人生は色々なトーンがある。
人生を反映した物語も、そうだ。
ヘビーでシリアスな人生がある。
つらくてきつい人生だろう。
そういう物語もある。
お気楽でしゃれを効かせた、都会的な人生もある。
コメディチックですべてはゲームになるだろう。
そういう物語もある。
まじめでふつうの人生もあるだろう。
そういう物語もある。
悲しいだけの人生もあるだろう。
そういう物語もある。
怒りに満ちて、矛盾を突き詰めて、戦う人生もあるだろう。
そういう物語もある。
色んな人生のトーンがあってよい。
隣にいる人は、
あなたの人生とは違うトーンで生きているかもしれない。
で、
それってずっとそうなのかな?
一生そうなのかな?
朝起きて夜寝るまでずっとそうなのかな?
そんなことはないと思う。
悲劇に見舞われ、つらい人生を送っている人でも、
笑ったり、ほっとしたりする瞬間はあると思う。
いつもキラキラして軽妙洒脱な人生を送っている人でも、
落ち込んだり暗黒面に引きずり込まれることはあるだろう。
穏やかで何もない人生でも、
急に怒ることはあるだろう。
トーンは変わりうる。出来事やそれに対するリアクションで。
基調になるトーンを決めよう。
それは映画全体のトーンになる。
コメディ調なのか、シリアス調なのか、
まじめなのか、ぬけているのか。
おおらかなのか、神経質なのか。
いつも自分がやるものもあれば、毎回変えてもいいよ。
そして、その基調のトーンばかりだと15分もすれば飽きちゃうので、
ちょいちょいトーンを変えていこうぜ、
ということだ。
つらくて悲劇の話だとしても、
一目ぼれしてしまい、バラ色になるパートがあるだろう。
コメディ調の話に、
急に犬が死んで、真っ暗になるパートもあるだろう。
あんこに塩が入っているように、
全体としては甘いのだが、
立体的な甘さになるわけだ。
そして、Aに対して-Aのカウンターを当てるだけじゃなくて、
違う方向B、C……と違うトーンにしてもいいんだよ。
むしろ、そうしたほうがいい。
これは、主人公が急に変貌したら変なので、
「そういう人を出す」とよい。
シリアスなストーリーの中に、
陽気で無責任男が出てくれば、そこだけトーンは変わる。
コメディの中にすぐ怒る奴が出てくれば、そこだけトーンは変わる。
主人公だけでそれが難しいならば、
そういう他人を出せばいいのだ。
その人と主人公の絡みをつくれば、
つらかった主人公が笑うときもあるだろう。
人生は一人で生きるのではない。
他人と色々ありながら生きるのだ。
出会いで人生は変わるのだ。
その編成を組むのは、あなた次第だ。
色々な人生の局面を切り取ろう。
色々あるぞ。人の数だけ、人生の場面の数だけある。
それのどれを組み合わせると面白くなるかを、
考えるとよい。
一本調子の話は退屈だ。
ずっと同じ話するおじさん、面白くないでしょ。
だからバラエティで目をくらませて、
たのしませて、
その裏にスッと人生を忍ばせるのだ。
2025年11月29日
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