噂通りすごいキャメラワークだよ。
ずっとスモーキーな斜光を使ってるセット撮影も美しい。
キャラクターとカメラの動線を計算しつくして、
動き回るカット割りは常人離れしている。
日比谷公園を中心としたロケーションの面白さも実に映画的。
でもさ。
これ、何の話か全然わからんのよ。
でかい銀行が総会屋とつながりがあって、
それを追及される話よね。
頭取たちがそれを隠したいが、
若手たちが立ち上がって浄化しようとする話だ。
総会屋の脅迫はある。
実際に撃たれる奴も出た。
それでも株主総会を切り抜ける。
大きくは話はわかる。
でもセリフの端々が、何が起こっているのかが全然わからない。
MOF担なんて普通知らんわ。
大蔵省担当のことだろうとわかるにはだいぶかかった。
シナリオはまったく意味不明なセリフたちだったのではないか?
だから、「起こってることそのものはよくわからなくても、
結局どういうことが起こっているのかわかるように」、
ただカメラや登場人物を動かしまくって表現したんじゃないかしら。
小説の原作者によるシナリオらしい。
セリフはかなりリアルなんですって。
でもその意味は、我々銀行屋でない人が、
詳細に分かるわけないやんけ。
だからか、ずっと顔芸ばかり見てる気がした。
行動が、上を飛ばして文句言う、しかないんよな。
ということで、
ドタバタした雰囲気だけをたのしむ映画になってて、
びっくりした。
ただおじさんたちが右往左往して何がおもしろいんや、
というのを、
カメラワークと「何かが起こっている」という雰囲気だけで乗り切る、
珍しいタイプの演出であった。
あー、何かに似てるなー、と、
途中で「シンゴジラ」に似ていると気づいた。
何か意味は分からんが、専門用語を早口でいって、
おじさんたちが集団で挑んでいくのは、
なんかお仕事アニメ的だなあと思っていたが、
こうした底本があるんだなー、などと思う。
そして、登場人物の動線は、アニメで蓄積されたものよりも、
舞台演劇前提のハリウッドスタイルのほうが、
かなり面白く振り付けされていたような気がするね。
マルチカメラなんかな。なかなか贅沢なつくりであったね。
この映画のために、
一時期テレビカメラが機材屋からなくなった、
というほどに、報道陣のリアルさがよかったね。
演出はおもしろい。
脚本は全然。
変な映画。
で、解決してなくて、総会屋にまた脅される落ちというね。
なにがしたかったストーリーなのか、全然わからんよね。
2025年12月14日
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