2025年07月19日

【薙刀式】ローマ字で秒10打行っても、カナで秒10打行かない理由

カナはよいぞ、という理屈の中に、
「ローマ字で秒10打打てるなら、
カナなら秒10カナ打てるだろ」
というのがある。

実際にはそうはいかない。
ローマ字で秒10打=約秒6カナならば、
カナ配列は秒6打くらいになる気がする。

つまり、
指の速度が合うのではなく、
脳内の文字速度が合うのでは説。


ローマ字のトップタイパーが秒20打打てるなら、
カナをやれば秒20打=秒20カナ打てるはず。

しかし物事はそんなに簡単ではない。

打鍵範囲がカナの方が広いから。
1カナを出すにあたり、
同時打鍵などの複雑なシフト操作が必要だから。
このへんがもっともな理由だろう。

だけど現実はそうじゃない。
カナ配列たちが、
ローマ字より1.7/1.3=1.3倍速いってことはない。
競技タイパーでは拮抗している。

この理由を、
現在の打鍵理論ではうまく説明できないと思う。


僕は、脳内の速度が一定で、
それに合わせるように手が動くか動かないか、
なんじゃないかと思っている。
確信はない。


たとえば競技タイピングの練習法、
ないし競技として、ランダムタイピングがある。

これには2つの意味があると思う。

・得意な運指と苦手の運指の差を縮める、
 つまりどんな連接でも取れるようにする

・意味のある連接ではなく、無意味な字を打つ練習
 つまり脳の処理の仕方を変える

1番目はわかる。
問題は2番目だ。

言葉というのは意味のあるまとまり、
意味のある順番を取る。
それは言葉の本質であり、今更の話だ。

だけど、
「どのような手段を用いても良いから、
与えられた言葉をなるべく速く打つ」
という問題の最適解を考えるのが競技タイピングなので、
「意味を理解して、解釈してる時間はロス」
と考えるわけだ。

これが真実かはわからない。
「意味を理解した方が結果速くなる」
かもしれない。

だが、
文字をまるで模様のように考えて、
脳の思考を挟まず、
ひたすら模様と指の反射の組みを訓練する、
というのは、
脳を使わない訓練として、
一定の成果をあげそうな気はする。

RTCの公式競技、ウェザタイでも、
ランダムな組み合わせの電波言葉で競っている。
これも、脳による言葉の処理部分を排除して、
なるべく手の速度だけを純粋に競いたいことの、
表れではないかと考えられる。


このように、
意味(脳)からタイピング(手)を独立できれば、
ローマ字:カナの打鍵効率比、1.7:1.3に、
結果が収束していく可能性はある。


だけど実際にはそうなってないので、
やはりどのような方式を用いても、
言葉の脳処理速度に収束するのでは?
と仮定するわけだ。

これは、
qwertyが十分速い人が、
新配列にコンバートしても、
結局はqwertyを超えない現象が、
よく見られることをうまく説明しているように思う。

つまり、「新配列に変えても速くはならない」ことの原因は、
脳の処理速度の極限値があり、
そこにqwertyも新配列も到達しているだけでは、
という説だ。


まあそれで、手が楽になり、
その分思考に費やせるなら、
それだけで新配列の価値はある。

結局新配列にして一番いいことは、
「文章の質が上がること」だと思うんよな。
速度は付随するだけよなと。



同時打鍵には速度上限がある
(たとえば秒10打。実戦では秒6カナもいらない)から、
打鍵範囲が多いから、
打鍵の組み合わせが多いから、
最適化を使いやすい/にくいから、
などの物理的な理由も考えられるけど、
ローマ字とカナが大体拮抗してる理由がよくわからない。

手じゃなくて脳が似たところにいるからでは、
というのが今回の説。
posted by おおおかとしひこ at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック