タイムループシリーズ。
こっちのほうが「リバー、流れないでよ」より前の作品。
えー、全然こっちのほうが面白いじゃん。
ドラえもんのあの話だよなー、
と思ってたら最後にちょろっと触ってて草。
こっちのほうがワンカットムービーにふさわしい内容だ。
迷宮のような空間で移動しまくるワンカットカメラ、
2分のタイムリープ、伏線と解消など、
こちらの方が完成度が高く、よい出来。
これを見ちゃうと「リバー、流れないでよ」は同工異曲。
トリウッド×ヨーロッパ企画×タイムループもの、
3部作になるのだとしたら楽しみ。
ではネタバレありで以下を。
ドロステとは、
劇中で引用されたヨーロッパのお菓子の缶のこと。
これにちなんでドロステ効果と呼ばれるが、
自己言及のループのことだね。
2分おきのタイムテレビというのが実に秀逸なアイデアで、
「さっきやった事を今もう一回やりなおす」
がおもしろいグルーヴを生んでいた。
隣の美女を誘うのに「OKでーす!」
からの失敗を伏線にしておき、
シンバルも伏線になっているという秀逸さ。
だからこそ最後のコーヒー飲みませんか?が、
きいている。
よかったね、みんなも気絶してるし。
「未来が嫌い」という一点張りで、
共通点の見つかった二人は、
今後どうなるかちょっといい感じで終わるのが粋だね。
藤子不二雄のSF短編集を引用してたけど、
むしろこれは、
「2時間後のドラえもんと4時間後のドラえもんと……を、
宿題に付き合わせる話」の変形だね。
僕はドラえもんで実はこの話が一番好きなんだよね。
なのでなるほどおもしろいなーとずっと感心していた。
よくこのアイデアからここまでつくりこんだなと。
演劇的なワンカットが効いている。
前記事で議論したように、
これは映画ではない。
事件を結晶化して、これはこのような意味がある、
というものではなく、
単なる「おもしろ事件」にすぎないのだ。
だから上映時間も短いんだな。
そして「リバー」でも出てきたキャストがまたいて、
ああ、劇団の運営なんだなーこれ、
という生の感じがとてもつたわる。
3部作あるよね、と僕が期待するのもそういうことだ。
まあ意味はいいや、
おもしろ事件を、
いつものメンバーで楽しませてくれや、
というのが観客の要求になってくる。
つまり、
演劇は、
物語を使ったバラエティなのかもしれない。
バラエティは物語ではなくて、
なんらかの遊びを、
いつものメンバーがキャッキャやって遊ぶものだが、
演劇とは、
ライブ的に、
いつものメンバーがキャッキャ物語を演じてあそぶものなのかもしれない。
だから、
物語に価値があるというよりも、
その物語を生きているみんなに価値がある的な。
なるほどね、舞台の魅力を、
この映画を通じて知るとはね。
タニマチが現れるのもわかるわ。
さて、
ではヨーロッパ企画のタニマチになるかでいうと、
3部作までだろう。
映画的なものには足りてないからだ。
3部作のDVD-BOX(今時あるの?)があったら、
家に置いといてもいいけどね。
さて、次はどういうタイムループをやってくれるんだ?
ネタ切れかもしれないけどね。
つまり、
演劇の脚本って、
消費されがちだと僕は思う。
永遠に残る事を前提としてないんだなー。
やりすてといえば口が悪いか。
一回性の人生というべきか。
綿密に組んだパズルがほどけて、
知恵の輪のような楽しさがあった。
だけど解けた知恵の輪を、
もう一回やることはないだろう。
映画はまた見る。
同じものなのに、
同じところで笑って、
同じところで泣くと思う。
その違いが、映画と演劇の差だろう。
僕は映画を作りたいんだな、
とこの演劇的なものを見て思ったな。
2025年11月15日
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