2025年07月01日

【薙刀式】いまさらローマ字配列を設計する気がしない

まあそもそも2打系に今更戻れない、
という僕の感覚もあるんだけど、
ローマ字をもう一度考えるなら、
4gramを最低限考えたいよね、
という理由から。


カナ配列をやると、
カナの連接を考えるようになる。
薙刀式は、ある、ない、するの2連接3パターンを、
最初に重視した配列だ。
同様に、して、こと、てき、もの、ょう、もう、
なんかを重視してカナを並べていった。

これを、ローマ字でもやるべきと考える。

単純にカナ2gramの頻度順をkouyさんの統計から引くと、

ょう てい しょ って ゅう
して ない かい よう こう

のトップ10を「ローマ字で」考えるべきだと思う。
つまり、

you tei syo tte(xtute) yuu
site nai kai you kou

の打ちやすさを考えてないローマ字配列は、
設計が新しくないと思っちゃうのよね。
カナ配列はそのトップ100とか普通に考えてるし。


右母音か左母音か、あるいは母子を左右で混ぜるか、
なんてことはどうでもよくて、
少なくともこうしたカナ2gramをどうローマ字で打ちやすくするのか?
を考えてないのは、
今考えるべき配列ではないのでは?
と思ってしまう。

母子分離型から始まったローマ字系新配列の歴史は、
SKY、M式あたりからはじまり、
カタナ式、Eucalyn、Tomisuke、大西で、
いったん完成したように思える。

カナ2gramでなくてもよくて、
ローマ字の3gram、4gramでやっても構わない。
それを、
高速なアルペジオ、
比較的高速な左右交互、
低速で打ちにくい片手連打の、
どれに埋め込むか、
というのが、
次のローマ字配列の世代の、
中心になるべきことでは?
と考えている。


もちろん、
操作系と一体化して外側指を不使用にするカタナ式や、
レイヤーや濁母音を使いながら2段に圧縮するフタワフタバや、
同時押し多用で一列に収めようとするこねこ配列、かむ配列などの、
傍流?はあってもよい。

だけど、
本流としてど真ん中は、
「次の運指構造」だと思うんだよなー。

それは、最低でもカナ2gram、
ローマ字3〜4gramだと思う。

僕が次カナ配列をつくるとしたら、
日本語の文節の基準、
7カナ、5カナ(俳句の基礎)を、
理論的に打ちやすくしたい、
というのに似ている。

(まあぶっちゃけ薙刀式で大体できてるから、
再設計する理由もないのだが)


3gram、4gramはどうあるべきか?
についての議論はほとんどない。

JKLが打ちやすいのは明らかだが、
U,Pがこれに比べて、
どの程度打ちにくいかの定量比較はなかなか難しいよね。

唯一あるのが折り返し打鍵の禁止で、
いろは坂配列において議論されていた。


別に理論的、定量的、数学的でなくてもよい。
「こういう言葉単位でローマ字を捉え直した」
という手ごねでもいいと思う。

右母音か左母音か混合型か、
清音と濁音と半濁音と拗音、
それから撥音促音長音に句読点。
その1gram配置だけをこねてても、
大同小異の領域に来ていると思う。

客観的測定器はせいぜいKLAかタイピングゲームで、
どちらも完璧でないのはよくわかっていることだ。


アルペジオがいいと思うんだけど、
結局アルペジオを多用すると、
単語によってばらつきがあるので、
左右交互に回帰するかもしれない。


つまり、アルファベット単位でローマ字を考えるのは、
もう古いんじゃね?と僕は思っている。

だってローマ字という道具で書くのは、
日本語という言語でしょ?
日本語を合理的に打ちやすくするのが大目的でしょ?

その構造を利用しないで何が合理化よね。


そのうち誰かがやるでしょ、
新世代の指の流れ重視のローマ字配列。
日本語を書くのに流れるような指さばきになるやつ。

まあ、じゃあカナ配列でいいのかもだけど……


つまり、ローマ字配列が生きるには、
記憶負荷を別にすれば、
運指範囲が小さく済むとかの、
別の生き残り方をするべきなのかもしれず、
さっきあげた傍流?が、本流になったりしてね。

あとは日英共用か。
これも限界あるな。

つまりローマ字系新配列は、
いったん進化の壁まで来てて、
突破待ちという状況かも。
posted by おおおかとしひこ at 13:26| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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