2025年06月30日

【薙刀式】「ふるえる」と「ひろげる」の運指

薙刀式といえども万能ではない。
たまーに小指薬指が連続する単語は、
しんどかったりする。
そのふたつがこれ。


【】をセンターシフト、()を同時として。

ふるえる 【;】I【O】I
ひろげる XA(SJ)I

;IOや、XASという、打ちにくい3連接。

多分だけど、
一単語の中の過半数を薬指小指が占めると、
不快で打ちにくくなるのではないかと思う。

たとえばqwertyローマ字では、
あさ、あさって、である、であり、であった、でした
があった、でさ、あがる、あがって
-げる、-げて、-げた

などは僕にとってかなり不快だ。
しかもよく出る言葉ばかりで、
こうした時に指が止まり、
思考が途切れてしまう。

それに比べれば、
薙刀式の「ふるえる」「ひろげる」は、
数段落ちる頻度であるので、
良かったとは思う。


とはいえ、
薙刀式でそれを使うたびに、
少々思考が止まるのがむかつくのは変わらないなー。

めったに出ないのだが、出た時絶望的になる。
そのうち僕はこの2つの言葉を使わなくなるかもしれない。
滑らかな思考の邪魔になるからね。

qwertyローマ字への批判は、
よく使う言葉が打ちにくく、
そのたびに思考を止めて、
運指に集中力を全振りしなければならない不快さだ。

「いや、自分は無意識に上で挙げられた語は打てる」
という人が羨ましい。
qwertyに左手を殺されなくて済むね。

ピアノ経験者や、幼少からキーボードを触ってた人は、
打てるのかも知れないが、
残念ながら僕は無理だ。

僕はqwertyに左手を殺されたくないし、
思考も殺されたくない。

薙刀式ならば、「ふるえる」「ひろげる」を殺されるだけで済むが、
qwertyを使うならば、
「あさ、あさって、である、であり、であった、でした
があった、でさ、あがる、あがって
-げる、-げて、-げた」
を殺されることになる。

この被害の甚大さが、
僕がqwertyを否定する理由だ。

薙刀式で「ふるえる」「ひろげる」を、
使わなくなる可能性がある。
つまり僕は言葉を奪われるわけ。
その語でしか考えられない領域が死ぬわけだ。

qwertyでは、
「あさ、あさって、である、であり、であった、でした
があった、でさ、あがる、あがって
-げる、-げて、-げた」
を使う言葉の領域が死ぬわけだ。
そりゃあ被害甚大。

思考が一部欠けてしまうまである。



配列が思考を決める、
ということは、こうしたことでもある。

指が思考を止めることがあるわけ。

とはいえ、
「ふるえて」「ひろげて」
など活用形になれば打てるから、
直接「ふるえる」「ひろげる」が殺されることはなさそうで、
胸をなでおろしている。


指が疲れて打てなくなるから、
1日○万字が限界である、
などのような配列の効率限界は、
比較的わかりやすい配列の壁だ。

だけどこうした単語単位で言葉が壊死するのは、
なかなか気づけないかもしれない。


僕がqwertyをたまに打って不快になる頻度よりも、
薙刀式は圧倒的に少なく、
思考を自由に走らせることができる。
というか「ふるえる」「ひろげる」のような、
わずかな語以外は自由だ。

その自由が、qwertyになると、
急に縛りのきついゲームをやらされている感覚になり、
とても窮屈になるな。



僕より指が器用な人は、
薙刀式でも「ふるえる」「ひろげる」を、
スムーズに打てて、この問題に気づかないかもしれない。

指の器用さには個人差がある。

簡単に測定する方法があったらなあ。
今のところ900連接を測定すれば、
岡さんの計算機で的確な配列を診断できそうだけど、
なんらかの測定をして、
指にあった配列をいくつか提案してくれる計算機があると、
配列に迷わなくてよくなるのかねえ。

一次元的な計算機ではなくて、
指の器用空間みたいなのがあって、
それにフィットする配列を選んでくれる、
シューフィッターみたいな計算機がほしいねえ。

そうすると、「もっと他にあるのでは?」
という不安を打ち消して、
「人類のたどり着いたMAXがここ」と、
諦めもつくのかもね。


とりあえず薙刀式では、
この2語がたまに気になる。
他にも薬指小指連続が単語の過半数を超えるような、
語はそこそこあるかもしれない。

「ふら」がしんどい(;.)から、
「ぶらぶら」はキツイけど、
「ブラジル」「フランス」は過半数じゃないから、
そこまででもないかな。

単語の過半数が肝なのかも。
posted by おおおかとしひこ at 13:31| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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