2025年09月28日

【追悼】サンダンスキッド

ロバート・レッドフォードの訃報を今知ったので、
遅ればせながら追悼記事。


僕にとっては「明日に向かって撃て!」
だなあ。

ラストのストップモーションの使い方は、
いまだにこれを超えたのを知らない。
写真とは微分を永遠に閉じ込めるものだ、
という僕の感覚は、
このラストの一枚絵から来ているように思う。

あれ、ロッキーもラストストップモーションだっけ。
考え方は全く同じだね。


70年代の男前俳優は、
僕にとってはスティーブ・マックイーン、
アラン・ドロン、
そしてロバート・レッドフォードかな。
子供だったので、
日曜洋画劇場の淀川さんが好きだといってたのを真に受けてただけかもだが。

ある時代に、
豊富な作品と豊富な俳優との出会いがあって、
盛り上がりがあると、
時代を作ると思う。
「スティング」はずっと見てなくて、
コロナ中に初めて見て、
あらゆる詐欺映画の原点だなと思った。
カイジの原型かよって思うくらい。
これまたラストの爽快感はすごいよね。

「普通の人々」
「リバー・ランズ・スルー・イット」
で監督としての才能も発揮して、
ハリウッドで初めて主演と監督で成功した人となった。

その後あまり振るわなかったのは残念だが、
サンダンス映画祭をつくって、
ユタ州でずっと活動してたんだよなー。


大学の頃サンダンス映画祭を知ったのだが、
なんかスノッブっぽくて応募するのをためらったまま、
現在に至る。
「そうして私たちはプールに金魚を、」は、
僕の否定する映画観なので、
日本の代理人であるNHKの判断力が悪いのか、
サンダンス本部が悪いのかは不明だ。

ハリウッド映画は、
70年代の暗い中に若者の絶望を描くアメリカン・ニューシネマの時代から、
80年代のバカ明るいポジティブシンキングになり、
90年代にその反省かクールやスリラーに至るのだが、
ロバート・レッドフォードは、
70年代の若者のようだ。
だから80年代の明るさに馴染んでなかったように思える。

リチャード・ギアのような甘いラブストーリーをやってもよかったし、
トム・クルーズやハリソン・フォードみたいに、
アクションをやってもよかったのに、
あるいはニューシネマ育ちでいえばその後気狂い俳優のジャック・ニコルソンみたいな、
性格俳優になってもよかったのに、
あまり目立った活躍をしてなかった。
80年代の明るさに乗り遅れた人、
みたいな雰囲気があったね。

だからリバランでブラッド・ピッドを見出して、
世代交代をしたのかなー、
なんて見ていた。


脚本を書く人ではなかったのだろう。
だから来るものをイエスかノーかしか言えなくて、
どれも、
「明日に向かって撃て!」や「普通の人々」を、
超えていないから、
やる気がしなかったのではないだろうか。

サンダンス協会をつくったのも、
実はいい本が欲しかったからだったりして。

「クイズ・ショウ」は未見だが、
あらすじを読む限りうんざりするなー。
思想が強いというか。
なんか小難しい偏屈な人だったんだろうか。

あらためて「普通の人々」を見たくなったなー。
posted by おおおかとしひこ at 08:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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