なんだもっと早く見とけばよかった。
どこが傑作やねん。
思わせぶりな演出ばかりで大したことないやんけ。
配信にないのでずっと探してたのだが、
早稲田松竹のカルトSF特集で見れたので。
以下ネタバレ。
要はエヴァの元ネタなのね。
知性を持つ海、惑星ソラリス。
これが完全に、人類補完計画のなった、
ひとつの人類スープだね。
ある日登場人物の脳をソラリスが読み取り、
物質化をはじめるようになる。
主人公がソラリス観察宇宙ステーションにたどり着いたときに、
現れたのは死んだはずの妻。
おそろしくなって彼は彼女をロケットに乗せて射出してしまう。
しかし次の日、死んだ妻2号があらわれる。
完全に綾波レイじゃないですか。
クローンn号で、前の記憶はない。
何体でも現れる感じ、
そして絶世の美女で従順で。
ちょっと幽霊めいてるのも、綾波に近しい。
そうか、エヴァはソラリスを下敷きにして、
ガンダム的なロボットもの、
怪獣退治のウルトラマン、
あとトラウマとか親関係の話をぶちこみ、
性癖とキリスト教でコーティングしたものであったのか。
いろいろな系譜が、
1本につながった。
ソラリスの映画自体はすごく退屈。
第1部のソラリスに旅立つまでの地球パートは、
やたら退屈。
まあSFセットに金をかけれないから、
地上でなんかやんなきゃという事情もわかる。
死んだはずの妻が物質化して、
その妻を殺してしまうところがピークかなー。
全体的にものすごく間がたるい。
タルコフスキーはタルイコフスキーだ。
いつか「ノスタルジア」を寝ないで見る日がくるのだろうか?
あと、ラストのループ落ち、
落ちのための落ちって感じだね。
「どうすりゃいいのよ」って困って、
貼り付けただけのオチだねえ。
「水は生命の象徴であり、
必ず水が出てくるのだ……」なんて評を見たことがあるけど、
ラストの家の水ダダ漏れシーンなんて、
異物を作っといての回収にすぎないじゃん。
そんな小難しい批評いらんわ。
ああ、やっとミッシングリンクが埋まってすっきり。
未見の方は1回は見といた方がいいけど、
まあ2回見ることはない。
死んだ妻の女優がめっちゃ好み以外は、
ほんとにどうでもいいわ。
東京の首都高をSF都市として使ったって聞いてたけど、
たたの首都高バトルみたいな(しかもやたら長い)カットでした。
ロシア人さー、寒いからテンポ遅いんじゃね?
戦艦ポチョムキンを見た時も思ったなー。
この海や渦巻きのディテールが、
ウルトラマンの渦巻きバック、
果ては車田バックにまで系譜があることがわかった。
なるほどねー。
2025年07月05日
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