アロセントリックな運動と、
エゴセントリックな運動と、
配列の関係を考える。
化学の元素周期表を思い出そうか。
いわゆる、
水平のリーベは僕のお船……ってやつね。
原子番号順に、
H, He, Li, Be, B, C, N, O, F, Ne, ……
と並んでいるものを、
語呂合わせで無理矢理覚えたものだ。
これ、まあ丸暗記としては悪くないのだが、
「使える」暗記法じゃないんだよね。
化学をやった人ならわかるけど、
元素を原子番号順(横方向)で使うことはない。
一方縦方向はイオン価が同じ、族というものなので、
似た性質を持つことで意味がある。
たとえばF, Cl, Br, I, Atはハロゲン族といって、
-1になる族。
毒ガスや気体系の何かに使われる。
冷媒として優秀だがオゾンを破壊するフロンガスは、
F-やCl-が悪さをしてるんよな。
で、これを覚えるのに、
高校の頃同級生の上田くんが、
「ふっくらブラジャー愛の後」
という天才的な語呂合わせを思いつき、
僕はそれから40年後もまだ覚えていることができる。笑
縦方法に覚えるべきものを、
周期表を横に覚えることに、
僕は意味がなかったなあといまだに思う。
横だろうが、縦だろうが、これはアロセントリックな記憶だ。
枠ベースで覚える丸暗記だからだ。
「qwerty」という名前そのものが、
アロセントリック記憶であることを示している。
QWERT YUIOP
ASDFG HJKL;
ZXCVB NM,./
を、左上から順に右横に読むことに、
ブラインドタッチ的価値は0だ。
ブラインドタッチをエゴセントリックに捉えるならば、
ホームポジションを軸足にして、
そこから周囲があるように描写するべきだ。
たとえば利き手の右手からみると、
Y UIOP
↖︎↑↑↑↑
H←JKL;
↙︎↓↓↓↓
N M,./
のように描写されるべきだ。(矢印のズレあったらすいません)
だからこの配列は、「JKL;」配列と呼ばれるべきである。
「JKL;の何が大事やねん。
Kはちょっと大事だがほとんど使わんやんけ!」
というのが、
このJKL;配列への批判である。
同様に左手を考え、
世界に多い右利きベースでこの配列を命名すれば、
「JKL;FDSA配列」と呼ぶべきだ。
おかしいよな。
Jはそんなに大事じゃない。
Japanには大事かもだがほとんど使わない。
せいぜいレギュラー8番でいいし、
なんならレギュラー落ちでも文句はない。一番はないわ。
最も使うAがなぜ8番。
それより前にいるのがAより優先される理由はない。
JL;Fはどう考えてもレギュラー落ちでしょ。
AIOU(母音の頻度順)、
TNKS(子音の頻度順)、
がレギュラーになるべきで、
このあたりの組み合わせの配列であるべきだ。
もっとも、薬指や小指は弱いから、
もっと頻度の低いものを当てる、
などのアレンジをするべきかもしれないが。
このように、
エゴセントリックな空間感覚とは、
中心があり、周囲があり、
ネットワークがあるような意識だと思う。
中央が重要で、主で、不動で、
周囲がマイナーで、副で、柔軟性があるべきだ。
そしてその「中央」とは、
ブラインドタッチにおいてはホームポジションだ。
こうした意識を持つブラインドタッチにおいて、
それをアロセントリックにqwertyと、
左上から順番に読む意味がわからない。
qwertyをqwertyと読む限り、
一生このクソ配列のクソぶりを理解できないと思うし、
この配列をブラインドタッチできないと思う。
このJKL;配列をローマ字で使うときに、
まず最初にマスターするのは、
・・E・・ ・UIO・
A・・・・ ・・・・・
・・・・・ ・・・・・
であり、次に子音をマスターしなければならないが、
・・・・T ・・・・・
・S・・・ ・・K・・
・・・・・ N・・・・
なんですってよ。
ゆがんでない?ホームポジションFJは?
「日本を理解しよう」と考える時、
まず東京を抑え、大阪京都を抑え、
名古屋を抑えて東海道を理解し、
東は東北北海道、西は中国四国九州、真ん中は中部北陸、
などのように理解していくのがふつうだ。
これを、
「北海道から順番に、青森、岩手、山形、秋田、宮城……」
と理解しようとするのが、
アロセントリックなqwerty的な理解の仕方だといえる。
郵便番号はこのように分類されているが、
ネットのUIで都道府県を入力するときに、
東京と大阪を先に出せ、北海道から順番に探させるな、
と思うのが、
qwertyではない、エゴセントリックな理解の仕方なわけだね。
アロセントリックな配列理解は、
辞書的並べ方であるともいえる。
困ったときに辞書的前後から調べられるわけだ。
だけど、辞書は使う順には並べられていない。
もしあなたが料理人で、
包丁やボウルやまな板や塩や油や醤油や胡椒が、
「あいうえお順」に並べられていたらキレるだろう。
「使う順にならべとけ!」ってなるはずだ。
つまり、
エゴセントリックとは、
運動の感覚なのだと思われる。
これを、アロセントリックに理解して、
並べることは、理解が誤っているとすらいえる。
高校の時以来周期表を思い出すことになったが、
元素番号順に材質を考えることがないので、
やはり何の意味もない。
一方、モノの材質を考える時、
「ナイロンかー、複合重合体だなー」
などと構造を考えることはあるので、
やはり「使う」のは、エゴセントリックなのであろう。
言葉を使う人は辞書を引くが、
辞書順に言葉を使う人は1人もいない。
というわけで、
配列図を、周期表的に、アロセントリックに理解するのは、
ブラインドタッチの邪魔まである。
だけど我々の、配列のブラインドタッチ感覚を、
エゴセントリックな図にかいても、
さっぱりわからんよなー、とは思うのよね。
薙刀式の右手部分を、
→ 削 る す へ
↖︎↑ ↑ ↑ ↑
く←あ い う ー
↙︎↓ ↓ ↓ ↓
た な ん ら れ
と表現したとしても、うーんよくわからん、
にしかならないだろうねえ。
なので、伝統的には配列図はアロセントリックに描かれるしかないのだ。
ここが、「配列を覚える」=「配列図を覚える」
という誤解のもとになって、
参入ハードルを上げている気がしないでもない。
「配列を覚えることは、
配列図を覚えることじゃないんですよ。
qwerty配列ではなくて、
JKL;配列と呼ぶように、
覚えるべきなんです」
というふうに教えられるとよいのだが。
つまり薙刀式は、
あいうー配列である。
あほっぽいw
あほっぽいが、言葉の本質的なものが集まってるから、
子供の発声のようなものが集まってるのです、
ともいえるね。
ちなみに、
新下駄は、ういしな配列、
飛鳥は、んいかた配列、
親指シフトは、ときいん配列、
新JISは、うい゛き配列、
シン蜂蜜小梅は、んいしと配列、
などのように表記できる。
それぞれの設計思想が少し見えるかもね。
親指シフトがダントツで「なぜ薬指小指にトップ1と3が?」
の疑問が出るなー。
ブラインドタッチは、
アロセントリックな理解をしていると、
たぶん一生できない。
どこかでエゴセントリックな運動なのだとわからないと、
わからないと思われる。
運動経験者ほど、
「JKL;に指を置いて」といわれて、
「なんで?」と思うのではないだろうか?
2025年10月04日
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