
こうしたときに、
脱力練習をしておくとよい。
あ、今自分無意識に力入ったな、
と思ったところに気づけると、
この修正をやるようになってくる。
そんなうまいこといかないよ。
1000回強打してしまうときに、
1回くらいしか脱力できないかもしれない。
でも1回できたら、2, 3…と増やしていける。
コツは、力のピークで打鍵しないことかなあ。
強打のときって、
フルパワーの頂点で打鍵してしまいがち。
ッターンとかね。
ピークが終わったあとの脱力しつつあるところで、
指がキーに触れるようにすると、
あ、この力でもいいんだ、と身体が理解するようになる。
こんな力をかける必要はなく、
もっと楽な力でも同じことができるのかと。
自分も完璧にできてるわけではないが、
観察してると、
余裕がないときに強打して帳尻を合わせようとしてるな、
ということがわかってくる。
その感じに行けると、自覚が出来るかもしれない。
タイピングなど所詮は二次的道具であり、
思考することが第一目的である。
強打して思考が妨げられるなら、
本末転倒で道具に使われてるだけなのだ。
力を抜こうとしても反射じゃできないので、
力入れる→抜く、のループの中の、
抜くのタイミングで何かしてみるのを、
練習するといいかもしれない。
あとおすすめなのが、息を止めないことか。
ふんって息を吐いて全力で打つのではなく、
自然呼吸で、吸ってる時も吐いてる時も、
かろやかに打つことをやってみると、
勉強になるのでは。
2025年06月05日
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