2025年07月13日

面白ポイントとテーマが無関係(「惑星ソラリス」評6)

この映画が映画としてつまらないところは、
面白ポイントが本筋と関係なく、
ズレてるところにあるのでは。

以下ネタバレ。


面白ポイントは、
主人公が宇宙ステーションに到着した時に、
「みんな何かを隠している、
ホラー展開」だよね?

親友は謎のメッセージを残して自殺、
宇宙ステーションは荒れ果てていて、
男二人しかいないはずなのに、
謎の女(幽霊?)が現れて、
狂ってるのか?となったとき、
子供がいてそれを隠してることもわかる。

一体何を隠してるんだ?となった朝、
死んだはずの妻が現れる。
「???」となり、思わず殺すところまでがピークだ。

そこまででしょ、面白いのは。
つまり、ピークは第1部後半、
インターミッション(ないけど)手前、
というだけに過ぎない。


その後、
「ソラリスが脳内を読み取って、
物質化する」というネタバレがあり、
「妻は人間ではないが私は人間だと思う」
を延々やってるだけ。

しかも反対する人がいないから、
ただ時間経過してるだけなのが、
つまらなポイントなのでは。
つまり、
「受け入れる時間を一緒に体験してる」だけなのよね。

美しいとされる無重力ダンスだって、
絵は美しいかもだが文脈なさすぎでしょ。
私はあなたを妻と思う、だけにすぎないので。

つまり、
意味ありげなのをずっと撮ってるだけで、
実質何も起こってないのがソラリスだ。

そして後半のテーマというか結論、
「ソラリスがつくったスワンプマンと故郷を、
私は本物と思ってそこで暮らす」と、
面白ポイント、スワンプマンまたは幽霊?
のホラー展開が、
関係ないところが、
映画として破綻してるやんけ。


なぜ誰もこれを指摘しないのだろう?
たぶんみんな寝てたでしょ。

それか、寝てなかったとしても、
「意味ありげだから意味があるのだ!
人間の実存とか象徴とか哲学とか詩とか」
みたいな、
ないものを勝手に読み取ったスノビストたちが、
ごにゃごにゃ言ってるだけなんだな。




高校生の頃、ソラリスを知った。
40年後にようやく初見できて、
幽霊の正体見たり枯れ尾花とあいなりました。

原作読みてえな。
posted by おおおかとしひこ at 09:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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