2025年11月29日

人生はヘビーから洒脱まで、色々ある

人生は色々なトーンがある。
人生を反映した物語も、そうだ。


ヘビーでシリアスな人生がある。
つらくてきつい人生だろう。
そういう物語もある。

お気楽でしゃれを効かせた、都会的な人生もある。
コメディチックですべてはゲームになるだろう。
そういう物語もある。

まじめでふつうの人生もあるだろう。
そういう物語もある。

悲しいだけの人生もあるだろう。
そういう物語もある。

怒りに満ちて、矛盾を突き詰めて、戦う人生もあるだろう。
そういう物語もある。

色んな人生のトーンがあってよい。
隣にいる人は、
あなたの人生とは違うトーンで生きているかもしれない。


で、
それってずっとそうなのかな?
一生そうなのかな?
朝起きて夜寝るまでずっとそうなのかな?
そんなことはないと思う。

悲劇に見舞われ、つらい人生を送っている人でも、
笑ったり、ほっとしたりする瞬間はあると思う。
いつもキラキラして軽妙洒脱な人生を送っている人でも、
落ち込んだり暗黒面に引きずり込まれることはあるだろう。
穏やかで何もない人生でも、
急に怒ることはあるだろう。

トーンは変わりうる。出来事やそれに対するリアクションで。

基調になるトーンを決めよう。
それは映画全体のトーンになる。
コメディ調なのか、シリアス調なのか、
まじめなのか、ぬけているのか。
おおらかなのか、神経質なのか。
いつも自分がやるものもあれば、毎回変えてもいいよ。

そして、その基調のトーンばかりだと15分もすれば飽きちゃうので、
ちょいちょいトーンを変えていこうぜ、
ということだ。
つらくて悲劇の話だとしても、
一目ぼれしてしまい、バラ色になるパートがあるだろう。
コメディ調の話に、
急に犬が死んで、真っ暗になるパートもあるだろう。


あんこに塩が入っているように、
全体としては甘いのだが、
立体的な甘さになるわけだ。

そして、Aに対して-Aのカウンターを当てるだけじゃなくて、
違う方向B、C……と違うトーンにしてもいいんだよ。
むしろ、そうしたほうがいい。


これは、主人公が急に変貌したら変なので、
「そういう人を出す」とよい。

シリアスなストーリーの中に、
陽気で無責任男が出てくれば、そこだけトーンは変わる。
コメディの中にすぐ怒る奴が出てくれば、そこだけトーンは変わる。
主人公だけでそれが難しいならば、
そういう他人を出せばいいのだ。
その人と主人公の絡みをつくれば、
つらかった主人公が笑うときもあるだろう。

人生は一人で生きるのではない。
他人と色々ありながら生きるのだ。
出会いで人生は変わるのだ。
その編成を組むのは、あなた次第だ。

色々な人生の局面を切り取ろう。
色々あるぞ。人の数だけ、人生の場面の数だけある。
それのどれを組み合わせると面白くなるかを、
考えるとよい。

一本調子の話は退屈だ。
ずっと同じ話するおじさん、面白くないでしょ。

だからバラエティで目をくらませて、
たのしませて、
その裏にスッと人生を忍ばせるのだ。
posted by おおおかとしひこ at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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