2025年10月07日

【薙刀式】「あなたのキーボードは最適化されていない」という脅し

これねー、悪質な脅しだと思うのよ。
じゃあ最適化条件を数式化してみろよって思うもの。


「最適化」optimizationは、
数学の手法のひとつだ。
ある数式のxを最大値または最小値を求める方法だ。

ひとつの数式なら方程式的に解けば、
まあ求まるのだが、
現実には複数の方程式が連立するので、
数学的に求めることがかなり難しいわけ。
物理の三体問題とかね。

なので、
区間を予測して部分的に解くとか、
条件を限定して解きやすくするとか、
そういうことをしないと解けないことが多い。

なのに、
「最適化してないでしょ?」
という脅しは、
「最適化できる」という前提を内包しているのよね。

最適化できるかどうか事前に判別する方法はないし、
それが最適値である保証がなければ数学的解だとも言えないのに、
最適化できるという前提で話をするのは、
詐欺かIQが低いかのどちらかだ。


経験的な準最適化は可能だろう。

経験的に、「まあ大体この辺やろ」とあたりをつけて、
あとは数式的に解くことは、
まあできる。

だけどそれが最適解である保証はどこにもない。
最適解が存在する証明にもなっていない。
それが局所解にすぎず、最適解と一致してない証明もできない。

そもそも「経験的に」が、
その人の経験の方向性にしかすぎないので、
その人と目的や用途が異なれば、
全く違う領域である可能性もある。

僕はプログラミングしないから英字配列はどうでもいいが、
日英共用で最適化したい人とは、用途が相容れない。

さらにわかりやすいのは、
「キーの押しやすさ評価」だ。
よくキーに点数をつけて、
「FJは5点、PQは1点」なんて重み付けをして、
計算に使うんだけど、
5倍の根拠がどこにもない。
また、人によっておしやすいキーは違う。
僕はSはQなみにおしにくいキーだね、薬指が苦手なので。

あるいは、
2連接、3連接……で、
そのキー評価が使えるとは限らない。
僕の900連接測定を見ればわかるが、
左右の手はかなり非対称性があるし、
指による能力差がかなりはげしい。

これらが人によるのか一般的な傾向なのか、
ぜんぜんわかってないくせに、
何が最適化よって話よね。


日本語には変換があるから、
その変換タイミングがどこかによっても、
キー配列は変わりうる。
操作系が最適化されてないのを最適化と呼んでいいかわからん。

そもそもIMEが最適化されてないし。


こんなふうに、
最適化といっても、
条件を洗い出せばボロボロ出てくるというのに、
「その解が最適化である保証」を、
誰もしてないのが噴飯ものですわ。

つまり、俺の考えた最適化にすぎないのに、
「あなたのキーボード最適化してますか?」
と、脅してるのが腹立つわけ。
「ほんのつまらないものですが、
ここまではわたくしかんがえました」
と出すのが日本人ってもんだろうに。

これは、エルゴノミクスを謳う商品でもつきまとう。
「人間工学的に配慮した」はわかるが、
「どの工学をどのように使ったのか?」
について、列挙されていない。
エルゴノミクス/非エルゴノミクスの二択でしかなくて、
間に無限方向のエルゴノミクスがあるだろうに。

椅子の寸法が日本人の体型の平均に合わせてるから、
エルゴノミクスだって?
俺の座高、高校で一番だったぞ?
俺より背の高いやつの座高より俺の座高のほうが高い。
つまり俺は短足なバランスだ。
もうそれで俺に合わないの確定やんけ。
同じ座面に座った俺と同身長の人より、
俺の手は上にあるはずだ。


こんなふうに、
どういうエルゴノミクスなのかと、
おれはどんなかの、マリアージュでしかないのよ。


なのに、
「最適化してますか?」はひどい脅しだ。
「してますよ」でおしまいじゃん。
保険の脅しみたいだよね。

椅子がきしむから油をさしました、
でも最適化の一つだと思うけどね。


というわけで、
複雑な装置のわりには、
毎日使う不思議な道具がキーボード。

自作キットで左右対称配置を買って、
軽いスイッチ使って、
qwertyから離れたら、
それだけでかなり最適化だと思うよ。

それ以上は、
何が合うのかその人次第になってくる。
posted by おおおかとしひこ at 12:03| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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