2025年10月04日

【薙刀式】周期表、配列図、ホームポジション

アロセントリックな運動と、
エゴセントリックな運動と、
配列の関係を考える。

化学の元素周期表を思い出そうか。


いわゆる、
水平のリーベは僕のお船……ってやつね。

原子番号順に、
H, He, Li, Be, B, C, N, O, F, Ne, ……
と並んでいるものを、
語呂合わせで無理矢理覚えたものだ。

これ、まあ丸暗記としては悪くないのだが、
「使える」暗記法じゃないんだよね。

化学をやった人ならわかるけど、
元素を原子番号順(横方向)で使うことはない。
一方縦方向はイオン価が同じ、族というものなので、
似た性質を持つことで意味がある。

たとえばF, Cl, Br, I, Atはハロゲン族といって、
-1になる族。
毒ガスや気体系の何かに使われる。
冷媒として優秀だがオゾンを破壊するフロンガスは、
F-やCl-が悪さをしてるんよな。

で、これを覚えるのに、
高校の頃同級生の上田くんが、
「ふっくらブラジャー愛の後」
という天才的な語呂合わせを思いつき、
僕はそれから40年後もまだ覚えていることができる。笑

縦方法に覚えるべきものを、
周期表を横に覚えることに、
僕は意味がなかったなあといまだに思う。


横だろうが、縦だろうが、これはアロセントリックな記憶だ。
枠ベースで覚える丸暗記だからだ。

「qwerty」という名前そのものが、
アロセントリック記憶であることを示している。

QWERT YUIOP
ASDFG HJKL;
ZXCVB NM,./

を、左上から順に右横に読むことに、
ブラインドタッチ的価値は0だ。

ブラインドタッチをエゴセントリックに捉えるならば、
ホームポジションを軸足にして、
そこから周囲があるように描写するべきだ。

たとえば利き手の右手からみると、

Y UIOP
 ↖︎↑↑↑↑
H←JKL;
 ↙︎↓↓↓↓
N M,./

のように描写されるべきだ。(矢印のズレあったらすいません)

だからこの配列は、「JKL;」配列と呼ばれるべきである。

「JKL;の何が大事やねん。
Kはちょっと大事だがほとんど使わんやんけ!」
というのが、
このJKL;配列への批判である。

同様に左手を考え、
世界に多い右利きベースでこの配列を命名すれば、
「JKL;FDSA配列」と呼ぶべきだ。

おかしいよな。
Jはそんなに大事じゃない。
Japanには大事かもだがほとんど使わない。
せいぜいレギュラー8番でいいし、
なんならレギュラー落ちでも文句はない。一番はないわ。

最も使うAがなぜ8番。
それより前にいるのがAより優先される理由はない。
JL;Fはどう考えてもレギュラー落ちでしょ。

AIOU(母音の頻度順)、
TNKS(子音の頻度順)、
がレギュラーになるべきで、
このあたりの組み合わせの配列であるべきだ。

もっとも、薬指や小指は弱いから、
もっと頻度の低いものを当てる、
などのアレンジをするべきかもしれないが。

このように、
エゴセントリックな空間感覚とは、
中心があり、周囲があり、
ネットワークがあるような意識だと思う。

中央が重要で、主で、不動で、
周囲がマイナーで、副で、柔軟性があるべきだ。

そしてその「中央」とは、
ブラインドタッチにおいてはホームポジションだ。


こうした意識を持つブラインドタッチにおいて、
それをアロセントリックにqwertyと、
左上から順番に読む意味がわからない。
qwertyをqwertyと読む限り、
一生このクソ配列のクソぶりを理解できないと思うし、
この配列をブラインドタッチできないと思う。

このJKL;配列をローマ字で使うときに、
まず最初にマスターするのは、

・・E・・ ・UIO・
A・・・・ ・・・・・
・・・・・ ・・・・・

であり、次に子音をマスターしなければならないが、

・・・・T ・・・・・
・S・・・ ・・K・・
・・・・・ N・・・・
なんですってよ。
ゆがんでない?ホームポジションFJは?


「日本を理解しよう」と考える時、
まず東京を抑え、大阪京都を抑え、
名古屋を抑えて東海道を理解し、
東は東北北海道、西は中国四国九州、真ん中は中部北陸、
などのように理解していくのがふつうだ。

これを、
「北海道から順番に、青森、岩手、山形、秋田、宮城……」
と理解しようとするのが、
アロセントリックなqwerty的な理解の仕方だといえる。

郵便番号はこのように分類されているが、
ネットのUIで都道府県を入力するときに、
東京と大阪を先に出せ、北海道から順番に探させるな、
と思うのが、
qwertyではない、エゴセントリックな理解の仕方なわけだね。


アロセントリックな配列理解は、
辞書的並べ方であるともいえる。
困ったときに辞書的前後から調べられるわけだ。

だけど、辞書は使う順には並べられていない。
もしあなたが料理人で、
包丁やボウルやまな板や塩や油や醤油や胡椒が、
「あいうえお順」に並べられていたらキレるだろう。
「使う順にならべとけ!」ってなるはずだ。

つまり、
エゴセントリックとは、
運動の感覚なのだと思われる。

これを、アロセントリックに理解して、
並べることは、理解が誤っているとすらいえる。



高校の時以来周期表を思い出すことになったが、
元素番号順に材質を考えることがないので、
やはり何の意味もない。
一方、モノの材質を考える時、
「ナイロンかー、複合重合体だなー」
などと構造を考えることはあるので、
やはり「使う」のは、エゴセントリックなのであろう。

言葉を使う人は辞書を引くが、
辞書順に言葉を使う人は1人もいない。



というわけで、
配列図を、周期表的に、アロセントリックに理解するのは、
ブラインドタッチの邪魔まである。

だけど我々の、配列のブラインドタッチ感覚を、
エゴセントリックな図にかいても、
さっぱりわからんよなー、とは思うのよね。

薙刀式の右手部分を、

→ 削 る す へ
 ↖︎↑ ↑ ↑ ↑
く←あ い う ー
 ↙︎↓ ↓ ↓ ↓
た な ん ら れ

と表現したとしても、うーんよくわからん、
にしかならないだろうねえ。


なので、伝統的には配列図はアロセントリックに描かれるしかないのだ。

ここが、「配列を覚える」=「配列図を覚える」
という誤解のもとになって、
参入ハードルを上げている気がしないでもない。


「配列を覚えることは、
配列図を覚えることじゃないんですよ。
qwerty配列ではなくて、
JKL;配列と呼ぶように、
覚えるべきなんです」
というふうに教えられるとよいのだが。

つまり薙刀式は、
あいうー配列である。
あほっぽいw

あほっぽいが、言葉の本質的なものが集まってるから、
子供の発声のようなものが集まってるのです、
ともいえるね。

ちなみに、
新下駄は、ういしな配列、
飛鳥は、んいかた配列、
親指シフトは、ときいん配列、
新JISは、うい゛き配列、
シン蜂蜜小梅は、んいしと配列、
などのように表記できる。

それぞれの設計思想が少し見えるかもね。
親指シフトがダントツで「なぜ薬指小指にトップ1と3が?」
の疑問が出るなー。


ブラインドタッチは、
アロセントリックな理解をしていると、
たぶん一生できない。
どこかでエゴセントリックな運動なのだとわからないと、
わからないと思われる。

運動経験者ほど、
「JKL;に指を置いて」といわれて、
「なんで?」と思うのではないだろうか?
posted by おおおかとしひこ at 11:15| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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