2026年01月20日

なぜあなたのストーリーは熱を持たないのか

好奇心が足りていないからでは?ということを書いてみよう。


ストーリーを書いている途中、
あんなにあった熱が冷めていることがとてもよくある。
詰まらなくなってしまっている。
ストーリー自体も、
あなたの中での評価も、だ。

最初は「こんなに面白い話が世の中にあるのかよ」
くらいにうぬぼれて始めるものだが、
それが次第に息切れして、
どんどん平凡なストーリーになってゆき、
平凡を下回った時点で、
ストーリーの熱も、
あなたの熱も冷めてしまう、
ということはとてもよくあることだ。

で、何が足りていないのか?と悩み、
そしてなかなか抜けられないトンネルに入る、
というのが脚本づくりで、もっともよくあることだと思う。

これの、抜け方は色々あるのだが、
今回は「好奇心を失っていないか?」という観点から論じたい。


どういうことかというと、
「今目の前で起こっていることに、
興味も好奇心も持てていないのでは?」ということ。


たとえば、あなたの関心ごとが喧嘩しかないとしようか。
バトルシーン、アクションシーンは熱を持って書けるとする。
しかし、人間ドラマパートに来たり、
恋愛パートに来たり、
謎ときパートに来たりすると、
急に熱情を失い、ストーリーが失速しているわけだ。

こういうとき、あなたは「ひとつのことにしか興味がない」から、
そうなっている、という可能性を考えよう。

アクションにしか興味がない場合、
人間ドラマも恋愛も謎解きもつまらない、
アクションしかおもしろくない映画が出来上がるのでは?
と、俯瞰して考えてみるのだ。
つまり、
あなたはもっと、人間ドラマや恋愛や謎解きに、
興味をもつべきでは?ということを言っている。

これからコンビニに買い出しに行かないといけない、
というどうでもいい目的になったとしても、
「ほほう、コンビニには何があるのだろう?」とか、
「こんな時間帯にいる客はどういう事情なのだろうか?」とか、
「新しく入った店員さんはどういう人なのだろうか?」
など、
なんでもいいから強い興味や好奇心を抱くべき、
ということを言っている。

つまり、あなたの熱が冷めているのは、
「あなたの興味のないことを書いている」
ことから生まれている、というわけ。

じゃあ、やることは二つだ。
興味のあることだけを書くか、
興味の範囲を増やすことだ。
前者だと、ずっと同じことにしか興味がないわけだから、
話の幅が狭くなるだろう。

アクションしか興味のない人がつくった映画なんて、
全然おもしろくないのは、
アクション出身の人の監督作品を見るといい。

アクションはいいけど、全然人間は深くないし、
ストーリーとして全然盛り上がらないことは、
とてもよくあることだよね。

アクションにも興味があり、
人間のドラマや悲哀にも興味があり、
恋愛にも興味があり、
そしてコンビニに行くにしても好奇心全開である人のほうが、
おもしろい話を書けそうじゃないか?

つまり、
どんなことがあっても、ビビッドに反応して、
これはどういうことなのだろうと興味を持ち、
平凡な材料であっても、
新しい観点でそれを見ることができる人が、
ストーリーに興味をもち、
熱のある話に仕立て上げられるのではないだろうか。


つまり、
「興味ない」と拒絶していては、
いつまで経っても熱は生まれない。

熱は、好奇心から生まれる。

あなたの脚本がどんどんつまらなくなっていくのは、
最初に描いたことや、次に控えてる重要シーンにしか興味がなく、
今書いている、それ以外のシーンに興味や好奇心が持てないから、
つまらなくなっているのである。

この平凡なシーンを、
もっとチャーミングにするにはどうしたらいい?
この平凡なつまらないシーンの、
どこなら好奇心が持てる?
そういうことを考えていくと、
「あー、俺はこの場面に興味も好奇心もないんだなあ」
ということを発見できるはずだ。


じゃあ、好奇心の持てるような場面に、
書き換えてしまえばいいのだ。

アクションにしか興味がないなら、
なんでもアクションにしてしまうだろう。
それは好奇心の幅として狭いので、
すぐに飽きられてしまうだろう。
そうではなく、
ストーリーのどの要素にも、好奇心を持ち、
それを面白おかしく書ければ、
それは面白くなるよ、
ということなのだ。


冷めた心じゃ何も書けない。
クールなものが書けるわけでもない。
(クールは熱情が書けて初めて書けるものだ)
好奇心のなせる、
柔軟でわくわくする力で、
どんなものでも眺めてみることだね。

それが毎シーンできれば、
あなたのストーリーはみずみずしさや柔軟性を保ち、
張りのあるテンションになっていくはずだ。

あなたが興味を持たずして、
誰がそのシーンに興味を持つというのだ。
posted by おおおかとしひこ at 09:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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