今更何を言っているんだ説があるが。
ATCをやりこんでいるときに、
ものすごく加速するポイントに出くわすことがある。
録画しているのでそこを見直すと、
薙刀式でロールオーバーしていけるワードがたまたま連続しているときだ。
単打のロールオーバーの連続ともいえる。
新下駄の速さの秘訣はここだよね。
これを多くしたいがために、
新下駄は30キー範囲を全面的に使うし、@も使う。
(もちろん打ちにくいキーにはマイナーが当ててあるが、
僻地の単打のほうがシフトより優先の設計思想だ)
薙刀式でも単打ロールオーバーになるポイントはいくつかあり、
それがはまったときに爆発的な速度になることがしばしばある感じかなー。
qwertyの高速性は、
このロールオーバー性に依存しているのではないかなあ、
となんとなくわかってきた。
シフトしない配列のほうがロールオーバーには有利だ。
月配列、いろは坂配列が高速打鍵に相性がいいのも、
前置/後置シフトがロールオーバーを許容するからだ。
あるいは親指シフトの同時打鍵は、
親指の同時シフトがかかりさえすればよいので、
文字領域自体はガンガンロールオーバーできるはず。
だから原理的に、
これらの配列は速いのではないだろうか。
新下駄の高速性は、
単打率が高いことによるロールオーバー率と、
とくに漢字に多い拗音の高速性によって、
支えられている気がする。
(だからシフトカナが多用されるワードや、
拗音の出ない、和語の多い文章は弱いのではないかと予想)
同時押しが秒間10打くらいになると足かせになるにも関わらず、
いまだ新下駄は高速であることを考えると、
このロールオーバーによる恩恵が大きいのではないかと予想する。
もしお暇な人がいたら、
新下駄のロールオーバー率、
すなわち単打カナの連続回数から同指連続を引いたものを、
全文字数で割ったものを、
何かのサンプルから計算してみてください。
(たとえば去年のATC 2024の全問題文は、僕の過去記事にあげてある)
他の配列のも参考になると思うので、薙刀式のそれもできれば。
(薙刀式は人差し指連続が多いので、そんなにはないと予想)
原理上同時打鍵や離しのタイミングを気にしない配列が、
ロールオーバー率100%に近くなるのだろう。
(同指連続だけ引かれる)
qwertyでは、左人差し指連続はなく、
右手人差し指連続は、YU、HU、NU、MU、
HY、NY、MYで、どれもかなり出現率が低い。
だから原理上ロールオーバー率が高くなるわけだ。
もちろん、
これが使いやすさを保証しないことは一応書いておこうか。
実用入力の速度では、同時打鍵は明らかに便利だし、
同時が化けることもあまりない。(ないとは言っていない)
あくまで競技レベルの超高速打鍵
(日常の数倍〜10倍近く)の話をしている。
ロールオーバーが超高速打鍵の鍵だって、
わかってはいたけど、
実際に目の前にある壁としてみると厄介だなあ。
ATC 200あたりがそのへんの境界線になりそうだな。
そもそも200ペースで文章書いてないでしょ、
ということで批判はかわせるが。
(つまり、コピー打鍵でない、
かつ平等な数値評価ができる、
大会ルールをつくれればいいんだな?)
2025年10月14日
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