2026年01月16日

三幕構成は3コーナーあるぞ、と言っているにすぎない

三幕構成は最初にやる構成の勉強だろうか。

それはたしかに守ったほうがいいんだけど、
実のところ三幕構成の主張していることは、
大したことを言っていないし、
これをヒントにストーリーをつくるには、
情報量が足りなさすぎるんだよね。

レースは四角のコースです。一辺を30分で走ります。
第一コーナーが30分、
第二コーナー(ハーフ折り返し)が60分、
第三コーナーが90分にあります、
しか言っていないと思う。

第一コーナーに至る30分が序盤で、
第三コーナーからラストに至る30分が終盤で、
真ん中が中盤で、
中盤は60分あるので、
真ん中に折り返し点をつくって、
盛り上げましょう、
ということしか言っていないと僕は思う。

ただし、
序盤は事件が起こり、主人公がそれに乗り出し、
自分で解決の責任を負い、
センタークエスチョンが提示される(第一コーナー)とか、
中盤はいろいろあって、第三コーナーでは、
再びセンタークエスチョンが提示されて、
ラスト30分のクライマックスを予感させる、
とか、
折り返しの60分、第二コーナーでは、
中盤の一番の盛り上がりポイントがあって、
かりそめの勝利や敗北がある(BS説)、
ということを追加してはいる。

あとは中盤を維持する力は対立、コンフリクトである、とか。
障害を4つ用意して、それを乗り越えるのが中盤である、とか。
(そんなの数え方で変わるやん)


結局、30分おきに訪れるコーナーポイントのことしか語っていなくて、
どういうストーリーラインがあるべきかとか、
対立する要素とどう決着をつけるべきなのかとか、
何本ストーリーラインを走らせるべきかなのかとか、
テーマに落とすためにはどうすればいいか、
とかは何も言っていない。

伏線と解消はどういうのがいいのかとか、
人物造型はどう考えるべきか、とかもだ。

もはや30分置きのことを考えるだけで、
三幕構成を十分に理解している、
といっていいと僕は考えている。


なので、
僕はまず大まかにストーリーを先につくり、
30分で区切るように長短を調整して、
第一コーナーに第一コーナーの役割を負わせるようにつくり直し、
第二コーナーに、同様に第三コーナーに、
をやれれば、
三幕構成は保たれると思っている。

それ以外は何をしたってよいのが、
脚本なんじゃないかしら。

もちろん、非三幕構成をとってもよいと思う。
そしたら、コーナー数が3から4や5や6や2になるだけの話だ。
僕は15分おきに、
7個ほどあれば、
なんとかなるとは思っているが。

根拠は、「人間の集中力は15分」だと思っている。
15分以上に長いものには集中できないから、
それ以降は前と全然違うものになるように話を変えろ、
ということだし、
15分より短すぎると食い足りないから、
きちんと15分で満足できるようなものをつくれ、
ということの、両方を言っているように思う。


それだけ出来れば、
三幕構成はできていることになる。


それ以前の、
出来ていないものをチェックするときはいいんだけど、
すでにそれが出来ているものを、
よりよくするためには、
ストーリーラインやコンフリクトや、
シーンの順番やエピソードや、
動機やセリフに手を入れなければならない。
たかが30分置きのことを考えている場合ではないと思う。

三幕構成理論が、
最初に紹介されて、強力なものだったからこそ、
ついそれを基準にしてしまうのはわかる。
ブレイクシュナイダービートシートも同様だ。

結局理論なんて共通項を導き出したものだから、
それ以外を追求すればいいのさ。
で、30分置きに、
そうなっているかだけチェックしとけばいい。
30分より大幅に短いなら物足りないし、
30分より大幅に長いならだらだらしているな、
というくらいでいいと思うよ。

今書いている話は、
ようやく30分の、第一コーナーを曲がったところだ。
これからコンフリクトが始まるなあ、
なんて思いながら書いている。
センタークエスチョンは提示できたか、
主人公が責任を負っているか、
などをチェックしたら、
もうミッドポイントまで三幕構成を気にすることはないと思う。
30ページごとに現れるのだから、
残り29〜28枚は別のことを考えないといけないわけだ。
posted by おおおかとしひこ at 09:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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