昔から言われてることかもしれないが、
一度まとめてみようかな。
1. 全部単打である
カナは30範囲に入らないのでシフトにするか、
あるいは50カナを広範囲に並べるしかない。
30キー範囲
(正確にはローマ字に使うのは、
Q;/を除き、-を足すので28範囲)
で全単打なのは高速性がある。
ローマ字の打鍵効率、
すなわち1カナを出すのに必要な打鍵数は1.7で、
カナ系新配列は1.3。
この差分でカナ系は楽なのだが、
シフト操作をしてる間に、
単打で駆け抜けられれば、
打鍵数が多かろうが速くなる。
また、
高速であればあるほど、
たとえば秒間10打鍵以上になる
(僕はちなみに秒間5.5打鍵だ)と、
同時打鍵の枷が出てくる。
つまり離しのタイミングも合わせないといけない。
全部単打であれば、
押しのタイミングだけを取ればいいので、
全キーロールオーバーで打てる分有利。
いろは坂配列はこれをわかっていて、
57キーに単打カナを置く狂気を実験した。
それを扱う指があればその方が早い、
という考えで実際タイプウェルでZランクに乗せている。
残念ながらその競技動画は残されていない。
2. アルペジオ打鍵を活用できる
アルペジオに厳密な定義はないが、
片手連接のうち良運指くらいに緩く定義しよう。
左右に母子分離をした行段系は、
片手連接のうち悪運指を追放できる、
左右交互打鍵を採用しているが、
そのかわりアルペジオ打鍵が使えなくなる、
という欠点ももつ。
アルペジオ打鍵は、大岡の900連接測定によれば、
左右交互よりもいくつかのパターンが明らかに速い。
これを使えば速くなるのは当然だ。
ただし片手連続を多用することは、
片手悪運指を抱えることになる。
それをqwertyは次の3でカバーしている。
3. 最適化運指
標準運指を崩して、
同指連続を隣指連続に、
同指段越えを隣指連続に、
などに工夫してアルペジオ化するパターン。
DE、KI、YUなどがメジャーどころか。
前後によって使わない方がいい場合もあるので、
見極めコストがかかるが、
基本的にはやったほうが速くなるとは言われている。
qwertyはこれを獲得したことで、
悪運指をできる限り追放できている。
4. 親指の活用
下段を親指を使う最適化。
指8本使うより10本のほうが速いやろ的な。
NM,.あたりを右親指で取るのがメジャーだが、
他もいっぱいありえる。
標準運指前提で考える新配列系は、
この狂気が足りないともいえるし、
まともだともいえる。
5. 句読点が競技ではあまり出てこないこと
I, O.が同指段越えになるかなりの悪運指なのだが、
ランダムワード系の競技や、
歌詞のタイピングでは、
句読点は基本出てこない。
なのでqwertyの弱点を一つ使わなくてよくなる。
6. Pの出現率が日本語では少ないこと
なので右小指を「ー」にほぼ全振りできること。
「。」が出ない競技では、
薬指もOに全振りできるので、
意識配分を左に寄せられるのは大きい。
qwertyタイパーの手元動画を見ると、
右小指だけピンと立っている人が多い。
スタビライザー代わりに小指を使うから、
手が安定してると思う。
7. 人差し指の配分が大きいこと
多少いびつだが、TR、YUNが、
人差し指担当でよく使われるため、
案外指負荷は正しい。
(ただ小指が異常なのだ)
8. ミスしてはいけないこと
これが前提なので、
普段の打鍵では「BS遠いのはクソ」といえるのだが、
「BS使わないので……」といえるんよな。
エンター、カーソル、シフト、ショートカットなども同様。
9. ESCできること
現実の世界ではESCできないので、
新配列たちは、間違ったときのリカバリに力を入れているものもある。
それを無視できて、最大パフォーマンスに振れるのもでかいかもね。
大きなファクターとしては、
全単打ロールオーバーと、
アルペジオ、最適化だろうか。
新配列たちは、
すべてのファクターを兼ね備えていない。
前回のATCでは、
Dvorak改と大西配列が、
全単打ロールオーバー要素があるが、
アルペジオや最適化要素はない。
薙刀式がアルペジオ要素をもち、
全単打ロールオーバーではなく、最適化もない。
今回の途中経過では新下駄がランクインしてるが、
同じくアルペジオがあり、他の2つはない。
僕の予想では、
全単打ロールオーバーが一番強いファクターで、
次にアルペジオ、最適化かな。
競技に向くことと、
書くことに向くことはまた別だと思うが、
競技に向く要素を抽出してみた。
なぜqwertyは競技に強いのか?
全単打ロールオーバーに加えてアルペジオがあったことかな。
タイパーたちの最適化という変態的工夫が、
さらに競技最強を補強したのではないだろうか。
そしてコピー打鍵という竸技特性が、
「文面を考えだす脳のリソースを、
打鍵組み立て(最適化やチャンク化)や先読みに回せる」
ことを可能にしたので、
そこを鍛えることに特化できたことも大きいだろう。
競技のトップは秒間20打するという。
僕は5.5なので、まったくわからん世界ではある。
正確で高速であれば、
全単打でロールオーバー無限にできる方が、
1ミスが命取りになる競技では有利だろう。
競技用配列を配列屋がつくる、
なんて夢物語がよくあるけど、
左手のATFと、右手のYJNあたりの入れ替えだけで、
ずいぶんましになるのではないかと予想する。
だけどまた一から練習になるので、
それをやる人はいないだろう。
結局自分で作って自分で競技で結果を出さないと、
誰も見てくれないのだとは思う。
2025年10月12日
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