2025年09月19日

あなたは世界をどう変えたいのか

世界をこのままにしたい、も含むとして。
あなたは世界を、
具体的にどう変えたいのか。
それを作品で表現するとしたらどうなるか?


今の世界、
最終の理想世界の、
まず2つを書こう。

そして、その変化を書いてみよう。

なぜ世界はそう変わるのか?
どれくらいの規模で、
どれくらいの時間をかけて変わるのだろうか?

たとえば、
「ある考えがインターネットで広まり、
5秒で世界人口全員の考え方が変わり、
世界は新しくなった」
でもよい。

実際には起きなさそうだが、
「起きるとしたら」を書くのがフィクションだ。
だとしたらそのリアリティを詰めるのである。

そこに本当らしさがなければ、
ただの妄想にすぎない。
それが作品として成立するには、
ほんとうにそうなるだろうなあ、
と思えることが必要だ。

物語は世界シミュレーションでもある。
精度の悪いシミュレーションでは意味がないのである。


あなたの発想が突飛であればあるほど、
その検証は綿密でなければならぬ。

「光速度不変を認めると、
光の速度に近づくほど時間の進み方が遅くなる」
という突拍子もないことを、
ローレンツ収縮方程式で示せるほどには、
アインシュタインは検証している。

フィクションなのでここまで厳密にやる必要はないが、
そう思える程度には綿密に世界の変わり方を、
想像していきたいものだ。

反対者はどういう行動を取る?
日和見主義者はいつ雪崩を打ってどっち側かにつく?
ブームは起こる?
裏切る人は出る?
どういう支配層がどういう徒党を組み直す?
(支配層とは、世界政府の規模から、
マスコミレベルから、街の警官レベルから、取引先のレベルから、
上司や先輩レベルから、親レベルの話まである)


少しの変わり方でいいから、
エネルギーをそんなに使わなくていいよ、
かどうかはわからない。

少しでもいいから習慣を変えて、
ダイエットできた人は少ないわけで、
そんなに世界は簡単には変わらない。

にも関わらず、
あなたの作品は、
世界が劇的に変わるべきなのだ。


リアリティのない変わり方は、
「○○は○○だったのだ!」
「そうだったのか!」
世界が変わる、
などだね。
「そんなわけないやろ」
「私はそうは思わない」
「間違っています」
などに対してどうするかが描けていないわけ。
まあ意図的無視をして省略する、
もあるけれど、
じゃあリアリティを保てるのはどの程度か、
をあなたは考えるべきであり、
それらは注意深く整えられてなければ、
首尾一貫性を保てないわけだ。


あなたは世界を変えたい。
リアルに変えられるなら政治家やインフルエンサーをやれば良い。
それが出来ないのなら、
物語の力で世界を変えるという手がある。
それが本当らしく、価値があるなら、
世界は勝手に変わる。
ただし物語によって人が動くのは、
理屈ではなく感情(感動)であることに注意されたい。

あなたは人を感動させ、号泣させ、爆笑させ、
心を燃焼させなければならない。

それが出来た分だけ、世界は変わるだろう。
posted by おおおかとしひこ at 07:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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