2025年08月12日

【薙刀式】レイヤーと運指

Twitterから。
> 親指シフトって1つのキーに対して、3パターンも文字が割り当てられてるってヤバない?混乱侍?

はい。
親指シフトはそこが肝なので、それは避けられないところ。
だが以下の点で、
想像の1/10ぐらいは楽ですよ。


1. 逆手シフトは濁音なこと
2. 丸暗記は必要なく、運指単位で体が覚えること

の2点を、やったことがない人は知らない。


1. 逆手シフトは濁音なこと

たしかに親指シフトは原理的には、
単打、右シフトと同時、左シフトと同時の、
3レイヤー配列である。
30キー×3に90カナが乗っているわけ。
もしこれが全部バラバラだと無理なんだけど、
実は規則性がある。

同手のシフトは丸暗記するしかないけど、
逆手のシフトは単打カナの濁音になる、
という法則がある。(例外あり)

このことで、濁音21(gzdb行の20カナと、ヴ)
を逆手シフトとして覚えれば良い。
逆に、濁音になる21の清音カナは、
必ず表(単打)にある、という法則もある。

このことで記憶負荷は一気に減る。
表(単打)と裏(同手シフト)の、
2つを覚えればいいからだ。

ところが例外ありと書いたように、
例外がある。
ここが親指シフトの弱点なんだけど、
30-21=9キー分は、
3カナが乗ってるんだよね。
濁音になるカナが30より少ないからだね。
しかもマイナーな半濁音や小書きなどが乗っけられていて、
非常に覚えにくい暗黒地帯になっている。

ここを克服すれば親指シフトは使えるようになるが、
実際マスターしきるまで半年かかったとかいう話も聞くほど、
ここがボトルネックになる。
親指シフトを辞めたという話でも、
この半濁音小書きの部分を挙げる人が多いね。

まあ、にしても、
濁音が逆手シフトに来てることで、
記憶負荷が大幅に減っているのは、
親指シフトのいいところだ。
90を覚えるより楽だぞ。


2. 丸暗記は必要なく、運指単位で体が覚えること

このことは、
カナ配列をやったことがない人は、
想像もできないことなんだよな。

たとえば化学の周期表をイメージしよう。
この丸暗記はしんどかった。
これが3つもあるの?!
って想像するだけでしんどくなる。

実のところ、配列の習得は、
こんなことは必要ないんだ。

この丸暗記法は、宣言記憶という脳の領域を使った記憶である。
ブラインドタッチによる配列習得は、
このやり方とは異なる、手続き記憶という脳の領域を使う。
丸暗記よりも、
スポーツのフォームの習得に近いんだ。

どういうことか?

「あほ」という言葉を書こうとして、
「ほ」の位置が分からなかったとしよう。
丸暗記法だとお手上げだ。
だが、
「ほけん」「ほっと」「ほうほう」「とほ」
などの運指を手が覚えてれば、
その「ほ」か、と手を動かして思い出すことができるんだよね。
つまり、周期表のような記憶法ではなくて、
フォームの一部を思い出して別のフォームを思い出すような、
記憶が重なり合って存在するんだよ。

漢字に似てるね。
「阿呆」の「阿」の字が思い出せなくても、
「阿部」「阿刀田」「阿鼻叫喚」を書いてみれば思い出す、
みたいなことだ。
あー、阿部の阿ね、なんて感覚と、
カナ配列は同じ感覚で扱える。

これを、運指による記憶、などと言ったりする。
指の動きで記憶しているのだ。

運動のフォームに近い、といったのはそのためだ。
漢字は目だけで覚えてないよね。
書いて覚えてる。
ビジュアルによる記憶が宣言記憶、
動きによる記憶が手続き記憶だ。

ブラインドタッチができる人に、
配列図を書かせてみると、
打てるのにどこにどの文字があるか書けない、
という現象がある。
宣言記憶では覚えていない証拠なんだよね。


というわけで、
90も覚える必要はない。
21は濁音で減る。
そして丸暗記(周期表のように)ではなくて、
動きで覚えていくので、
想像よりかなり楽に手が動くようになる。

想像の1/10くらいだ。
数値に根拠はないが、ひと桁くらいは違うぜ、
ということを言おうとしている。


これは、レイヤードなブラインドタッチを前提とする、
あらゆる配列に言えることだ。


ただし、規則性を一切持たない、
新下駄配列と飛鳥配列は、
90をバシッとやる必要がある。

逆に規則性だらけの薙刀式は、
50を覚えるだけでおしまいだ。
posted by おおおかとしひこ at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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