2025年06月27日

【薙刀式】物理qwertyつきスマホの新作が話題ですが

Uniherz Titan2というらしい。
かつてあったBlack Berryとは異なるメーカーだが、
需要は一定にあるということ。

でさ、ともに格子配列なのが気になるんよね。
なぜなら、qwerty推進派って、
ロウスタッガードだからqwertyは良い、
というのをよく聞くから。


これもまた、
サイトメソッド派と、
ブラインドタッチ派が混ざってる言説、
と考えないと分離できない。

僕はスマホでタッチパネルのqwertyを使うのはナンセンスだと思う。
キーが小さくて誤打するからだ。
指より小さいもんね。

なのでふつうにフリック使えばいいじゃんって思うんだけど、
この「キーが小さくて触れない」
という問題を物理方向に解決したのが、
物理qwertyキーボードつきスマホ、
ということになる。
Z軸のある立体なら、誤打しにくいでしょ、
というアイデアだ。

二重に間違ってる。
qwertyをスマホで使うよりフリックでしょ。
物理使わない、板だからスマホの意味があるのに。

それもこれも、
qwertyを使いたいという目的のためだ。


日本人的には、
上位互換のフリックがあるから問題ない。
だけど、英語圏はqwertyを使うしかないのかね。
(グライド入力が流行ってるらしいが)

で、本題なんだけど、
これってサイトメソッド派の意見よね、と。



ブラインドタッチでqwertyを触ってれば、
8本の指で打つべきqwertyを、
せいぜい2本指で打つなんて、
まるで別の技能である。
だったらフリック覚えた方が速い。

そしてそもそもqwertyを使う理由は、
配列の空間感覚、距離感覚が、
体に入っているからだ。
だから、たとえば狭ピッチ17mmにしただけで、
距離感覚が狂って打てなくなるらしい。
(しばらく練習すればいける説もある)

で、一番ダメなのは、
ロウスタッガードを崩されることだそう。
ブラインドタッチの感覚が、
ロウスタッガードの1/4ズレ、1/2ズレで、
身体感覚になっているそうだ。

HHKBのJPが出た当時、
Z段が1/2ズレでなく、1/4ズレだったことに、
qwertyユーザーが切れまくっていたことは、
記憶に新しい。

それだけで感覚が変わるから打てないと。
だからニセモノであると、
さんざんな言われようだった。

たとえばNMはJから等距離でないとダメとか。
CVともに左人差し指で取りたいとかの変則運指派が、
とくに反発していた。


qwertyは、標準運指で使うにはダメな配列で、
独自の変則運指(最適化)を使わないと、
運用しづらい配列でもある。
それには、1/4ズレ、1/2ズレといった、
空間感覚を利用するので、
それがズレるとだめなのだろう。

たとえばDEを43で取る最適化は、
左斜めに傾いてるからやれるのであって、
これが格子配列になったらやりづらくなるだろう。

僕はこれも二重に間違ってると思う。

qwertyを使うことと、
それを使うために標準運指でなく、変則運指で運用することだ。
ついでに、
変則運指のためにロウスタッガードから抜け出れないなんて、
依存症の人みたいだ。



話をスマホに戻すと、
このような空間感覚の使えない、
スマホでのqwertyや、
格子配列qwerty物理キーボードは、
ブラインドタッチ派にとって、
なんの意味もないと思う。

こうした、
qwertyをめぐる、
何重にも間違った話と、
サイトメソッド派とブラインドタッチ派の、
無理解の断絶が、
異形の商品として生まれているのを見て、
「なんでフリックやんないの?」
って思ってしまうのよね。

それぞれのデバイスで特化すればええやん。
配列なんて、それが合理的である限り、
全然マスターできるのに。


フリックはサイトメソッドで合理的だ。
qwertyはかなり不合理だ。
そして新配列は、ブラインドタッチでの合理を追求したものだ。

qwertyの入る余地などないよ。
合理で考えればね。
posted by おおおかとしひこ at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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