2025年06月05日

【薙刀式】脱力した入力

武術でもスポーツでも脱力は大事だといわれる。
力を入れて固まると、その瞬間はパワーが出ていいのだが、
次への動作が遅くなるからだ。

とくにタイピングでパワーが出てもしょうがないよね。
スピードを出すには次への移行がスムーズに行くべきだ。


無意識に強打してしまうことがある。
なぜかを考えよう。

意識の上で強調したいときは、
強打することがある。
「〜だ」とか、濁音は強調したくなりがち。
薙刀式はとくに濁音同時押しだから、
ドンッてやりたくなる。
ゴジラとかギガとかだがとかの、
濁音が連続するのは強打したくなる。

無理をして速度を出したい時にも、
無意識に強打したくなる。
言いたいことがあって、指がついていかないときも、
強打というもどかしさになることがある。

折り返し運指のときも、強打したくなる。
指が外側に流れたときに内側へ折り返す時、
またはその逆。
ターンで力を込めて反力を使いたがるのだろう。

苦手な単語、運指の苦手なやつの時も力を込めがち。
僕は左薬指が苦手だが、
苦手であるほど力が入ってしまい、
倍疲れるということがよくある。


こうしたときに、
脱力練習をしておくとよい。

あ、今自分無意識に力入ったな、
と思ったところに気づけると、
この修正をやるようになってくる。

そんなうまいこといかないよ。
1000回強打してしまうときに、
1回くらいしか脱力できないかもしれない。
でも1回できたら、2, 3…と増やしていける。

コツは、力のピークで打鍵しないことかなあ。
強打のときって、
フルパワーの頂点で打鍵してしまいがち。
ッターンとかね。
ピークが終わったあとの脱力しつつあるところで、
指がキーに触れるようにすると、
あ、この力でもいいんだ、と身体が理解するようになる。
こんな力をかける必要はなく、
もっと楽な力でも同じことができるのかと。


自分も完璧にできてるわけではないが、
観察してると、
余裕がないときに強打して帳尻を合わせようとしてるな、
ということがわかってくる。
その感じに行けると、自覚が出来るかもしれない。

タイピングなど所詮は二次的道具であり、
思考することが第一目的である。
強打して思考が妨げられるなら、
本末転倒で道具に使われてるだけなのだ。


力を抜こうとしても反射じゃできないので、
力入れる→抜く、のループの中の、
抜くのタイミングで何かしてみるのを、
練習するといいかもしれない。

あとおすすめなのが、息を止めないことか。
ふんって息を吐いて全力で打つのではなく、
自然呼吸で、吸ってる時も吐いてる時も、
かろやかに打つことをやってみると、
勉強になるのでは。
posted by おおおかとしひこ at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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