2025年09月16日

公共デザインに切れるシリーズ: やまびこ大橋T字路

さっき知ったのだが、神奈川県やまびこ大橋のT字路は、
魔のT字路らしく、毎年人が死んでるらしい。

橋の終点、T字路になっていて直進できないのだが、
なぜかみんな「道があるように見えた」というらしく、
そのままブレーキもかけず壁に突っ込んで死ぬらしい。

霊が招いているのだ、などのオカルト無しで、
これはデザインの問題と断言できる。


現場の様子、手前から走った様子は、
たくさんのYouTuberが報告してるのでみるべし。

要因はふたつ。

1. 左右への看板、信号などが、
 三角形をなしていて、暗闇で見たら、
 「まっすぐ道が続いているように見える」こと。
 いや、じっと見たらそうは見えないが、
 2との複合技でそうなってしまう。

2. 橋の中央は高くなってて太鼓状になっている。
 なので1の看板は直前まで見えていない。
 見えていないのが突然見えるので、
 咄嗟に情報を把握しきれず、
 道があるように見えて突っ込む。
 たぶん、判断が秒単位で遅れてしまうことによって、
 命を失っている。


神奈川県の対策が、
「運転者からの初見の風景」を想像していない
(または実走して検証していない)ため、
机上の対策だけが取られて、
死者は増え続けている。

これはデザインが人を殺している例だ。


対策は色々ある。

・三角に見えないように配置する。
 樽はまあそのままで。
 左右への誘導矢印は、信号や看板込みで、
 三角にならないように配置。

・橋の頂点から、←→を見える高さに置く。

・そもそも橋の手前に信号を設ける。

・橋の中央あたりに、←→みたいな表示灯を設ける。

などかなー。
免許がないので素人考えだが、
「突然、かつ道に見えるものが現れないようにする」
ことがポイントかな。


デザインとは見た目がオシャレだったりダサくなることではなくて、
機能するようにすることだ。
そして理想のデザインとは、
説明無しでみながすなおにわかることだ。

それには常に「事情を知らない初見の人がこれを見たらどう思うか、
どう誤解する人が多いか」を、
客観的にチェックしなければならない。

デザイナーの表現意図などどうでもよい。
見た人が秒で理解できなければ、
デザインなど意味のない糞であり、
さらに人を殺すなら刃になっているわけだ。

デザインをおしゃれかどうかに限定して訳したやつは、
死ねばいい。設計といちいち訳さなければならない。

誤解を避けるために、
このT字路は、視線誘導設計がわるい、
と断言したい。
posted by おおおかとしひこ at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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