2025年11月25日

映画を見たい10の瞬間を列挙せよ

あなたはいつ映画を見たくなるのか?
列挙してみてくれ。


落ち込んだとき、暇なとき、
人生がどん詰まりで現実逃避したいとき、
……
などなどを挙げていくとよい。

そして、
「自分にはないが、他の人はこういうとき映画が見たいんだろうなあ」も、
挙げてみるとよい。
10じゃ足りなくなりそうなので、
トータル20でいいか。

デートで失敗したくないとき、
そのあとセックスに持ち込みたいとき、
泣きたいとき、
ホラーが見たいとき、
などなど、いろいろな場面が浮かぶであろう。
〇〇が脱いだとき、もあるね。

それは、根源的な欲求であると思う。


映画は見世物である。

何か高尚なものを得たいから、
ものすごく高級な概念が表現されていて、それを勉強したいから見たいのではない。
「〇〇が見たいから」
「〇〇のようなものが見れると聞いて」
のほうが、よっぽどその映画を見たいと思うことに忠実である。
映画を見たい気持ちは、欲望なのだ。

で、「映画でも観たいなあ」というときって、
どんな時か?
を今漠然と考えている。
あなたの特定の作品は、こういうときに見たいだろう、
という思いがあるかもしれないが、
もっと外に出て、
飯食いたい、マンガ読みたい、
デートしたい、連絡したい、
寝たい、Twitter見たい、などの中のどこかに、
「映画でも見たいなあ」という瞬間がある。

それはどういうときか?
を、自分の中で言語化しておくといいよ。

だって、
そういうときに、あなたの映画がチョイスされるわけだからね。

映画でも見たいなあ、どんなのがあるんだっけ、
ああ、これこれ、こういうのが見たいわ、
と、観客は、スクリーンにやってくるのだ。

もちろん、宣伝が成功していて、
「〇〇の〇〇をぜひ見に行くぞ!」
ってなってればいいけれど、
そうじゃないときは、
映画でも見たいなあ、今やっているので検討するかー、
というので、選ばれるんだよね。

そういう、ふらっとした最初の出会いがない限り、
口コミというのは広まらない。
マーケティングでターゲットした範囲に広まったら、
それでおしまいになってしまう。
それは有限の商売にしかならない。
そうじゃなくて、映画というのは、
無限にマスに届ける娯楽なのだ。

常に、1億人のうち何人かが、
「あー、映画でも見たいなあ」と思っている。
1億人もいれば、
毎秒誰かが思う。

そういうときに、
あなたの映画が目に入ったとして、
選ばれるか?
という話をしている。


あなたは、
ある崇高なテーマに対して、
真摯に向かい合い、
すばらしいテーマに帰着するような、
おもしろい話を書いたのだろう。

でもそれはオリジナリティがあればあるほど、
「あー、映画でも見たいなあ」という感情と、
遠いものなのだ。

あなたの書いたものは中身である。
だが、
人は、映画でも見たいなあと思うとき、
ガワで決めるんだよ。

「おもしろそう」というのを、
テーマや構造ではなくて、
モチーフやシチュエーションで決めるのだよ。

それをよくよく知っておくことだ。

どんなに名作でも「ホラーは嫌いなので見ない」人はいる。
どんなに傑作や駄作でも「○○が出てるから見ない/見る」はある。
「派手な爆発するやつを見よう」
「恋愛ものは今日はいいや」などは常にある。


自分の好きじゃないネタを扱っているものは、
「映画でも見たいなあ」と思うときには、
決して選ばない。
選ぶとしたら、
「その前評判をすでに聞いていたとき」でしかない。

前評判がないものは選ばれないのだから、
前評判をつくれないあなたは、
ガワで釣るしかないのだ。


もちろん、ガワだけで終始してしまうのはだめだ。
「ガワで入ったんだから、ガワを見せたではないか、
それで何が不満なのだ」
と思うかも知れないが、
観客というのは、
「映画を見に来たんだから、
映画としての満足を見せろよ」
と思うわけ。

ガワで釣られながら、
その実、充実した中身がないと、
ペラペラのものには感動しないんだよね。

それは、あなたが観客であるときも、
そうでしょう?


いつ、どんなときに、
映画を見たくなるの?
あなたの作品は、どんなときに見たくなるの?
それを客観視しておこう。

それをもっと変更したら、
もっと見られるものになる?

誰も見ていない映画は、存在しないのと同じだ。
もっと見られるために、
何か工夫はできないだろうか?

あなたは、観客たちは、
どんなときに映画を見たいんだっけ?
posted by おおおかとしひこ at 08:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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