2025年10月16日

【薙刀式】新配列を普及させる方法

Twitterから。
> 何年か前に親指シフトがブロガー等を中心にちょっと盛り上がっていた時期があったけど、その要因はQwertyに対する反感ではなく、「指が喋る」というキャッチフレーズに惹かれた人が多かったからだと思う。あと「作家に愛用者が多い」というのも。
> ポジティブでキャッチーな謳い文句と、確かな実績。
> 新配列の普及を現実的に目指すのなら、この辺が重要になるんじゃないかな。

おっしゃることはごもっとも。

ただ現在の新配列の立場って、
噛みついて騒ぎを起こすことで注目を集める、
デビューしたての芸人クラスなんじゃないかなあ。
もう少し広まらないと、王道のコミュニケーションは無理よねー。


勝間さんはすでに有名人であったから、
親指シフトに説得力があった。
結局は中身ではなく、
インフルエンス力であることは、
ここ最近わかってきたことだ。
インルフルエンサーが足りてない新配列は、
なかなかインフルエンスできない。


また、
この意見には一見納得できるけれど、
結果の認識に大きな齟齬がある。

勝間さんなどによる、
いっときの親指シフトの盛り上がりは、
いっときのブームで終わり、
現在定着をほとんどしていない。

親指シフトでTwitter検索をしてみるとわかる。
呟いてる人は古参ばかりだ。
新規は増えていないのだ。


なぜ古参ばかりかというと、
ワープロ時代にNo.1のシェアを誇ったからだ。

JISカナが先行してあったときに、
オアシスが親指シフトで乗り込んだので、
比較対象してよかったので流行った。
まだqwertyローマ字はなかった。
あったけど2打だし英語だしで敬遠されていた。

qwertyが支配的となったのは、
オフィスにオフコンが配備され始めて、
キーボードのキー数が多すぎてみんなが面食らってからだ。
(当時キーボードアレルギーといわれた)
使うキー数が少ない方をみんな選んだのだ。

この辺はリアルタイムじゃないので、
資料から知る限りなので、
間違ってたら教えて欲しい。


結果、
ある時期にうわっと親指シフト先行者が広がり、
その後より一般的なqwertyローマ字に乗り替わっていって、
「最初に飛びついた人たちだけが、
(新規が増えないまま)現在まで使っている」が、
親指シフトの実態だ。

これが普及したかどうかは微妙な判定だね。
昔はやった尖った流行を、まだやってる老人しかいないからね。


もちろん、
新配列たちがキャッチーなコピーをつけ、
実績を謳えば、多少は広まりやすいかもしれない。

ただしツイートの内容はイメージ戦略であり、
実際は嘘だ、ということを書いておく。


「指がしゃべる」……これはキャッチーなのはよい。
だけど、公式の「指がしゃべる速度」は、
秒3〜4カナであった。

僕は今薙刀式で秒5カナ。
指の早口言葉?
そしてqwertyタイパーたちは、
秒10カナ以上のところでバトルしている。
かつての基準が、21世紀でかなり進んでしまったのだ。
当時の基準では指が喋ってたかもしれないが、
今の基準ではスローモーションのレベルである。

なので、「指がしゃべる」とは、
一体何のことなのか、実態がない。

そして実際のところ、
指がしゃべる速度で打っている現役シフターは、
ほとんどいないっぽい。
(誰も動画をあげないのでわからない。
僕はもう7年ほど挑戦を受けると公言している)


「作家が多かった」のは、
過去形だ。
勝Pも死んだし、今元気なシフター作家はどれくらいいるだろう?
宮台真司も樹林伸もどうだろう?現役?
それより上しかいないよなー。

80年代に20〜30代だった人が、
まだ使ってただけでしょ。

それはイメージ戦略であり、実態からは遠い。



指はしゃべらない。
作家はいない。
親指シフトのかつてのイメージ戦略は、
現在の実態とかけはなれている。
そしてそのイメージ戦略は、
バブル時代の広告費を使って流布されたものだ。

我々新配列勢の、個人インフルエンス力では、
太刀打ちできないのだ。


ということで、
せいぜい噛みついて注目を集める、
一時的な戦略のほうが有効だ。
このブログも、
まじめにポジティブな話をしても50人しか見ないが、
何かを叩くと2000人ぐらいが見ることがわかっている。
短期的にはそのほうが有効だろう。

長期的にとは、どれくらいだろう?
5年?10年?

僕はあと10年は現役でいるつもりだが、
その後はわからん。
それまでポジティブに発信して、
どれくらい増えるのだろう?



ブラインドタッチを学ぶのは、
できない状態からやるのは、
一種の狂信的ななにかが必要だ。
そんな人が何人か集まらないと、
インフルエンス力としては微妙なんじゃないか。

好ましい印象を地道に伝えて、
ファンを増やす事はできる。
でも、実際に触って、
マスターして、役に立つよと勧める人は、
増えるのだろうか?

傍目から見ている印象と、
中に入った印象は全然違うと思うんよね。




ということで、
今日も僕は道に迷った人に道を教えてあげました。
薙刀式で人生に余裕があるからです。


キャッチコピーはなんだろうね。

いちばん狭いカナ配列。薙刀式。
指がつながる配列。薙刀式。
指が連鎖する。薙刀式。
指と脳が連鎖する。薙刀式。
左手でつなぎ、右手でとどめをさすカナ配列、薙刀式。
意味と指がシンクロする。薙刀式。

うーん、3番目かな。


あと俺が賞とります。応援よろしくおねがいします。
posted by おおおかとしひこ at 21:37| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック