それしかやったことがない人が失敗したときに、
立ち直る方法はない。
別のことであったことが、その人を助けることがある。
勉強しか知らない人が、
その知識を生かして仕事をする。
一見合理的で、エネルギーを最大限に生かしているように見える。
だけど世の中は勉強だけですべてを説明できるわけではないので、
まったく原理の違う現象に出会って、仕事を失敗したとしよう。
たとえば正論よりも慣習や人間力やメンツが優先されることは、
世の中でたくさん事例があろう。
これは勉強の範囲では対処できない。
対処する方法は、
たとえば「幼稚園の砂場で培った人間関係力」だったりするよね。
だから、あることをやるのに必要な能力Aは、
ときにBやCを必要とすることがとても多い。
これは一般に、
成功と失敗と失敗したあとの成功論ではあるが、
物語にも使えるわけだ。
Aという方法論が正しいと思ってやっていたが、
どうしようもない原因で失敗してしまう。
それを超えるのは、常識では考えられないBであった、
そしてそれは伏線としてすでに描かれていたのだ……!
となると面白くなるわけだ。
現実では突然の思いつきでBがやって来ることもあるが、
物語的にはBは伏線として示していたほうが、
面白くなるだろう。
失敗とはうまくいかなくなることだ。
これまでの成功のセオリーが通用しないことに出会うことだ。
それを突破する方法はAの中にはない。
たくさんの人生経験が、BやCやDを連れてくる。
作中で自然につくるには、
それ以上の人生経験を作者が知っている必要があるね。
何も無駄にならない。
人生で学んだことは全部生きる。
そうなっている物語は、人生に関する深い洞察を連れてくる。
物語とは成功と失敗である。
それに詳しい人が、それを描くのが得意だろうね。
世の中にどういう成功があり、
どういう失敗があり、
どういうリカバリーがあるだろう。
作者の人生経験だけだと、
多くの人をうならせるレベルに到達するには、相当年を取らないとね。
取材で沢山知るのが、
手っ取り早いネタ集めになるよ。
2025年10月15日
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