2025年12月15日

雨を降らそう

日本の天気は平均4日晴れで3日曇りらしい。
結構曇るんだなー。

年間降雨日は平均48.4日。
つまり、7.5日に1日は雨の日だ。


あなたの映画は、何日の物語だろうか?

5日でも下手したら1日は雨。
8日あれば1日は雨。
10日の話でも1〜2日は雨。
15日なら2日は雨。
30日なら4日は雨の日だ。


予算的にいうと、雨を降らすのは大変だ。
だから、
映画の中で雨の日というと、
劇的なことが起こるに決まっていることがある。

でも、何もなくても、雨の日、というのがあってもリアルだと思うよ。
なぜか静かな日に、雨を降らせてもいいんだよ。

あー、なんか大事な日なのに雨ですね、もありなんだ。
人生でそんなにうまく晴れた日ばかりが記念日にはなるまい。
僕の受験の日は大雪だったし、
入社式は晴れてなかったな。

映画は長期的撮影なので、
「雨が降っても撮影するのか」を決めることがある。
雨対策が必要なので、コストも時間も雨の日はかかるからね。
雨が降ったら休み、みたいな工事現場的な判断だってある。

だからか、日本映画で雨が降っているシーンは結構少ないと思う。
それゆえに、予算をかけて雨のシーンをつくると、
ついつい貧乏くさく「劇的なことを起こしがち」になるんじゃないかしらね。
別れるとか、死ぬとか、事故を起こすとか、
ショックなことがあって雨の中を走りだすとか。
ずぶぬれになっても気にせず叫ぶとか。

何も起こらないが、
ただ静かなシーンにするのに、
雨を使うのは、よほどの上級者かもしれないね。

湿っぽいのにふさわしい展開があるときは、
雨が降っていてもいいかもしれない。
室内でただ雨を降らせるのは結構簡単
(外の窓が濡れてればいい)なので、
室内で雨というのは一回試してもいいぞ。

あと夜ね。
夜に雨降っていると、なかなかしっとりするものよ。
人目が気になりにくいから、相合傘とか使いやすいし。

「その日は朝から雨で」というのもよく使われる修辞法だ。
土砂降りでなくても、しとしと降っているだけで、
人間の気分というのは変わるものだ。

日本は雨の種類がとても多い言語だそうだ。
沢山雨が降るし、それらの性格を表す言葉がとても多い。
エスキモーが雪の種類に200ほどボキャブラリーがあるように、
日本語で雨を表す言葉はとても多いのだ。
(調べると400から1200ほどですって。へえ)

これは文化的な背景である。
使わない手はないぞ。


先日書いている話で、
ただ二人が会って話して、二度と会わなくなった、
的な重要な場面を、
最初は晴れの夜(月夜)想定で書いてたんだけど、
なんか地味だなー、と思って、
傘をさして会話させたら、かなり良かった。
雨は小道具でもある。
傘越しの会話、ってなかなか絵になるよね。


いつ、雨は降る?
何日間の話かね?
7.5日に1日雨の日だ。
どんな雨が降るか、シナリオでは指定できる。
土砂降り?しとしと? 突然の夕立?
パラパラと降ってきたかと思ったらすぐにやむ?
嵐の前触れ?
長雨でも短い雨でもいい。
雨がしとしと降っている、でもいいし、じとじと降っている、でもいい。

選択肢は1200ぐらいある。
posted by おおおかとしひこ at 08:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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