2025年09月19日

ノイズ増やしてるやん

なんかアニメ「ぼっち・ざ・ろっく」
(未見だが、ファンアートの多さなど人気だったのは知ってる)
の脚本家が、
原作の表現をノイズ呼ばわりして炎上してるそうだ。

その言葉の是非よりも、僕は、
「原作の自宅風呂シーンは性的ノイズだから、
水着を着せました」というその改定方法に、
小学生の言い訳かよと突っ込んでしまった。
それはノイズ増えとるやんけと。

脚本家なら風呂シーンカットして、
別のシーンに書き換えろや。


当該シーンが、
原作ではどのような文脈で、
どのような前後関係があり、
どのような意味があるシーンで、
アニメでは(以下略)なのかは、
未見なのでなんともいえない。

しかし、
「自宅の風呂に入る」シーンなのに、
水着着てるんですって。なんで?


仮に、
「今日も疲れたな。明日も頑張ろ」
とひとこというとしよう。
これを風呂で言うのはとてもわかる。
素の自分に戻れる場所だからだ。

これを水着を着せるのは変すぎるでしょ。

エロで改定が必要ならば、
肩出し程度にすればええがな。
裸まかりならんなら、
屋上でタバコでもいいし、
コンビニのアイス買って1人で食べるのでもええがな。

「裸がストーリーのノイズなので、
素の自分に戻れる場所に改変しました」
なら、
まあ、ノイズか、とみんな納得するでしょ。
これがふつうだと思う。

で、なんで自宅風呂で水着着てるの?
その必然性は?
水着オーディションがあるから?
夏の海に行くための予行演習?
なんか理由があるから、
自宅風呂で水着という不自然な行動があるんだよね?
その理由を用意するのが脚本家だよね?

僕はこのツイートでこの件を知ったのね。
> ……あのさ、脚本家が原作の表現を『ノイズ』って言うの、一線を越えてない?

いや、まあノイズの種類によるやろ、
と思って、引用されてる記事を読んだのね。
それで性的な話かーと表面的に理解してるだけだ。

でも、
たとえば鬼滅では、
原作初期のころ、
炭治郎に、危機の匂いを感じる力や、
正解の導線?が糸として見える力などが、
付与されている。
これは炭治郎が凡人ではなく、
なにかしら人より秀でたところがある、
という説明のための伏線であろう。

だけどこれは序盤だけの話で、
中盤以降一度も触れられなかったものだ。
まあ、なかったことにしたんだね。

この設定を、アニメ化するときにはノイズである、
というのは全然普通でしょ。

そうした整理を、アニメ化の際にやることは、
ごく普通の仕事だと思う。

言葉遣いが失礼であるとか、
越権行為ではないよ。
余計なミスリードはノイズでしょ。

車田漫画における「まさか……あの伝説の……」は、
ほとんどがハッタリで二度と使われないので、
ノイズでしょ。
我々はその後一度も使われないことを知ってるのだから。


今回の件が、
どのような種類のものであったかは不明だが、
ノイズ自体はフラットな言葉であり、
原作が100点ではない以上、
それ以上を目指すなら必要な枝刈り判断の一つであろう。

ただそれが、センスがいいとか妥当とかの時に、
よくやったといわれるだけのことだ。


今回の件に至る前に、ずいぶん嫌われてた脚本家らしく、
「お前が言うな」のニュアンスがあるそう。

なので、「ノイズ」一言だけで炎上してるわけではないっぽい。



こうした炎上の仕組みは、
140字しかなく、切り取られやすいTwitterで、
より加速している気がする。
リツイートしてお気持ち表明すれば燃料になるし。

昔の、2chまとめとか、Naverまとめがあって、
都度更新されていた時代がなつかしい。
秋山ヌルヌル事件とかさ。

「今回の炎上の件の全貌はここ」と、
記者はまとめサイトを運営してはどうか?

収益化しなかったころのネットの方が、
有志による真実を語ってたよな。

今収益化目的の閲覧稼ぎが、
ノイズになってるよな。




知らない話なのであさっての話をしてるんだとしたらすいません。

ただ、原作の矛盾要素や、
今回の目的にとって邪魔な要素なら、
ノイズでしょ。

問題は、ノイズを取ったつもりになって、
下手な被せをして、理解というノイズを増やしていることだ。
手術が下手な医者みたいなもんだ。

つまり、脚本家が下手で炎上してるなら、
まあわかる。
原作の魂の転生を、フェミババァ的に止めた、
という怒りをツイートたちからは感じるな。
posted by おおおかとしひこ at 22:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最初に、コメント欄なのに長文ですいません。

きっかけは脚本家が自分の仕事のスタンスについてトークショー内で語ったことを「まとめた(全文掲載でもなく)」レポート記事に対してTwitterのアルファアカウントが攻撃したことですよね。
そこに「反リベラル」「反フェミ」「弱者男性」に近縁属性のクラスタが食いついて炎上させたというのが大筋です。
脚本家の吉田は多様性やリベラルの立場から作品のディテールを設計していて、公共の価値観を問うような作風から近年は担当作品が放送されるたびに話題になったためか、そういうった立ち位置を嫌うクラスタからいつでも象徴的な生贄として攻撃の対象になる伏線がありました。
今回の騒動は「犬笛を吹く役」の大手反リベラルネトウヨ寄りアカウントが動員に成功したってところです。

もう少しまともな社会で認知に異常のない正常な人間が読めば、この発言自体に燃えるような要素はないんですよ。
プロのライターが、コンテンツの方向性を考慮して原作要素を削った判断のプロセスについてディスクロージャーしてるだけで、職業作家のお仕事内容のお話でしかない。変な自我で消したとかじゃなくて、純粋に職掌の裁量内の判断でしかない。
むしろ公共のものとしての作品の社会的影響を考えているわけだからこの脚本家はそれなりに良識のある方だし、なにより原作者も視聴者もアニメ版をかなり褒めてるんです。別に誰も損してないんです。
ストーリー性の薄い4コマ漫画の原作を読み込んで30分アニメとして持たせるようにドラマ要素を増やしたりしてキャラ人気が出て、掲載誌に異例の重版がかかったりしてますから商業ライターとして脚本家の狙いは正しい。要は原作に筋を通す作業をしているわけですから。

突っ込みどころがあるとしたら大岡さんの言っているように水着を着せるという中途半端に妥協した謎改変の方で。
実際原作と違うという指摘はあるし「表現コードで変えられたと明らかにわかるといえども若干納得のいかない」絵面ではありますし、演出じゃなくて脚本のオーダーならすこし微妙なのは確かで。
ただこれにしても後の展開上無くすわけにはいかないシーンだったから丸々削除はしにくかった(わざと風邪ひくために水風呂に入るシーンを描く必要があった)から脚本家が指定するもわからなくはないし、元々主人公が変な奴で問題の箇所もわざと体を冷やすのが目的の奇行のギャグシーンだから「原作から変わったこと」自体への違和感はあってもこんな燃やされるほど致命的に原作を壊したわけでもない。
本質的な改変(改悪)じゃない。この騒動に絡んでる奴、原作もアニメも知らん奴が相当な数いる。
そもそもこの原作、ビッグモーター事件とか、安倍晋三の演説原稿に(水を飲む)とか細かく指示書きがあったのを茶化すような毒気のある4コマ漫画だし、メインの内容も奇行に走る主人公の痛い行動をネタとして成立させる作風なのでこの程度で燃えるなら他のところで燃えてるはずなんです。

炎上の火付け役になった大手アカウントは、ソーシャルメディア上で必要以上にネット世論を煽るような発言が多く、オピニオンリーダーというよりかは露骨な「犬笛の吹き役」「扇動者」とカテゴライズするのが妥当なアカウントです。
実際過去に何十回と問題発言があって、ツイートが原因で敗訴したりあからさまな差別発言で謝罪に到っているような奴ですし、陰謀論染みたツイートや流言飛語も飛ばしている。
以前など、アカウント運営者が医者でありながら本人に法医学の知識がないのか、コロナワクチン副反応被害者の支援団体が公開した、ワクチン接種後に亡くなった人の死亡診断書を「偽造」と断定して、それが実は本物で名誉棄損が認定され判事に賠償を言い渡されています。

要するに最初からまともな炎上じゃないし、元からエア視聴の部外者が党派性による脚本家の個人攻撃目的で点け火しただけで、揚げ足取りで脚本家叩いてるアニメ視聴者ですらない奴等は全部ゴミオブクソです。
Posted by 高城 at 2025年09月20日 13:25
>高城さん

なるほど、解説ありがとうございます。
140字の世界でこれを理解するのは無理ですね。
やっぱまとめ記事が必要だな。

原作の水風呂描写とアニメの水着風呂を対比させて、
その前後を比較するまとめサイトをつくらないと、
客観的議論はできませんわな。

この文章内容だけだとたとえば。

氷洗面器に手を突っ込む。「たりん」
氷風呂に肩までつかった。「これ!」
後日、風邪引く描写。
で水着風呂は回避できると思いますがねー。
氷たちで裸を隠してれば「あー裸NGだからなー」
で済むと思いますね。
キャラはどんなんか知らないので適当です。

「奇行の末風邪引く」だけをやるなら、
クーラー20°C+扇風機3つとかでもよさそうな。
そこはアイデア出しをするべきで、
水着風呂はノイズだなー。
(総合的にはよいのに、部分的に揚げ足取りをしてるだけだろうけど)
Posted by おおおかとしひこ at 2025年09月20日 17:23
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