マジでわからん。
予告を見た段階では、
「メトロポリス」「未来世紀ブラジル」
「マトリックス」のような、
未来都市を舞台にしたSFかと思っていた。
でもそうじゃないみたいだ。
天才都市設計家と、市長と、銀行の、
跡目争い?の話?
以下ネタバレ。
「ゴッドファーザー」を、
未来世界でやろうとした、のかねえ。
ファミリー同士の確執?
結婚式の祝祭で何かが起こる、
というのもゴッドファーザーっぽい。
だけど意味がわからんすぎるよな。
死んだ妻はなんだったん?
あの謎物質はなに?
撃たれたあと半骸骨になってたのはなに?
なんで回復したの?
「時」って何がしたかったん?
赤い封筒どうなったんだっけ?
なんで父親と和解したんだっけ?
移民はどうなったんだっけ?
なんであれがラストシーンといえるんだっけ?
全部が中途半端。
できてないシナリオである、
と断ずるのは簡単だ。
こんな訳のわからないものに、
プロデューサーがOKするはずがないから、
コッポラが私財を189億投入した、
というのはわからなくもない。
だけど、
なんのために?なんよ。
何をしたくてその金をかけたんだっけ?
都市を描いたわけでもない。
上級国民の抗争劇にもなってない。
トラウマの克服話でもない。
1000年先にはローマのようになっている、
というのはいいとして、
それで何がしたかったんだっけ?
カエサルやキケロなどの、
ローマの話がわかればわかるのかな?
ちょいちょい出てきた石板はなに?
あれが何かわかる教養があれば、
あれは○○を引用しながら、
現代を批判しているのだ、
のようにわかるのかしら?
未来世紀ブラジルも、
訳のわからない話であったが、
苦労して作ったSF描写が美しかったので、
記憶に残る作品になった。
だけど今は21世紀だ。
いまやなんでもできるSFX/CG/AIでは、
何も新しさがない。
「それがなんなのか」のほうが重要だ。
新しい絵はどこにもなく、
マトリックスよりも嘘くさい世界で、
何にもなってない。
予告編は、
新しげな絵ばかり集めて、
訳のわからない話を、
誤魔化そうとしていたことがよくわかる。
「これ、どうプレゼンする?」って、
諦めてた感が強い。
コッポラよ、老人よ、
何がしたかったのか、
老いぼれなりに説明してくれ。
晩節を汚すとはこのことだ。
189億、誰かに上げた方がよかったね。
2025年06月22日
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