2025年11月09日

【薙刀式】ステノは創作文にむくのか

自作ステノワード、メジロ式のじーびすさんと話したこと。


メジロ式は二字熟語を左右1発同時押しで打てる、
驚異的な配列だ。

漢字の音読みの二文字目は、
かならず、ういんきちくつっの8文字で終わることが知られている。
このうち、「う」「い」に関しては、
母音または二重母音同時押しでクリアして、
残りを「追加音」として、
親指系で同時押しして追加するのがメジロ式。

片手であらゆる子音+母音を同時押しできるので、
この追加音こみで、
二字熟語を左手+右手で打てる、
という考え方。

熟語に関しては最強だけど、
和語は?訓読みは?
と聞いてみたら、
そこはその通りに打つしかないのだそうだ。
偶数音なら1/2で割り切れるけど、
たとえば3音のことばなら、
2-1と1-2のどっちかに曖昧性が残るので、
一瞬迷うのでは、
と聞いてみたけど、
打ったことのある言葉は収束するそう。
そりゃそうか。

あと、
助詞、活用語尾については、
省打鍵入力が用意されてるので、
これも1発同時押しでいけるらしい。

たしかに、
「用意された言葉を書き写す」レベルでは、
最強に思えるこの方式、
創作文ではどうなんだろう?


頭の中に文章の形として出て、
それを手で写すパターンの人には、
最強のメソッドの可能性がある。
ただ、
言葉を作る自分と、
それを正確に書き写す自分の、
2人必要な気がしないでもない。

数少ないステノの動画を見た感覚でいうと、
1秒に1回くらい同時押ししてる感じで、
それは「指の形をつくって、整えて打つ」に、
かかる時間なんじゃないかと思われる。
つまりふつうのキーボード入力でいうところの、
運指組み立てのコストが、
結構高そうな気がしたんよね。
脳の処理が打ち慣れた言葉による自動化に成功しても、
指の形をつくり、打つのは、
それなりのコストがかかりそうだなー、
という印象。

実際、ステノでの創作文動画が存在しないので、
どれくらいの感覚なのかが、
いまいち掴みきれていない。

僕みたいに、
意味のモヤモヤが頭の中にあって、
それを手で言語化していくパターンだと、
結構指に神経取られそう、
と感じたなー。
まあ「新しい手話」だと思えばいいのかもだが。

単なる杞憂かもしれないので、
ステノ使用者におかれましては、
ガンガン日記とかエッセイを、
リアタイで書いてる様を見せていただきたい。


あと漢字変換ね。
あくまでカナ漢字変換の枠内の話だから、
同音異義や文節区切りどうするんやろ、
というのはすっかりききそびれた。

手書きの方の速記で、
速記はあくまで「しゃべった音を写すもの」なので、
記録されてるのはひらがなにすぎない、
という話を聞いたことがある。
カナ漢字変換をそもそも捨ててる設計なのか、
いやいやちゃんと考えた動線なんすよ、
なのかがまだよくわからない。

それも込みで、自由な文章を書いてる様が見たいです。
我々書き手にとっては、
漢字表記にするのかひらがなにするのかは、
とても大事なニュアンスだからね。


別に僕はいじめているわけではなく、
ステノに可能性を感じていて、
乗り換えるに値すると思ったら、
キット買ってやりはじめると思う。

ただ、僕には難易度高そう、というのが第一印象。
なぜなら僕の脳内で言葉が音を持ってないから。
音節単位で僕は考えてないのよなー。
脳内発声ある人は、
すごくおもしろい入力になるのではないかな。


あと気になったのが、
熟語が得意なため、発言に漢字が増える、
という現象。
「漢字をいっぱいつかう」が、
「漢字熟語を多用する」になりがちらしい。

新JISを使うと、統計元が教科書文体なので、
文体が硬くなる、というのに似ているかもしれない。
まあそれも過渡期で、
慣れたら全然変わるかもしれない。

ステノは創作にむくのか。
まだわかっていないので、
誰か人柱になって。笑
posted by おおおかとしひこ at 22:27| Comment(4) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメント失礼します

>>音節単位で僕は考えてないのよなー。
脳内発声ある人は、
すごくおもしろい入力になるのではないかな。

漢直や倉頡輸入法を除けばほぼ全ての入力システムは音声ベースなので、音声をとにかく速く記述する速記はその最高峰なのかなと……なので別に特殊な入力という感覚はないですね
ローマ字の延長みたいなものですよ
QWERTYもJISかなも音声を入力してますしね

>>熟語が得意なため、発言に漢字が増える、
という現象。
「漢字をいっぱいつかう」が、
「漢字熟語を多用する」になりがちらしい。

単純に入力を楽しているだけですね
若者が「わかった」ではなく「おけ」とより楽な言葉を選択している感覚に近いかも
普通の配列での「楽」とメジロ式のそれは逆なので、普通の人の文体が崩れる場面でメジロ式ユーザーは逆に文体が硬くなるという現象ですね
こうしてみると普通に面白い現象かも
※ちなみに「いっぱい」は「一杯」の二字熟語なので「漢字/を/一杯/使う」で入力できて、そこまで苦ではないですね
Posted by じーびす at 2025年11月11日 16:22
>じーびすさん

僕は脳内発声が手書きの頃からなくて、
ローマ字で脳内発声があるのが苦痛で、
カナ配列では脳内発声がないことに気づき、
今は静かな(脳内が)暮らしをしてるんですね。
同じ理由で、喋ることや音声入力が苦手です。

なので無音の世界で暮らしたい人は、
速記系列は難しいんだろうなー、
というのが僕の個人的な視点です。

そういえばカナ漢字変換はどうするのか聞き忘れたので、
またnoteにでもカーソルやら文節伸縮やら補完変換やらのやりかたを、
書いてもらてると助かります。
ATCはIME調教してからが本番だったので。

そうそう、英語のステノタイプを調べてて、
上の長いバーが数字用らしいんだけど、
ステノタイパーはone、two、three...を打った方が速かった、
という逸話に目から鱗でした。
Posted by おおおかとしひこ at 2025年11月11日 17:04
>大岡さん

>>カナ配列では脳内発声がないことに気づき、

興味深いですね。平仮名だけの文ならまだしも、漢字の読みを打っているときは音声を入力しているわけですから辛くないのでしょうか?それこそ、話を聞くに大岡さんには漢直がぴったりそうですね。

>>そういえばカナ漢字変換はどうするのか聞き忘れたので、
またnoteにでもカーソルやら文節伸縮やら補完変換やらのやりかたを、
書いてもらてると助かります。
ATCはIME調教してからが本番だったので。

書きます。が、少しだけ話すと、右手単体入力で矢印キーとかが入力できて、それでGoogleIMEを操作しているだけですね。なので、普通のキーボードでIME操作をしているだけですから、何も特別なものはありません。

>>そうそう、英語のステノタイプを調べてて、
上の長いバーが数字用らしいんだけど、
ステノタイパーはone、two、three...を打った方が速かった、
という逸話に目から鱗でした。

Mejiro31の数字レイヤーはテンキーになっているのですが、漢数字と普通の日本語が入り混じる文章では漢字の読みを入力するほうがレイヤー切り替えがない分速いですね。なにせ、日本の数字は全て音読みですから。
Posted by じーびす at 2025年11月11日 19:51


>じーびすさん

> 漢字の読みを打っているときは音声を入力している

それこそ、薙刀式ではういんきくちつっにアルペジオで繋がりやすいように運指設計してるので、
模様を書くように入力してます。
なので、同音異義語でまったく想定してないのがきて「これも同音異義?」
ってあとでびっくりすることが多いですね。

> 話を聞くに大岡さんには漢直がぴったりそうですね。

納得のいく分類をされたスマートな漢直があればやりたいところなんですが。
あと、カナ2文字の方が速くない?ってちょっと思ってます。
(つまり漢直が得するのは、同音異義を一発で決められる、
一点のみではないか説)


>Mejiro31の数字レイヤーはテンキー
こういうのもあると、
「○○はどうやってうつんだろう?」
と疑問に思う人を引き込みやすくなりますね。

> なにせ、日本の数字は全て音読みですから。
123……789のときは「しち」で、
987……のときは「なな」になる現象があるので、
どこかに罠がありそうw

僕の脳内に数字は音ではなく存在するため、
テンキーのほうが都合がいいですねー。
Posted by おおおかとしひこ at 2025年11月11日 21:03
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