心理学用語。
気持ち的に嫌なのを理屈で誤魔化すさま。
ブドウを採りたいのだが高くて怖い位置になっているため、
「あれは酸っぱくてマズイから採る必要はない」
などとして逃げるさまから。
Twitterより。
> 種々のキーボード配列をツラツラと眺めた結果、「まぁ、専用のキーボード組むのもシンドいし、操作を体に叩き込むのもシンドいし、そもそも自分は別にQWERTY配列に対してそこまで不満を抱いていないな……」ということに気づき、全てが解決しました。
やったね!
いやー、教科書通りですね。
qwertyで困ってないから、
というのは理屈による言い訳だ。
人は困ってるから新配列をやるのではない。
困ってたらもっとみんななんとかする。
qwertyは、そんなには困ってないように見えて、
その実足枷になっている、
悪魔の道具のようなものだ。
新配列に変えるとそのことがわかる。
なんであんな不便なものを、
困ってないと思ってたのだろう?と。
それは、「唯一の方法だったから」だと思う。
ブラインドタッチがもし2種類できたら、
確実にいい方を取るに決まってる。
それが1種類しかないから、
他と比較できないんだね。
それをガラパゴスというわけだ。
進化の袋小路に陥っている。
進化するには、2種類の配列を、
ブラインドタッチが日常レベルになった位で、
比較しなければならない。
そのうえで、
こっちはダメ、こっちは良い、
と評価するべきだ。
そしてそこまでやるのは面倒
(というかやったこともないから、
工数見積などできないため、
要は怖いのだ)
なので、理屈をつけて逃げてるだけだね。
そもそも、
新配列をやるのは、困ってるからではない。
もっと積極的な理由でやればよい。
「よりよくなるから」だけだ。
動線がなめらかになる。
動線が最小化される。
指の負荷が理想的に分散して、
強い指で書き続けられる。
動きが小さいのに文章はどんどん進む。
だから新配列をやるだけの話だ。
さらにもっと良い新配列は、
思考をノイズ無しにそのまま文字に落とせる感覚がある。
ローマ字よりカナ配列、カナ配列より漢直が、
そういう傾向がある。
逐次打鍵方式より同時打鍵方式に、
そういう傾向がある。
1モーラ1動作式に、そういう傾向がある。
頭の中で思うことと、指の動作が合ってると、
そういう傾向が強くなる。
薙刀式はまさにそのための配列だ。
速さ自体はもはやどうでもよくて、
(いうてATC3位くらいは速いけど)
それがあるから使ってる感じだ。
この気持ちよさを、
知らない人は想像もできない。
ラーメン食ったことのない人に、
言葉だけでラーメンの旨さを伝えることは、
大変難しい。
新配列をやると、
脳とディスプレイが溶け合う感覚がある。
間に入ってる、手や指やキーボードが消えて、
文字を直接触っている感覚になる。
まあそれをqwertyで得られないかというと0ではないが、
そこに至るためのqwertyの練度は、
新配列の練度よりもはるかに難しいと思うよ。
タイパーにならないと無理じゃね。
新配列はタイパーになる必要がないくらいで、
事足りるし。
まあぶっちゃけ怖いのだ。
知らないことは怖いからね。
でも2週間やってみるのは悪くない。
興味があるなら触ってみるくらいすぐだろ。
ダメだったら、「俺はqwertyで困ってないし」と、
困る時まで封印すれば良い。
なお、
「色々ある配列の中で、
間違った、合わない配列に手を出してしまったら、
その時間が無駄になるのでは(タイパ的にまるで無駄では)」
というのは心配しなくて良い。
クロストレーニング効果があって、
ある配列を練習した経験は、
別の配列の練習にブーストをかけることが知られている。
最初からA配列をやるより、
先にB配列を練習してたほうが習得が速かったりする。
なんでかは知らん。
神経網は応用がきくということだろう。
あるいは、新配列を練習すると、
なぜかqwertyも速くなることが知られている。
神経網の別のところが刺激されると、
元の効率も上がる。
同じルートの刺激だけでないものが入ることで、
元のがより良くなるのは、人体の不思議よね。
これだけいいことだらけで、
デメリットは何もない。
「2週間練習したけど、
俺は新配列を物にできない、才能のないクズだ」
という思い込みの未来以外にはリスクはないぞ。
そしてそれは失敗してもqwertyが速くなる、
おまけがついてくる。
「いける」と分かれば、バラ色の未来だ。
いいことしかない。
専用のキーボードなんかいらん。
今使ってるやつで十分。
印字は元々見ないので関係ない。
エミュレータをDLしてちょこちょこ設定するだけ。
無知の馬鹿な大人に飼い慣らされてる場合ではない。
枠からはみ出すには、冒険するしかないのだ。
2025年06月15日
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